月: 2007年2月

監督の背中

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監督の背中が見えます。お茶や菓子も見えますが、ポリフィルムで囲まれたこの部屋は一体何でしょうか?寒い季節には有難い事にこの現場にはRC車庫があって、この場所を現場休憩室兼打合せ室にしてあるのです。通常の住宅でなかなかこのような場所を確保するのは難しく、外壁がある程度できるまで吹きさらしの中で休憩をし、弁当を食べ、打合せをします。寒い冬は特にしんどい状況になり、寒がりな私はセーターを着込み、靴下2枚重ね履きして打合せする事になります。今年は暖冬と言う事もあり、担当の現場もこのように恵まれた状況なので大変助かっています。

…暖冬なのですが、うちのハル(飼犬)はとても寒がりでコタツに入ったり出たりを繰り返しています。あたたまり過ぎたのでしょうか?ハルの冬毛ももう抜け始めて家中毛だらけになっています。思わぬ春の訪れとなりました。

f:id:yuiarch:20070228204811j:image:w200石井


名前

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歩いていてふと目にとまった植物です。なかなかいいなと思って写真を撮りますが、名前がわからずじまい。インターネットや植物図鑑で探しても、なかなか特定できません。通勤途中にも、素敵な庭木を植えている家がありますが、その家の人が庭の手入れをする時間に運良く通りかかってちょっと尋ねる・・・わけにもいかず、いつも横目に通り過ぎる毎日です。(青島)


脳と部屋と本棚

昨日久しぶりに休日らしい休日がとれたので自宅の整理をしました。部屋の状況はその人の脳や心のそのときの状況を表すという言葉を聞いたことがありますが、ここ数週間忙しく多くの情報が頭をめぐっていた自分の部屋はまさにそれを表すような状況でした。そんな部屋を整理していく時間は確かにここ数週間の自分を整えていく時間でもありました。そして、これもまたその人の脳の中身を映し出すと言われる本棚に、片付いた部屋で読んだ本を新たに加え、充実した休日を送ったのでした。(大庭)


男のポーチ

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最近、仕事を含め外に出かける時常に持ち歩く物が多くなってきています。基本的なアイテムとしては財布、携帯電話、手帳兼メモ帳、ペン、iPodです。仕事上ちょっとしたものを測りたい時に使う小さいメジャー、USBメモリ、カードケースも持っていたいし、花粉の季節では目薬、マスク、ティッシュ、点鼻薬などは必須のアイテムです。その他フリスク、リップクリームなんかも持っています。これだけのものを出かける時に必要に応じて入れ替えたり、違う鞄に入れ替えるのも面倒だし忘れものをしたりするので一つのポーチにまとめて、それを鞄に入れて持ち歩くようになりました。これはかなり便利で、忘れ物や小物の紛失なども少なくなり、今ではペンケースも兼ねています。私だけかも知れませんが男がポーチを持つ時代が来たのかも。(萩原)


花粉に罪は無く

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天井を這うような写真にあまり幸福感はありませんが事務所の幸福の木につぼみが付きました。所内に溜まった幸せの象徴か、あまりに幸せに縁遠い感に見かねて一花咲かせてくれたのか、真相は不明ですがこの木がつぼみを付けたのは初めてのことのようです。

この花はのっぴきならない香りを発するらしく、現在花粉症真っ盛りの私にとって幸福の花粉が不幸をもたらすことは必至ですが、見たことの無い物なので完全防備で鑑賞したいと思います。(柳本)


仮囲いとリサイクル

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自転車で帰宅途中に銀座で見かけたビルの工事現場の仮囲い。

街中で見かける工事現場の仮囲いは、大抵は白い鉄板だけですが、ここでは仮囲いの一部を透明な箱にして、工事中にでるリサイクル可能な廃材を10種類に分別して透明の仮囲いの中に入れていっているようです。

「PASS PROJECT 01 DIARY」というプロジェクトで、DIARYというだけあって工事の進行に合わせて量が増えていっているようで、工事で出る廃材量の変化を目で分かるようになっていました。

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一番左は、CD管の切れ端。

そのほかにも木、コンクリート、鉄などの細かい切れ端や塊が入っていました。(加藤)


