月: 2007年1月
過日
なんとなく過去の未整理の写真を眺めていて見つけたものです。IMペイ設計のボストンのクリスチャンサイエンスチャーチ(日本でのエホバです)センターです。IMペイといえばルーブルのピラミッドやボストンのジョンハンコックタワーといった総ガラス貼りのシャープな建築を造るイメージが強いですが、私はこの陰影のあるクリスチャンサイエンスセンターの方が好みだったようです。割と大きな建物ながらヒューマンスケールを外さずに、あくまで街並みとの関係を壊さない優しい建物だと思います。ボストンおよびその周辺にはかなり著名な建築家が設計した建築物があったのですが、思いのほか建物は写真に撮っておらず、写真のほとんどは日常の1コマのようなものでした。そんな中、唯一この建物だけは大量に写真を撮っていたので相当気に入っていたのでしょう。今のところ大きな建物の設計に興味は無いのですが、大きくても丁寧な設計が出来る人は凄いなと思います。少しだけ、学生時代の気概を思い出した週末でした。(柳本)
スタジオ建設工事見学
先日、今年3月完成するフジテレビの臨海副都心スタジオ(仮称)の設計・施工の鹿島建設株式会社より許可を頂き工事中の現場をスタッフ一同で見学させて頂きました。
7階建てとのことですが、スタジオ施設(メインのスタジオ部分は2階建て)だけあって高さはおよそ60メートル、通常のオフィスビルの15階程度に匹敵します。(マンションだと20階!)周りには、広い空き地がまだあるので遠くからみるとそれほど大きく感じなかったのですが、近くに来るとやっぱり大きいですね。ダブルスキンになっている外壁のガラスが屏風のように折れていて全体ではそれが緩やかなカーブを描いていました。
普段見ることが出来ない大規模な施設の工事現場の規模に圧倒されました。
対応して頂いた鹿島建設の設計・現場担当者の皆様に感謝申し上げます。(加藤)
モノの見方と視点
お正月休みに隅田川の水上バスに乗りました。浅草からお台場海浜公園まで45分の船旅は視覚的に非常に興味深いものでした。地上では見慣れてしまった景色を水面レベルからみると全く違ったものとして新鮮に目に映り、特に「橋」は下から見上げた時のフォルムの美しさ、橋の裏側の架構美にはゾクゾクしました。(船の窓ガラス越しでの撮影なので写真がイマイチだったのは残念。)
隅田川から東京湾に出てしばらくすると潮留のビル街が浜離宮庭園の緑越しに見え、芝浦のビル街や東京タワーを揺れる波と広い空の間に見ているうちに、初めて「東京」という街を「俯瞰」したような客観的な感覚になりました。(実際は低い位置からなのですが。)物の見方や視点を変えると見える景色も感じ方も変わる事を実感し 感慨深い思いで船をおりました。(中嶋)
花粉症始まった?
今年初めのこと。佐倉惣五郎を祭った成田市の宗吾廟堂にお参りに行きました。写真がその本堂です。平入りの屋根ど真ん中に妻飾りのあるちょっと異様な屋根をしています。
お参りの時やけにくしゃみが出て、風邪かな、それとも流行のノロウイルスかなと思っていました。そのうちそうか、ここは山武群、山武杉の産地だ、花粉症だ!と気がつきました。
いつも2月か3月頃から始まっていて、今年は花粉量が少ないと聞いていましたのでまったく油断してました。その後それほどひどくはならないでいました。
ところが月曜日に鶴見、1昨日は鎌ヶ谷方面と現場めぐりをしていましたら昨日今日とどうも鼻がむずむずしてしょうがありません。現場はおがくずやボードの石膏粉とどうしても色々吸い込む埃が舞っています。一応用心してマスクをしていたにもかかわらず目もしょぼしょぼしています。
これはどう考えても花粉症です。とうとううっとうしい日々が始まったかも知れません。皆さんはどうなんでしょう?対策を考えて行動しないと。(藤原)
浅草と落語
街を歩いているとさまざま物に出会いますが、先日浅草を歩いていたら高校時代の同級生の写真を路上看板に見つけました。”綺麗な娘だったからなぁ・・・”ではなく、高校卒業後彼は落語家の道を志し、古今亭円菊師匠に入門したのです。クラス委員長だったので「会長」と呼ばれていた彼は大変まじめな人柄で修行もまじめに取り組んだのでしょう、平成15年には初代古今亭菊之丞として見事真打昇進。今では「会長」ではなく「師匠」として忙しく活躍しています。真打昇進記念公演以来ご無沙汰してしまっているのですが、写真を見てまた是非落語に出掛けたいなと思いました。何とか時間に都合をつけて笑いにいこうと思います。皆さんも「落語」いかがですか?http://homepage2.nifty.com/kikunojo/pc/
写真は全く関係無いですが浅草寺の五重塔です。看板の菊之丞に出会う前に通ったので・・・。(石井)
気分転換
見慣れたものが見知らぬものに
この仕事を始めてからのこと、久しぶりに十数年住み続けた実家に帰ったときに実家が何か別物に見える感覚を覚えたことがあります。それは住宅の細部についての知識が身につき、住んでいるときには全く気にならなかった細部へ目がいくようになったからで、違和感とともに新鮮さを感じるものでした。
住宅を設計をするときでも、ある場所にその住宅を建てたことで見慣れた場所に何か新しい発見を生み出せるような設計をしたいと思っています。(大庭)
FM工法の建込み2
照度
引っ越して一年経ち、ようやく食卓用の照明を購入しました。年代物の中古品ながら、割と憧れの一品だったので大変喜ばしく思っております。今までは裸電球だったので食卓もキッチンも一緒くたに照らされていたのですが、この器具によって食卓が食事の場として規定された感じがします。光源が絞られた事により室内全体にも陰影が出来て締りが出ました。ある種の緊張感が室内に漂い始め、心なしか生活も引き締まったように思えます。現在、写真のようにコードを結ぶ事によって食卓との高さ調節を行ってます。一般的には60cmから80cmを目安にしますが、現状70cmでやや光源が目に入る程度です。もう少し低くすると丁度良いのでしょうが、現状の食卓の幅(80cm)に対し傘の直径が60cmとやや大きいため邪魔になってくるかもしれません。しばらくはベストの位置を探すために試行錯誤が続きそうです。(柳本)