月: 2008年11月

「戸神台の家」内覧会のお知らせ

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建主さんのご好意により千葉県印西市戸神台にて内覧会を開催致します。将来の家族構成や生活の変化にも対応できる36坪の家です。若いご夫婦の家づくりへの柔軟な考え方と情熱に、支えられ刺激を受けながら設計を進めさせて頂きました。シンプルな形態とすることで大きくコストを抑え、空間や素材のクオリティを高く保つことに力を注いだ結果、ほぼすべての提案や要望を満たすことができました。外壁の漆喰と焼杉のコントラスト、十和田石とヒノキ張りの浴室、土間と居間とつながる和室、壁の中に完全に隠すことでLDKの雰囲気をガラリと変える障子など、ご夫婦の「和」へのこだわりを随所に活かした設計となっています。内覧会ご参加のお申し込みはこちらからどうぞ。集合時間、場所等詳細をご連絡いたします。

https://www.yui-sekkei.co.jp/shs/event.html

開催日:12月13日(土)13:00?15:00

開催地:千葉県印西市(北総線「千葉ニュータウン中央駅」近く)

延床面積:約36坪

構造:在来木造2階建て

施工:有限会社 ミナガワ住建

内覧会終了後に、現地にて「土曜住宅講座」を行います。徒歩10分ほどの場所にある「印西の家」も併せてご覧頂けます。講座へのお申し込みはこちらからどうぞ。

https://www.yui-sekkei.co.jp/shs/index.html

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札幌は寒かったけど東京もやっぱり寒い

北海道庁冬の日本海
先週末、家庭の事情で札幌に帰郷しました。雪が嫌いなので、冬の札幌は何年ぶりかわからないほど久しぶりでしたが、寒さから来るビリビリとした空気や雪が積もりきっていない時のザクザクした道の感触などが、随分昔のことを思い出させてくれました。また、軒樋や雨戸(シャッター含む)、ルーバー窓などの無い街並みを見て、改めて随分と建築風土の違うところに住んでいたんだなと思いました。写真はそんな感慨とは全く関係なく、北海道庁と日本海です。道庁は記憶より随分小さく見えて寂しい感じがしましたが、日本海は期待通りの雄々しさで、いかにも身の締まったおいしそうな魚が釣れそうな気配を漂わせていました。この辺りの海は冬の方がサーファーが多いらしく、あと1ヶ月も経つと雪山と荒い海を目指して大勢の人が訪れるようです。


九州紀行


おいしそうです。大分は関東より暖かいためか取れる海老も大きいようです。空港のベルトコンベアには特大の海老が廻っており、旅行客をの心を満たします。先日九州大分を墓参りをかねて訪れました。少ない時間ながらとても楽しめましたのでちょこっとご紹介いたします。

まずカマキリ。大分生まれはビッグサイズです。東洋一といわれた日本鉱業の煙突の側で出会いました。この煙突の前面に広がる海が超高級魚関アジ・関サバの取れる豊予海峡です。生まれてこのかたこの高級魚を食べたことはありません。

そして国宝臼杵石仏。ありがたいお顔です。九州は元々大陸に近い大都会。影響を強く受けているせいか石仏(磨崖仏)・仏寺が多く点在しています。臼杵石仏はその中でも日本最高峰の古代石造彫刻の里との事。地元千葉の鋸山で(日本最大の)石仏を見ていたせいもあってすごく大きいのか想像していましたがそうではなく由来と出来が一級品なのですね。特産のお菓子も出来がよく、すっかり臼杵煎餅のファンになってしまいました。生姜味で独特の風味ある銘菓です。今回も事務所へ土産に持って帰りました。

そしてこちらはナイアガラ滝似の原尻の滝。日本の滝100選に選定されているそうですが、訪れるまで全く知りませんでした。滝巾120m、高さ20mでホ?ウという迫力です。ちなみに本家ナイアガラの巾670m、高さ54m。縦に2個積んで横に6個並べた感じでしょうか。イメージ湧かないですが・・・。いつかきっと見に行ってみたいと思います。