松田権六の世界

先日現場から次の場所での打ち合わせまで1時間ちょっと時間が空くといことがあった。事務所に帰っても殆ど行き帰りの時間だけで終わりそうだ。こういう時間を忙中閑ありというのだろう。この隙をねらって以前から行こうと思っていた“漆芸界の巨匠 人間国宝、松田権六の世界”展を見に行ってきた。

自分も設計では床の間やカウンター、食卓等に時々拭き漆仕上げを使う。自分でも塗ってみたことも何度かあり、かぶれて皮膚科の先生にしかられたのも1度や2度ではない。お岩さんのような顔になったこともある。それでも何故か漆の魅力には抗し切れないところがある。

建築とまったく違うとはいえ、松田権六という人の工芸作品はそれにしてもすごい。作品の緻密なこと、デザインの構成、色使い、艶、奥深い透明感、ものづくりの執念、何から何まで引き込まれる。さすが人間国宝だ。大学の卒業制作品というのがすでに学生レベルのものではない。その当時での一級品、それまでの技術を越していたものではなかったろうか。国会議事堂の一角の室内装飾まで手がけている。ただただ感心させられた。言葉での説明は無意味でしかない。ここで僕でも特筆出来るとすれば、彼が二千年ほど前の漆塗りの漆器の修復もしていて修復前の漆器もうかがい知れた。二千年経て漆塗りの仕上がりがそれほど朽ちてない。漆塗りそのものの耐用年数のすごさにも改めて感心させられた。

東京展は地下鉄竹橋駅近くの近代美術館別館の工芸館で25日までやっている。お薦めしたい。(藤原)


旧岩崎邸

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小雨の残る日曜の午後、湯島の旧岩崎邸を見学してきました。明治後期に建てられたこの洋館は外観からの想像に反して木造建築2階建て(ちなみに地下室とロフト付)。内部は広葉樹を用いた重厚感のある木調で、ペルシャ刺繍張りの天井や金唐皮紙と言われる超高級壁紙等、旧財閥のゲストハウスらしく贅を尽くした造りでした。西洋とオリエント建築の展覧会のごとく、様々な様式を取り入れられているのは時代的な背景があったものと推察しつつ、ところどころに見られる窓ガラスや窓金物等の細部に建築家の建物への思いを見たような気がしました。併設される渡り廊下続きの和館や地下道でつながるビリヤード小屋を見学し終えた頃には雨も上がりすっかり青空になっていました。緑豊かな庭園を歩き、戦前戦後そして現代へと、この建物が経てきた時代の変遷に思いをはせながら、梅の名所・湯島天神へと向かったのでした。(中嶋)


内覧会の報告

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2006年9月に完成しました棚楼居の内覧会を入居済みではありましたが、建て主様の御厚意により開催することが出来ました。多くの方にご参加頂き、建て主様には参加された方と直接話をして頂いたりと大変お世話になりました。ありがとうございました。


豆々建築知識

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フラッシュって?

ほかの分野でフラッシュと言えばカメラのストロボだったり、ポーカーの役だったりしますが、建築の分野では芯材に合板などを接着して箱状の一枚板のように仕上げた部材の事を言います。フラッシュ戸とはまさに箱状に組んだ戸の事で、現在住宅で一般的に使われている代表的な戸です。他の建築部材にもさまざま使われていますが、先日成田山新勝寺で頂いたお札も”フラッシュ”でした。振るとカタカタなるので御神体的なものが入っているのだろうと思いますが、あまりに軽く表面材がフワフワしているのでありがたみに欠けるなぁなどと思っていました。しかしよく考えてみると、家に持って帰れば来年まで触らず、その後はまたお寺に戻して焚いてしまうのだからエコの意味では望ましい事かもしれません。持ち帰りも軽いし・・・。ただ気になるのはカタカタなっている中身は何なのか、さすがに御開帳という訳にもいかず多分永遠に謎のままです。ちなみにトイレの水を流す事をフラッシュと言い、この水洗装置(バルブ)をフラッシュバルブと言います。と言う事はポーカーはこっち?ロイヤルストレートフラッシュは和訳すると印象が変わりますがやっぱ強そう!?です。

ちなみにストロボのフラッシュとは綴りが違うようです(flash/flush)。(石井)