月: 2008年1月

つれづれなるままに・・・。

2008年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。

ブログの更新が疎らになっている事にお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。新年からは、「つれづれに想う」事を「気ままに」書くことになりました。皆さんも気ままに覗いてみてください。

f:id:yuiarch:20080119155344j:image:w200

写真は一昨年の秋に訪れた奈良、猿沢池に映る興福寺五重の塔。真っ青な空が淀んだ池の水を青く変え、悠久の時を経て凛と佇む情景は、現世の混乱を忘れさせてくれる美しさでした。2010年に平城遷都から1300年の節目を迎える奈良では再来年に向けて様々な企画が催されるようでちょっとだけ賑わいをみせているようです。個人的には京都に比べて人が疎らな雰囲気が結構好きなんですけれど・・・。経済的に見ればよそ者の勝手な言い分ですね。お詫び(?)も兼ねて写真を反転しておきます。(中嶋)

f:id:yuiarch:20080119155434j:image:w200


今日は何の日

1月10日は110番の日であると同時に紀元前49年にユリウス・カエサルがルビコン川を渡った日です。この日「賽は投げらた」のです。当時われらが日本国には小国家が発生し始め金属器が到来した頃で、後漢の光武帝が「漢委(倭)奴國王」と彫られた金印を奴国からの朝貢使へ賜ったのが57年頃、邪馬台国の女王卑弥呼が登場するのが3世紀前半なので、賽を投げたのはそれよりもずっと前の出来事です。当時のローマには既にギリシア建築を源流とした建物が林立し、かのカエサルも沢山の建築やインフラ整備・補修(建築に限らず様々な公共事業)を行っていました。時代を並べてみるとこれほど文明にズレがあるのかぁ・・・と思わぬ発見をし、当時の人々の生活を想像するとワクワクさせられます。(石井)


吊橋

日帰り散歩で那須塩原に出掛けました。

f:id:yuiarch:20080109113504j:image:w300

日本一の吊り橋[もみじ谷大吊橋]があるとの事で早速訪れてみました。箒川にかかるこの吊り橋は全長320m、無補剛桁歩道吊橋としては日本一の長さです。吊橋の形式には耐風索(横揺れ防止ワイヤーロープ)があるもの・無いものがあり、耐風索があるものを一般的に[無補剛桁]と言うそうです。ちなみに耐風索が無いものは重橋床桁・ボックス桁・トラス桁と言う形式があるそうです。それぞれの形式ごとに日本一があり、(他の日本一は省略しますが)世界最長記録はご存知明石海峡大橋で全長3,911m、吊橋の規模を示す中央支間長(塔と塔の距離)は1,991m、また主塔の高さは海面上約300mで東京タワーとあまりかわらないと言うとてつもない規模です。今現在計画中の吊橋は3,000mと言うのもあるそうです。と世界最長を書いてしまうと急にこじんまりと感じてしまいますが、まぁそれなりに迫力があって、揺れて、眺めも良いようでした。橋を渡ると記念撮影のためサルも待機していて(撮りませんでしたが)那須塩原にお出掛けの際はちょっと寄ってみるのも良いかもしれません。一つ疑問だったのは何の為に掛けた橋なのか、渡った先にサルがいた以外特に何も無かった様ですし、もちろん必要があったのでしょうが・・・料金所の係りの方に聞きそびれてしまいました。渡るのに300円掛かるので200万人観光に訪れれば事業費は回収できるようです。(石井)


落葉舎-三つの庭を持つ家-

f:id:yuiarch:20080101002900j:image:w150

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

結設計のホームページを更新しました。

設計事例に「落葉舎-三つの庭を持つ家-」を追加しました。

木々に囲まれた傾斜地に突き出たように建っている住まいです。広い敷地の中、敢えて崖側に配し、更にデッキを張り出して積極的に眺望を取り込み、斜面下の桜並木を見下ろす様にリビングスペースを設けています。斜面、レベル差といった敷地の不利な条件に、趣の異なる三つの庭を対峙させる事で、空間に違った個性を持たせ、豊かな居住空間を創る事を目指しました。

是非ご覧下さい。