羽虫がすごくて目も開けていられなかったのですが、この岡城がすごい。今まで見た城(跡)のなかで一番感激しました。明治維新時の廃城令で廃城となり、明治4年城内の建造物は全て破却されてしまい大変残念ですが、個人的には世界遺産級です。マチュピチュを彷彿とさせます。とにかく素晴らしい石組み(石垣)。瀧廉太郎の「荒城の月」のモデルになったといわれ、とてもいい雰囲気の漂う史跡です。九州一番の超ウルトラスーパースペシャルお薦めスポットです。(事務所所員によると私自身がこう言った石組みに敏感反応するのではとの事。他の人が見たらたいしたことないのかなぁ)

こちらは行く前一押しスポットのつもりで訪れた高千穂峡。観光客が多くてボートにも乗れず、昼食も失敗してしまったせいか思っていた様には感動せず、消化不良気味。近くの高千穂神社と天岩戸神社を駆け足で通り過ぎ・・・。


今度は国東の宇佐神宮。全国4万社余り、八幡宮の総本宮で本殿は国宝です(やはり近くまで行って見れませんでしたが・・・)。なぜか一之御殿、二之御殿、三之御殿と賽銭箱もそれぞれ並んでいるので一応順番に拝んできました。霊験あらたか、ご利益ありそうです。つづいて

最後に富貴寺。日本の風景と言うか・・・雰囲気ありますね。宇佐神宮の後なのでかなりギャップがありますが、こう言う感じは落ち着けて好きです。何となく奈良を思い出しました(宇佐神宮が京都で)。本堂は国宝で近畿地方以外に所在する数少ない平安建築のひとつとして貴重な存在(阿弥陀堂)です。

九州紀行いかがでしたか。まだまだ行きたいスポット沢山ありました。温泉も良質ですし。是非お出掛けください。


あかつきの空

人の名前には様々な由来があるものです。私の場合、明け方前に母の陣痛がきて父が運転する車で病院へ向かう時、ちょうど東の空が明るみ始め、その「暁(あかつき)」の空が感動的だったので「暁子」と命名したそうです。
学生の頃、徹夜で製図の課題を仕上げ、幾度か「暁の空」を眺めたことを思い出します。
そういえば結設計に入所した初年度にも1・2度徹夜で作業をした事がありました。
あれから10年の歳月が流れ、この度、結設計を卒業する事となりました。この10年で語りつくせない程の様々な経験をさせて頂きました。
住宅の設計をしていて一番の喜びは建主さんに喜んで頂いた時です。毎日終電で帰宅する疲労困憊だった日々も、その瞬間に忘れてしまう程の魔法です。ある意味、とっておきの「媚薬」かもしれません。
建築現場での醍醐味は監督さんや職人さんとの係わり合いです。様々な価値観をもった各職種のプロの方達と折衝していくプロセスは、出来上がって互いが満足できた時、全てが報われるような大きな喜びに変わります。
10年間で係わってきた一つ一つの住宅の様々な場面を思い出しながら、今改めて感謝の気持ちで心がいっぱいです。ありがとうございました。
結設計を退所した後、結設計から徒歩5分程の日本橋本町に個人事務所を開設致しました。事務所名は「住工房 あかつき設計室」です。結設計での感動をこれから先へつないでいけるように進んで行きたいと思います。結設計共々、今後ともよろしくお願い申し上げます。(中嶋)


土地探しと工事費でのアドバイス

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先日、あるお客さんに、横浜にいい土地が見つかったので見てくれ、ということで見に行きました。これまで4、5回は一緒に見に行きました。前回は馬込の密集地で、奥さんの実家も近いということで乗り気のようでした。見て率直に、建築の法規や技術上、希望面積の住宅は可能で、そこそこ陽も入りそうですが、車の往来が激しい道路のようで、敷地に余裕がなく小さな子どもさんにはどうか、騒音も気になるけど大丈夫ですか、とアドバイスしました。結局見送ったとのことでした。

