家づくりの考え方の特徴

 家づくりは色々なことを決めていく作業の連続です。それは何となく過ぎていく自分の生き方を、改めて選択しようとすることで生じる作業です。それが面倒になり、マンションや建て売りの購入、あるいは展示場で工務店やメーカーに任せてしまいたくなります。しかし出来合を購入しても、内在する自分の問題はいつか顕在化し、選択の余地なく解決を迫られることになります。自分の家を創るのでなく、買うということは、自分の生き方を選択する、あるいはその意義と楽しさを味わう機会を放棄することです。もし、決めることに戸惑っている方や、創ることを楽しみたいと思われる方は、創ることを考えてみてはいがでしょうか。

いい家とは

人の価値をきめる総合的判断基準がないように、建築にも絶対的善し悪しはありません。建築は総合的創造物です。色々な見方ができ、それぞれの視点は独立した価値を持っていて、ある価値が別の価値を補填しません。誰かにとっていい建築も、異なった視点の者には評価されません。建築の評価は評価する者の見識の現れです。

業務上の特徴

私たちは、ある評価基準だけが突出した建築より、総合的バランスを重視した建築を目指しています。その中で、依頼して頂いた方の価値観を尊重し、究極の目的実現のための最善の提案をするようにしています。そのため私たちが重要視しているのは、依頼者の条件や敷地環境の、より確かで深い把握です。特に依頼者が意識されていない部分の状況認識には、危険な落とし穴や、はたまた依頼者に期待以上の提案ができる萌芽が潜んでいる可能性があるからです。

優先順位

建築でよく間違いを引き起こすのは、瑣末事に囚われて大事を見失うことや、決める優先順位の選択です。そこで、ここでは、私たちが設計する際、通常どんな優先順位で物事を決めていくかについて述べてみます。

設計内容を固めていくテーマの優先順位

  1. 計画概要の条件や環境及び状況の第三者的洗い直しや再確認
  2. 平面計画(間取り)と必要空間機能そして建築予算等の可能性の確認
  3. 構造性能に則った美しい佇まいと心地よい空間かどうか検討
  4. 断熱性能と暖冷房及び省エネの考え方の方針確認
  5. キッチンや水回りの設備機器そして収納についての不備や好みの検討
  6. 耐候性と維持管理及びライフサイクルコストの検討
  7. 防犯及び万が一の転売にまで備えた費用対効果
  8. 公的助成制度や支援の活用の洗い出しと是非の検討

    建築しようとする方には、建築の内容や造り方によって、行政上様々な優遇措置が、その時々に存在しています。但しその優遇を得るための仕様や装備にする必要があり、必ずしも経済的に有利とは限りません。吟味の必要があります。次が検討すべき概要項目です。

    1. 長期優良住宅等性能表示で金利や地震保険料及固定資産税等での優遇
    2. 省エネ性能の等級による補助金やインセンティブ等
    3. 地域産材活用による補助金制度
    4. リフォームでの様々な補助金制度
    5. その他各種