家は人生観?

日本画家の堀文子さんのインタビューを夕刊で目にしました。堀さんは、住まいを換え旅を続ける毎に新しい手法で自然を描き続けてきました。生死の境を幾度も経験し、体が思うように動かなくなった現在、長く住み慣れた大磯の小高く海を見下ろす敷地の一角に、一間だけの小さな家を建て暮らしています。その家は、母屋のように海に向かってではなく、30年以上も背にしながら見てこなかった山に向かって建てているそうです。山には鳥などたくさんの自然が訪れ今まで気づかなかった風景を与えてくれて、生きることをあきられなくて本当に良かったとおっしゃていました。「花の画家」と呼ばる程自然の美しさを十分に知っている人が、晩年にそう語る言葉は含蓄が深く、歳に関係なく生きることに真摯な人は発想や視点も豊かだと感じました。同時に、あらゆる機能を削ぎ落としていったときに残る住まいのかたちって何かなと、考えさせされました。(青島)

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