今回の土地は駅からの道の環境は申し分ありませんでした。敷地が少し西に振れてはいるけど土地に余裕があり、さほど無理なく計画はできそうで、所在地と価格さえ納得できるなら悪くは無いのではと助言しました。

そのあと最近の工事費はどうかと聞かれ、千載一遇のチャンスです、とお答えしました。というのは、確かに金融危機から世界不況になり、誰もが不安になって事業を見合わせる方が多いようです。現実に計画段階でちょっと様子を見たいと延期された方もいらっしゃいます。私どもの事務所では不況の時も、これまではあまり影響がありませんでした。今回はちょっと様子が違うようです。そういう心理も無理ないのかもしれません。

 しかし個人的には今がチャンスだという気がしています。なぜなら、円高や原油安と、不況で鉄など建築資材も下がりそうな傾向にあります。また金利が下がり、大幅なローン減税がなされ、資金計画で有利になります。また会う工事屋さん全てが、来春以降の見通しがまったくないと言っています。工事見積もりでの有利が予測されます。

このような時、それを見極めてから始めようとする方が多いのですが、誰もがその気になったときはもう遅くなってしまうことのほうが多いです。設計に時間がかかる場合なおさらです。いずれ景気対策用の大幅の公共投資が世界中でなされ、消費税の値上げ前に建てようとする方も増えてくるでしょうから、それ以降は工事屋さんもそれなりのシフトを敷いてきて容易には工事費が下がらなくなることが予測されるからです。

来年の春に釈明のブログを書いているかもしれませんが、動向を見守ろうと思います。


古本

先週末から文化の日まで開催されていた、神保町の古本市に行ってきました。もともと普段から神保町の古本屋さんの多さと古本を求める人の多さには驚かされるものがありましたが、今回初めて行った古本市は予想以上の賑わいがありました。

古本屋さんでは新書の本屋さんでは見かけないような面白い本に出会えることができ、自分が生まれるよりも前に発行された本を手にしたときには、中身の面白さ以前に、年月を重ねてきた本が今自分の手元にあるという状況に、「物」としての側面の魅力を感じてしまいます。時間を重ねるという点では、本も建築と同じ「物」としての力があるように思います。

今回の古本市の賑わいを目にして、古本を売る、買う、流通するというのは一つの文化なのだなと思いました。

下の写真は今回購入した本です。

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模様替え2

2ヶ月位前から始めていた模様替えも、まとまった時間が取れずに滞っていましたが何とか完成に近い状態になりました。パソコン本体やプリンターの位置をもう少し考えたいと思っていますが、その辺はもう少し考えたいと思います。机の下の薄型の本棚は安い材料で自作で簡単に造った割には結構良い出来です。壁際の本棚も無印のA4サイズが入るタイプに変えてきれいに収まりました。また倉庫状態にならないように使っていきたいと思います。

 


389km走った。

走ったといっても、自転車のはなし。

先月の連休に「ツール・ド・ちば」に参加しました。

ツールという凄い名前のついている大会ですが、速さを競うレースではありません。それぞれのペースで完走を目指す大会で、大きな交通規制はせず自動車が走る道路を交通法規を守りながら、千葉県内を3日間かけて走るイベントです。

3日間で389kmというとけっこうな距離ですが、1日の走行距離は約130kmとなれば何とかなる距離ですね。ママチャリの人もいましたし、子供の参加者もいました。

交通規制は無くても、コースの曲がる所や交差点ではボランティアの皆さんが出て方向を教えてくれますし、補給ポイントでは、ドリンクなどを用意してくれるなど多くのスタッフやボランティアの皆さんに支えられているイベントですね。

沿道の方の声援、スタッフの方のご努力、ほんとうに素晴らしいと思いました。ありがとうございました。

大勢の自転車と一緒に走るのは初めてでしたが、すごく楽しい体験でした。周りは私と同じようにみんな自転車好きで、三日間それがつづくのですからすごく楽しいに決まっていますね。

来年も開催されると思いますので、ぜひまた参加したいです。好きなコースだけの一日参加も出来ますし、皆さんも来年参加してみませんか?

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