月: 2006年8月

ライトコート

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「深沢の家」では「シマトネリコ」を地階のライトコートにも植えました。暗くなりがちな地階の玄関ですがホール正面の壁にベージュ系の大理石スプリットを貼ることで視覚的にも反射光によっても室内を明るくさせてます。この窓は設計当初、水やりの為にも出入りの出来るように計画をしていたのですが、建主さんの「スッキリ見せたい」との希望もあってFix窓に変更しました。ライトコートへの出入り口は隣接する車庫に設けましたが階段下部の為かなり開口が小さく、そのせいか水やり当番の息子さんは上階の窓からお水をあげているそうです(笑)。(中嶋)


最善の防犯装置は地域コミニティー

 隣近所が親しく常に挨拶を交し合っていた時代は、不審者がすぐわかり犯罪は殆ど起こりませんでした。最近はその近所の目がうっとうしくなりお互い見て見ぬふりし関心も持たず、挨拶すらしない方も増えています。地域によっては隣の人の顔すら知らないというところも少なくありません。そのため不審者かどうかすら判別できない地域も増えてきています。マンションなどはその典型かもしれません。しかもプライバシーを大事にする傾向が強くなり、往来や隣から庭や家の中を隠そうとする傾向にあります。そのため一度不審者が敷地内に入ってしまうと誰も気がつかない状態の構造の住宅街も増えています。最善の防犯装置の地域コミュニテイーが消失しつつある状況では犯罪は増えて仕方ないのかもしれません。

 今回の“打倒警備会社プロジェクト”の目的のひとつにこれまでのうっとうしい古い地域コミュニティーから防犯を支えあう新しい形の地域コミュニティーを作り出そうという意図もあります。その話は次回に。(藤原)


小旅行”ドッグスパ”

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恐らく迷惑なのでしょうが、温泉に入れてみました。いまはドッグスパという施設もあり、ペットも専用の温泉に入れるのです。最近はサービスエリアにドッグランが併設されていたり、一緒に食事のできる店が増えたりとペット連れでの旅行がしやくなってきています。今回の小旅行にも車の中グッタリしながら付き合ってくれました。それにしても客室の浴室がユニットバスなのにドッグスパはご覧の仕様とはなんとも複雑な気分です。(石井)


途方にくれて・・・どころか。

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今、保坂和志さんの本にはまっています。本屋でまだ読んでいない彼の本を見つけた時の嬉しさや、最初のページを読み始めるドキドキは、遠い遠い遠い昔に、姿を見つめるだけしかできない片思いの人について、少しずついろんなことがわかってくる過程に少し似ていて、なんだかちょっと懐かしい気分です。はかなく終わっていった片思いとは違って、まだまだこのブームはしばらく続きそうです。(青島)


基礎を支える

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何事も基礎が大切、という言葉があります。建築ではその大切な「基礎」をさらに支えているのが、地盤です。人は死んだら土に還ると言ったりしますが、私たちが立って歩いているこの「地」には、地面、地表、大地、地盤、地べた、地皮、などいろいろな呼び方があって、昔から人間は土に対していろいろな見方や思いがあるようです。

明日、現場ではその地盤についての強度試験を予定しています。(大庭)


我が家2

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 3月に現在の住いに越してからずっとカーテンの無い生活を送ってきましたが、さすがに8月の日差しがダイレクトに入って部屋がサウナ状態になる為、ホームセンターでよしずを買ってきました。このよしず90cmx180cmで198円。かなりお買い得です。風を通し、日差しは遮るが必要な光は入る。窓の外に付ければ遮熱効果も上がります。昔からなくならずに現代まで使われ続けているのには納得がいきます。

 このアパートには各部屋に給気口があります。この給気口は小動物の格好の巣になるらしく、以前スズメが巣を作ろうとしていましたが、私が夜遅くに帰ってきてはテレビを見たり酒を飲んだりしていたらいなくなりました。つい先日には、コウモリが5匹程集まっていました。網が室内側に張ってある為、中には入って来ませんが丸見えです。さすがに衛生面や糞の臭いが嫌だったので、とりあえず夏っぽい感じの香水をシュッとかけてあげたところ、ひとしきり動きが激しくなった後いなくなっていました。超音波だけかと思ったら相当鼻も利くようです。それとも洞窟などのじめっとした所が好みのようなので爽やかな感じが苦手だったのでしょうか。(萩原)


内覧会報告

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去る8月20日、阿佐ヶ谷にてオープンハウスを行いました。かなり暑い日でしたが、午前の家づくりの会の見学会を含め、大勢の方に見に来て頂きました。ご来場頂いた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。また、当日の様子を自らのブログに書いて頂いた吉村様には重ねてお礼申し上げます。そしてなによりも今回のオープンハウスを快く承諾して頂いた建築主の御家族と、なんとか工事を間に合わせてくれた(一部残っていたものの)工務店、職人の皆様には心より感謝しております。

蛇足ですが、オープンハウスの日にまた一つ歳を取りました。姪の成長振りでも見ないと自分の時間の経過を忘れてしまいます。1年経ったと実感できる日々を送りたいものです。(柳本)


基礎とホールダウン金物

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基礎と柱を繋ぐ金物にホールダウン金物があります。柱の浮き上がりを押さえる接合金物のひとつです。

ホールダウン金物は、本来、基礎からボルトを出しておく必要があります。そのため基礎のコンクリートを打つ前にホールダウン金物用のボルトを設置するのですが、間違えてボルトが柱から離れた位置になると柱と緊結出来ません。

(左の写真の基礎鉄筋の中に立っているのがホールダウン用ボルト)

(右の写真の柱の足元に付いている金物がホールダウン金物)

現場監理では、設計で指示したように正確に取り付けられているか確認します。(加藤)


とうきょうときょうと

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お盆に、以前住んでいた京都へ行ってきました。

そこそこ長く住んで見慣れたはずの京都の風景は、東京市民になった私にはどことなく冷たく、私は懐かしくもどこか寂しい気分になってしまいました。

実家を出てからは、なんとなく長い旅をし続けているようなそんな気分でいましたが、その地その地で根を生やして生活している自分を改めて感じる旅行でした。(大庭)


レンガ敷きの庭

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先月末、結設計HPで7月に掲載させて頂いた「北からの館」に1年点検として伺いました。外壁のレンガはカナダから船便で運び込む為コンテナでの搬入になったのですが工事の際にレンガが1コンテナ分余ってしまいました。処分するにも費用がかかりますし何よりもせっかくのレンガを無駄に処分するのももったいない。そこで建主さんの意向もあって外構に利用することになりました。レンガにはセメントを詰め鉄筋を通す為の穴があいていて地面に埋めると穴の部分をデザインのように見せることができます。引渡し当初はレンガ敷きだけでしたが、その後花壇の縁に枕木を用いたハーブ庭園にされたそうです。

想定外に余ったレンガでしたが有効にかつ巧みに利用することで庭園として生まれ変わった景色を引渡しから1年経てどこかホッと安心したような気持ちで眺めました。(中嶋)