月: 2006年11月

紅葉の効用

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紅葉が綺麗な季節です。現在進行中の住宅の居間から、向かいの家の屋根越しに望まれる、大きなケヤキも黄金色に色づきました。ブルーシート越しで気づかなかったのですが、足場を歩いているときパッと目に飛び込んできて、しばらく眺めていました。別の方向にも大きな木があって、そちらも徐々に赤く色づいているようです。桜の刹那的な美しさとはまた違って、陽のあたる場所からだんだんと色づく様子や、足元を色とりどりの葉に覆われ枝と幹だけになってしまったその姿など、日に日に変化する様子が紅葉では楽しめて、穏やかな気持ちになれるなあ、としみじみ感じる今日この頃です。(青島)


ふぞろい感

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上の写真は通りすがりに住宅街を写したものですが、バランスのとれた風景に目を奪われて撮ってしまいました。中央に写る家々は一見、同じような色で全て2階建ての似たボリュームのまとまりのある感じに見えるのですが、ひとつひとつ見てみると向いている方向は違うし、窓周りにはそれぞれ個性が出ています。そのうしろに見える紅葉と手前に見える大根畑もまた、なんとなく見ていると同じものの繰り返しに見えますが、よくよく見てみるとそれぞれにはそれぞれのかたちがあります。このちょうど良いふぞろい感が目に留まったのかもしれないな、と撮った後でそれらを眺めながら思いました。(大庭)


東京脱出

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今月の中頃に長野の諏訪湖付近に行ってきました。友人の実家がありそこで飲もうということになりました。仕事が終わってから夜中に到着し、明け方まで飲んで、朝出発という強行スケジュールです。久しぶりにバカ話で盛り上がり、次の日は朝から紅葉と建物を見て廻るかなり充実した1日になりました。ただ、次の日は疲れが取れておらず、もう若くないと感じました。(萩原)


取手の家の夕方

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陽が短くなりました。時間は17時前でも真暗です。現場は暗いからといって仕事をやめるわけにもいかず、写真のように強力なライトで照らしながら作業します。ところで撮影時の夕景は室内の明かりが室外に漏れているのが普通なので、こうして外から照らされた夕景というのはあまり見ません。照明はデッキに立っていますが、あたかも内部と外部が逆転したかのように見え…はしないですね。毎度のことですが、細かい問題が色々露わになるのが最後の追い込みのこの時期です。引渡し前日にはゆっくりと別れを惜しめるようにしたいものです。(柳本)


天窓のブラインド

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光を部屋の中へ採り入れるには、開口部「窓」を設けますが、その位置は壁と屋根の場合があります。同じ面積であれば、屋根に設ける方が壁に設けるより多く光りが入ります。写真の天窓の場合は、光の調整と遮熱対策のためブラインドを付けています。

光を採り入れるには効果が高い天窓ですが、隣に高い建物があるとそこから天窓を通して家の中をのぞくことも可能になってしまいます。生活していて視界に入る壁の開口部のカーテン等は夜閉めるのですが、視界に入らない天窓のブラインドは開いていることがあります。市街地の住宅の場合は、夜に天窓のブラインドの閉め忘れにご注意を。(加藤)


房総・秋の小旅行

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小春日和の今日は春先に完成した「岬町の家」の撮影に出かけました。九十九里の海をパノラマで見渡せる小高い丘の上に建つこの家では居間を中心に各個室や洗面室、浴室からも海を眺めることが出来ます。10月にも1度撮影を行っていたのですがその日は薄曇りの天気で海も白くぼやけていた為、今日こそは!と意気込んで向かいました。けれど低気圧の影響で海は荒れ波も高く、残念ながら今日も「真っ青な海」をカメラに収めることは出来ませんでした・・・。2時間程で早々に撮影を切り上げ、奥様から教えて頂いた美味しい「釜焼きピザ」のお店でランチをした後、近くの玉前神社をお参りしました。黄金色に色づき始めた境内の大銀杏を眺め、秋を満喫して早朝5時起きの「小旅行」から事務所への帰路につきました。(中嶋)


