月: 2008年4月

改築

次から次へと新製品が出てくる昨今です。とはいえ、仕事、生活の全てを最新の状態にしておくのは無理なので、何を新しくすべきかを決めるのに時間がかかり、実際に新しくする時に時間と費用がかかり、一つ新しくし終わったら次の物を新しくする算段を練らなければならないという「新しくすることの無限地獄」に陥ってしまいがちです。現在新しくしようとしている物の一つは結設計のホームページの構造とレイアウトです。ご存知の方も多いかと思いますが、インターネット上の情報は見る方の環境によって異なって表示されます。さらに最近は携帯電話で見られることも増えてきたようで、これはiPhoneが日本で発売されるとさらに増加することが考えられます。というわけで、様々なパソコンや携帯で見られても、少なくとも伝えるべき内容は伝えられる状況にしなければならないと思い、一念発起して構造改革に挑んでいるところです。(現状では、トップページと設計事例中の「東久留米の家」が新しい構造になっています。)

見え方くらい統一されるようソフトの設計をして貰いたいところですが、なんとなく普段工務店に言われていることが重なってくる気もするので、ぐっと堪えて施工しようと思います。なるべくストレス無く見て頂けるように、今後しばらくは試行錯誤が続きそうです。(柳本)


春うらら・・・の裏で。

f:id:yuiarch:20080422225053j:image:w150 f:id:yuiarch:20080422225052j:image:w200 f:id:yuiarch:20080422225049j:image:w200

風そよぐやわらかなピンク色。今年も桜は穏やかにうららかなる春を魅せてくれました。

今月初め「つくし野の家」が完成し満開の桜並木を歩きながら桜にカメラを向けていると、ふとゴツゴツした樹皮の中に打ち込まれたプラスチック(?)の栓を見つけました見ると並木の桜のほぼ全てに打ち込まれています。なんとも痛ましい・・・。その時は、寿命が短いといわれる桜の木ですから何らかの治療かな?と思いながら眺めていました。

それから数日後、「てんぐ巣病」という病名を知りました。

f:id:yuiarch:20080422225047j:image:w210 ※参考写真

「カビの一種が原因で発生する伝染病。感染すると枝が異常に発生して花が咲かなくなり放置しておくと感染した枝はやがて衰弱し枯死する」

・・・なんと!!

病名すら全く知らなかったのですが、伝染病なだけに「桜の名所が消える!?」と、九州や北海道では数年前から深刻な問題になっているようなのです。感染が見られるのは特にソメイヨシノで、感染した部分の枝を切除し、燃やして消滅しないと菌が他の木に伝染するという厄介な病気。まるで宮崎駿の「風の谷のナウシカ」に出てくる『腐海(フカイ)の菌』のよう・・・。尚、てんぐ巣病は隣国中国でも発生し、桜以外でも一部の建材となる樹木の生育に問題になり始めているようです。うららかなる春の裏、ちょっとショックなニュースです。(中嶋)


朝からドキ土器

早朝犬の散歩に出ています。朝からご機嫌、間違いなく六時前ちゃんと起きて胸の上に脚を掛け、顔を舐められると起きざるを得ません。睡眠不足気味でしんどい面もありますが、それでも色々いい面もあります。

f:id:yuiarch:20080418105256j:image:w130f:id:yuiarch:20080418103114j:image:w250

まず何しろ気持ちいいです。最近特に爽やかで草花や空の雲を見ながら(雲が好きなのです)30分程度歩き、それなりにお腹が減るので朝ごはんをしっかり食べる様になりました。

また散歩途中の畑は貝殻混じりの土で、茶色い陶器片も一緒に混じっています。拾ってみると・・・恐らく縄文式土器。

f:id:yuiarch:20080418103541j:image:w180f:id:yuiarch:20080418103543j:image:w180f:id:yuiarch:20080418103540j:image:w180

そういえばここは有名な加曾利貝塚そばの丘。混じっていてもおかしくないなぁと拾い始めたら・・・結構集まってしまいました。

f:id:yuiarch:20080418103542j:image:w300

どうでしょうか、縄文?ですよね。江戸時代に縄文を施した陶器を作っていたかもしれませんが、やはり数千年前の縄文式土器・・・のはずです。昔の人々の手や生活が感じられるこう言った遺産は例え江戸時代の物であっても何ともいえない思いが胸に込み上げてきます。朝からドキ土器です。(石井)


植木選び

f:id:yuiarch:20080415195744j:image

今週末竣工する住宅用の植木を選びに、建て主さんと先日造園屋さんまで行って来ました。

広い植木の畑の中を歩いた廻り、たくさんの木のなかから良い樹形の木を探すのは、宝探しをしているようで楽しかったです。

植える時期としては、5月になって葉が開ききってしまうと植え替えが難しくなるとのことなので、4月後半はギリギリセーフのようでホッとしました。

(加藤)


家は人生観?

日本画家の堀文子さんのインタビューを夕刊で目にしました。堀さんは、住まいを換え旅を続ける毎に新しい手法で自然を描き続けてきました。生死の境を幾度も経験し、体が思うように動かなくなった現在、長く住み慣れた大磯の小高く海を見下ろす敷地の一角に、一間だけの小さな家を建て暮らしています。その家は、母屋のように海に向かってではなく、30年以上も背にしながら見てこなかった山に向かって建てているそうです。山には鳥などたくさんの自然が訪れ今まで気づかなかった風景を与えてくれて、生きることをあきられなくて本当に良かったとおっしゃていました。「花の画家」と呼ばる程自然の美しさを十分に知っている人が、晩年にそう語る言葉は含蓄が深く、歳に関係なく生きることに真摯な人は発想や視点も豊かだと感じました。同時に、あらゆる機能を削ぎ落としていったときに残る住まいのかたちって何かなと、考えさせされました。(青島)

f:id:yuiarch:20080411105605j:image


花様々

今日の雨で東京の桜は散ってしまうようです。

ここ2、3週間まさに色々な花を楽しむことが出来ました。

ピンクの椿、

f:id:yuiarch:20080408205135j:image

もくれん、こぶし、

f:id:yuiarch:20080408211949j:image f:id:yuiarch:20080408205132j:image 

桜も濃い桃色、ピンク、白っぽいピンク、まったくの白、

f:id:yuiarch:20080408210828j:image

f:id:yuiarch:20080408205128j:image f:id:yuiarch:20080408205131j:image

とまさに色とりどりでした。(藤原)


隣の人

2週間位前の祭日に事務所に用事があったので、いつものように総武快速に途中乗り換えて向かっていました。休みの日だったので電車が空いていたこともあり、空いてる席に座って2駅ほど過ぎた辺りのことです。前を向いて外の景色をボケっと見ていて視線を自分のひざ辺りに戻した時、視界の左端に記憶にある鞄が見えた気がして、ふと左の人を見ました。なんと隣に座っていたのは新聞を読んでいる藤原でした。

その後藤原に声を掛けるとさすがに驚いていましたが、近くをすれ違ってっているのにお互いに気付いていないことって結構あるのかも知れないという話をして私は次の馬喰町で降り、藤原は逗子の方に用事があってそのまま乗って行きました。もし私があと1駅気付かずにそのまま電車を降りていたらかなり面白い状況だったと思いますが、面白い状況があったことすら誰も知らないことにもなるので危ないところでした。(萩原)