月: 2007年8月

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上野の国立科学博物館でインカ・マヤ・アステカが開催されています。貴重な品々が220点。多くが日本初公開の貴重な特別展です。NHKでも特集が放送され個人的にはメソアメリカ文明のブームが到来している印象です。何だかんだと忙しく、また猛暑の中混雑した博物館に行く勇気がなく未だ見学には行っていないのですが、そろそろ行きそびれてしまうのではと焦ってきました。この大ブームに乗り損なっているいるような…。そろそろ涼しくもなってきたし出掛けて見ようかな。(石井)


それでも夏休み

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今年の夏は久々に家族旅行をしました。両親と3人姉妹(ちなみにすでに3人の合計年齢は100歳を優に超えています…)で旅行するのは何年ぶりのことでしょうか。箱根に行きましたが猛暑と混雑にまけて、温泉につかってはごろごろしたり、早起きして散歩したり、宿にあったジェンガ(写真)で遊んだり。最終日も渋滞を恐れて、朝の8時に出発し自宅に10時には着いていました。さすがになんだか物足りなくて、その日は横浜元町の裏手にある市民プールに姉妹で行って、年甲斐もなく誰が一番早いかなどと競争したりしてみたのですが、やはりすぐに疲れてしまって、1時間で退散したのでした。そんな夏休みではありましたが、子供時代を象徴するような夏休みという季節も手伝って、両親と姉に包まれていた子供の頃の気分をふと思いだして、懐かしいような切ないような気分を味わいました。(青島)


農具小屋

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写真は盆休みの旅行中に撮ったものです。中央に見える農具小屋に目を奪われてカメラをかまえてしまいました。延々と広がる田んぼの中にぽつんと立つ農具小屋の佇まいからは、古い建物によくあるような哀愁ではなく、小さいながらも腰の据わったある種堂々とした印象を受けました。また壁の真ん中に無骨に取り付けられたドアは、それゆえにどこか人間味があって、誰もいない田園に人の影を感じさせるものがありました。質実剛健、そんな言葉が似合う働く建築に見とれてしまいました。(大庭)


203号室

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今住んでいるアパートの玄関脇に我が家では203号室と呼ばれている私以外はほとんど誰も立ち入らない部屋があります。言ってみれば私の巣です。引っ越してきた当初は家族のワークスペース的な部屋でインテリアもそれなりにまとめ上げるつもりだったのですが、今では普段私の寝室で休みの日にこもっては本や漫画を散らかしています。自分にとって居心地が良いだけの見た目も美しくない場所になってしまいました。せっかくのイームズのアルミナムやパントンチェアも心なしか色あせたように感じます。最近わりと近くにあるIKEAに行ったのがきっかけでこの203号室をあまりお金を掛けず良いものにしようという気になってきました。時間を掛けながら少しずつやって行こうかと思います。萩原


嫁入り前夜

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葛飾の住宅が竣工しました。去る26日には建て主様の御厚意により内覧会も開かせて頂きました。残暑の厳しい中大勢の方に来て頂き、このような機会を与えて下さった建て主様には大変感謝しております。

さて、写真は遡ること1年少々前、アプローチからも見える階段の形状を検討するために副担当の大庭が作成してくれた模型と実際に完成した階段の写真です。あくまで自分たちの検討用で誰かに渡す物ではないのですが、1/10で作った模型によりかなりリアリティのある検討が出来ていたことがわかります。完成までは実に色々難題がありましたが、なんとか目指していた物が出来ました。こんなことを言ってはいけないのでしょうが、引き渡すのが名残惜しいです。毎回のことですが、娘が嫁に行く気分です。

この住宅は来月あたり結設計のホームページにアップ予定です。お楽しみに!(ちなみに今月末は4ヶ月ぶりとなる「気ままに」の更新です。スタッフ近況も近々更新致します。)(柳本)


山形へ

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夏休みに突然思い立って、あまり準備もせずに自転車を担いで電車で山形に行きました。鶴岡から酒田、酒田から新庄・山形、山形から山寺という三日間の自転車旅行でした。山形内の移動はほぼ自転車で移動しました。

初日の朝早くに庄内平野から見た出羽三山は、朝日を背に浴びて緩やかな起伏のつながりの穏やかな山に見えました。

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五重塔は杉の森の中にあり、朝日を浴びて静謐な様子で建っていました。

羽黒山の頂上に三社の神を併せて祀る三神合祭殿があるので、頂上を目指して自転車で坂道を登っていくと、残り2キロほどが自動車専用道路になっていて自転車は通行できないと言われてしまいました。

困ってしまったのですが、料金所の方に「少し下りたところに旧参道があるので歩いてなら上れるよ」と教えて貰い写真にある山道を登る事にしました。これがこの旅で一番キツかったですね。

(加藤)