警報と処置の種類

前にも少し述べ、多少繰り返しになりますが警報の処置は日中の不在時と在宅時、それと夜間とで多少違います。

不審者の映像が送られてきたら、見かけない近所の人だといけないので念のため最初は『どちらさまですか、ただいま応対できませんのでお引取り下さい。』などと言わせます。その後に送られてきた映像に未だその不審者が写っていたら次に『出て行かないのなら近所の人を呼びます』などと言わせます。

その後の映像に未だ不審者が写っていたら『泥棒です。近所の皆さん泥棒ですよ。警察を呼んでください』と不審者が立ち去るまで大声で言わせかつ警報ブザー鳴らし続けます。その後不審者が立ち去らないようなら近所の方や警察に電話をするなりの対処をします。立ち去った場合でも近所の方や警察には知らせ、その後も注意を払うようにします。

在宅時には決めたエリアだけを警戒状態にするようにしますが、そこのセンサーがキャッチしたらまず自動で家の中のブザーを鳴らします。その後すぐそこに駆けつけるのは危険なので携帯電話と家の中のパソコンに送られてきた映像で確認します。その映像を見て見知らぬ人なら同じ音声を流し二階窓などから観察します。不審者が立ち去らないようならインターホンや二階窓から直接声をかけるなどして威嚇します。在宅を承知で立ち去らないようなら即警察に電話をし、外のブザーを大きく鳴らします。

夜間の場合はカメラに映像が写るように最初にライトがつくようにします。後は日中の場合と同じです。藤原


芸術はすばらしい

最近ダンスやバレエがブームになっているようです。TVでもタレントのダンス選手権がよく企画されています。特別興味がある訳ではないのですが、先日機会があって”ソワレ”という舞台を見てきました。草刈民代さん企画・出演で7人のバレエダンサーが踊る作品です。感想・・・すごいですねぇ 言葉ではない、動きによる表現力。不思議と手足が大きくやわらかく見え、目が離れないという感じです。鍛えるとあそこまで体を自在に動かす事ができるのですね。確実に私の体とは構造が違ってしまっています。今までバレエを見た事がなかったのですがとても惹き込まれました。残念ながら当方の理解力不足で内容があまり解らなかったのですが、帰り道は不思議とフワフワ体が軽い感じで興奮気味。しかも舞台を観に来ていた「極妻」の元祖姐さんに遭遇しちょっと得した気分。更に一番お得だったのはこのチケットが御招待券だった事かもしれません。(石井)


オフィス街流行り建築

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事務所ビルが立ち並ぶオフィス街では細長い直方体を斜めにスパッと切ったようなビルが多く見られます。そのようなビルが仲良く肩を並べて立っているところもあります。これらのビルを形づくっている斜線は法規で決められた建物の高さ制限がそのまま現れているもので、高さめいっぱいに建物を建てようとするとこうなります。当事務所がある日本橋も流行りに遅れることなく同じようなビルが建ち並び、そんな不思議な景色を見上げて毎日通勤しています。(大庭)


現場にて

普段はお施主さんや監督さん、大工さんとの打ち合わせ、事務所に戻ってからの作業もあり、家ができあがっていく様子を逐一見ていることはなかなかできないのですが、先日、終日現場で過ごす機会がありました。階段の段板を割り付けてカットする作業、建具の枠を加工する作業など、図面どおりに部材が切り出され組み上げられていく様子を見ることは大変勉強になります。図面を描いているときは頭を悩ましていた箇所について、現場でとてもシンプルな方法を教えてもらうこともあります。難しいと思っていたパズルに実はもっと簡単な答えがあったような感じです。たった一日という短い時間でしたが、現場監督さんや大工さんが一日に進められる作業量や手順を知り、「家ができていく」その時間を共有することで、改めて「設計」という位置づけを意識するいい機会になりました。(青島)