鎌倉の家 計画案? 「中庭と光と、建物のかたち」

tigasaki

”鎌倉の家”の最初の敷地における計画案です。
”真間川の家”を基本形としながら、この敷地だから出来るプランになっています。

「”真間川の家”のように中庭がある明るい空間が良いね」という建主さんの言葉をきっかけに、まずは中庭がある案を考え始めました。
しかし、この敷地は、東西とも隣家が迫っていて隣家越しの光は期待できません。 東西側から中庭に差す陽光は期待出来ないので、南側から光を入れるしかありません。
2階を1階と同じように「コの字型」プランにすると、自分の建物の影になってしまいます。中庭を維持しつつ、中庭に陽光が差し込む形態を考えなくてはいけません。

そこで、2階の居間の東西幅を少し狭めて西側にデッキを設け、2階を「L字型」プランにして、デッキ越しに陽光が入るようにしました。
2階も「コの字型」にした場合に比べ、2階が「L字型」の方が中庭の南側の建物が低くなるので、中庭に陽光が入り易くなります。

このように、同じ様なプランであっても、敷地によって建物形状を変える必要があるので、私達「結設計」で今まで数多く設計してきた住宅は、その敷地が全て違うわけですから、同じプラン・形状のものはありません。全てその敷地だからこそ出来る建物です。

次回は、鎌倉の敷地になってからの計画案をご紹介します。