月: 2006年7月

吸音天井

2階居間天井の小幅板張りがほぼ終了しました。小幅板の内部には、パーフェクトバリアという綿状の吸音材(本来の用途は断熱材)を入れて吸音する構造になっています。

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室内には意外に音があふれています。例えば話し声、台所の水音、テレビの音、オーディオ機器の音等々。その上、壁・天井の石膏ボード、床のフローリング等、音が反響しやすい部分が増え、音が響くようになっています。

その反響音をこの吸音仕様天井で吸音します。

詳しくは、結設計HP「異論 第7回 室内音 : 反響を抑える吸音天井」をご覧下さい。(加藤)


打倒警備会社

長いこと住宅設計の仕事をしていて何が一番難しく変化したかというと防犯への対処ではないかと思います。昔は開口部に鍵を忘れずにつけせいぜい玄関に二重ロックをつけるかどうかぐらいですみました。今は雨戸をつけるか、シャッターにするか、ガラスを防犯ガラスにするか、それとも警備保障会社に警備を頼むかときりがなく心配がエスカレートしていきます。

 この辺の事情を10日おきぐらいに述べて皆さんのご意見を伺いながらプロジェクトとしてまとめていこうかと思います。プロジェクト名を

“打倒警備会社”

でいこうと思います。別に警備会社に悪意が有ってこんな命名しているわけではありません。むしろ警備会社はなくてはならない組織と思っています。尊敬もしています。なのになぜこんな命名を?

次回命名の理由を述べます。(藤原)


ぶあいそう

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旧白州邸 武相荘に行ってきました。ちょうど雨がやみ建物も庭もしっとりとしてなんとも言えない雰囲気です。この辺りに点在していた農家を購入し、修理して移り住んだと言う事ですが建物は自然と住まう人の人柄を纏って独特の性格を帯びているように感じます。そんな優しくやわらかい建築を創りたい・住まいたいと感じたひと時でした。(石井)


格子の魅力

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鎌倉を散歩中、思わず立ち止まって見とれる素敵な格子戸の家を見つけました。設計中の住宅の土間に格子戸があるせいか、歩いていて良さそうな「格子」を見かけると、離れて眺めてみたり、近づいて測ってみたりしてしまいます。街中で目につく格子といえば、たいていラーメン屋か居酒屋のもので、壁にベタリとはりつけられた格子を見ると、格子が気になってしまう身としては、いつも少し寂しい気持ちを味わっています。「むこうに光や緑が透けて、思わずカラリと入って行きたくなる」(実際に入られると防犯上かなり問題ですが!)そんな格子戸が似合う家や街は素敵だなあと思います。(青島)


防音シートがつくる風景

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現在、事務所のあるマンションの隣では古い木造の家屋が取り壊され、新しいマンションが建設されています。あたりを見渡せば、日本橋では最近解体・新築工事があちらこちらで見られ、オフィスビル、マンションに並び、防音シートもこの街の風景の一つとなっています。イタリアでは工事用のシートや足場さえも街の風景を壊さないために気を配ったデザインがされていると聞いたことがあり、日本橋でも「防音」とプリントする以外の何か良いデザインはないものかと思っています。(大庭)


我が家

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3月に現在の住いに越してから4ヶ月が経ちました。日々、建主の生活の場を提案し、設計していますが、ほぼ毎日寝に帰るだけの我が家のことに関してはなおざりになりがちです。ゆっくり選ぼうと思いながらいまだに寝室以外の部屋にカーテンが付いていない状態です。人間慣れるもので風呂上りに腰に巻いていたタオルもしなくなり、今はそのまんまの姿で外を見ながらジュースを飲んだりしています。(萩原)


木を探す

現在工事中の物件の表札に使おうと思っていたハラカンダ(ブラジリアンローズウッド)が、なんと1992年にワシントン条約により原材が輸入禁止になっていたことを今更知りました。ギターによく使われていたのでそれほど珍しい物だとも思っていなかったのですが、近年はハカランダを使った楽器も高騰しているようです。禁止前に伐採された物は輸入可能とのことで、表札程度の端材も無い訳ではないのですが高くて手が出ません。ハラカンダが無理となると、代用を探さなければなりません。結果、見つかったのがココボロと呼ばれる中南米のローズウッドです。写真はハラカンダなのですが、ココボロとハラカンダを見分けるのはかなり難しいようです。徳島の材木屋さんにはあったのですが、実物を見てみたいので近々木場辺りに探しに行ってみようと思ってます。(柳本)

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市川の家

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2階軒裏の小幅板が張られました。

2階居間の天井も同じ小幅板を張っていきます。

大工さんは、上を見上げて板を1枚1枚張っていくので大変です。(加藤)


左官教室

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スタッフ全員で外壁の左官材屋さんの会社を訪問しました。

骨材入カラーセメントの掻き落しや櫛引きを実際に体験。

コテの返しが難しい…。櫛目を出す加減もなかなか…。

職人さんの技を身をもって経験する機会になりました。

東京壁材さん、いつもありがとうございます!

次回は最近気になる「版築」をご紹介します。(中嶋)