2007旅 パリ編

出発前は慌ただしい毎日で、荷造りは出発前日の夜でした。リベンジと息まいていたものの結局準備らしい準備はできないまま12年ぶり2度目のパリ。今回の旅でどうしても行きたかった場所が幾つかありました。そのひとつがフランス人建築家ジャン・ヌーヴェル氏の「アラブ世界研究所」(1987年竣工)。もともと然程好みではなかったのですが、前回の旅で訪れなかった事が何故かずっと悔やまれて、今回の旅先をパリに決めた一つの動機にすらなったのです。長年思い続けたこの建物は20年の年月を全く感じさせない姿で迎えてくれました。

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表層のモザイク模様は日射を感知するセンサーによって薄い金属板がカメラのシャッター絞りのように開閉し室内の明るさを調整します。開閉の瞬間を目撃するといかに研ぎ澄まされた繊細なディテールでいかに非常識でダイナミックな発想かを思い知らされました。今回の旅、イスラムとパリがここでつながりました。最上階のテラスはセーヌ川越しにパリが一望できるちょっとした穴場です。(中嶋)

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新幹線が出て行く!

お盆の墓参りで13日新幹線に一人乗ろうとした時でした。当然予約は取れませんでした。クーラーの故障で熱帯夜3日ほど寝不足の体を引きずって10時58分発の列車に乗ろうとごった返す人ごみの中10時15分から汗だくで並び何とか席をとることが出来ました。

本と着替えと自宅からのお土産入りのデイバッグで座席を確保し、隣の方に弁当を買ってきますと言って列車から出ました。暑くて余り食欲もなくおいしそうなものをと探しましたがすでにありません。しょうがなくさばの押し寿司を購入して列車に乗ろうとしたら

列車がいない!

ホームのはるか先頭の方を走っていく後姿がかすかに見えるだけです。一瞬頭が真っ白になりました。お土産はどうする?着替えは?書籍は?大事なものはなかったっけ?さあどうする?

改札に行き、先に行ってしまった列車に連絡を取ってもらい、待つこと12,3分、連絡ないので急きょ先に出た新幹線を途中追い越す列車に乗ることにしました。

指定席がないのでデッキに座り込むしかありません。手にはさばの押し寿司一個だけ、デッキで食うわけにはいかず、外の虚ろな風景をドアの窓越しに眺めること2時間、途中車内放送で呼び出しあり、赴いて聞くと途中の追い越す駅のホームの事務室に保管しておくとのこと。その駅でデイバッグを確保し追い越された最初の列車に乗り初めは立ち席でしたが途中で何とか座ることが出来ました。ようやく食べられた押し寿司の真夏のせいもありそのすっぱいこと、くたびれた夏休みの愚行の顛末です。(藤原)


今年も花火

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江戸川の花火大会に出かけました。場所取りした甲斐あって最前列での観賞です。本来は前日夕方まで場所取りNGで縄を張ってもシートを敷いても剥がされてしまう様なのですが(雨風でも剥がれてしまう)、先人にノウハウを教えてもらって無事当日まで確保する事が出来ました。もちろん大音響・大迫力で火の点いた花火の破片が降りそそぎ、灰が舞うので焼きソバも食べれない状況です。今回あまりに近過ぎて写真に花火が納まりきらず半分真っ白になっていますが何となく迫力が伝わるでしょうか?ここの花火は小さい花火大会3?5箇所分を並べた様な打ち上げ方をするので間近に見ると病み付きになる必見の花火大会です。来年は是非出掛けてみてはいかがでしょうか。

※すぐ隣の有料席は1.3万円となっており、ゆっくり見る事も出来ます。が、…私は自由席で充分です(石井)


箱根の夏休み

夏休みを利用して箱根に行ってきました。このシーズンはどこも人が多いのですが、芦ノ湖の湖畔にある「箱根やすらぎの森」は人が少なくハイキングをしながら森林浴が楽しめる公園です。今回も森の中のアズマヤでお弁当を食べていたところ、箱根ジュニアエコクラブ(箱根の自然を学んで守っていこうという小中学生を中心としたクラブ)の方達の一緒になりおしゃべりがはずみました。箱根の町はほぼ国立公園に指定されていること、日本列島の東西の植生が交わる地帯で元来豊かで希少な自然が見られること、人間によって持ち込まれた自然が元来の生態系を壊していること、などなど、中学生とは思えない博識ぶりと落ち着きをもった少年がいろいろ教えてくれました。中でも、「長い年月をかけて形成された生態系によって維持されている自然本来の美しさとは、人間が見た目で判断する美しさとは違う。」という川崎先生(川崎英憲氏)の言葉は印象的でした。自然に関しては当然ですが、どんな分野でも、保存していくということは本当に難しいことだなあ、と改めて感じました。(青島)