鎌倉の家 計画案? 「中庭と明るさ・開放性・プライバシー」

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”鎌倉の家”の中庭の取り方がほぼ決まった案です。

前の案で、敷地の北側に建物を寄せた案を考えてみましたが、西側の明るさの取り方と開放性、プライバシーを守る方法が問題になりました。
また、北側に建物を寄せた割には、南側にそれ程大きなスペースが取れないのもちょっと残念です。

そこでもう一度、前の敷地の時に考えた「計画案?」と同じように、中庭をつくる案を考え始めました。
1階の明るさは中庭から受けられるように、 1階は「コの字型」プランにして中庭を設け、2階は「L字型」プランにして南側居間の西側に「計画案?」と同様にデッキを設け、中庭に光が差し込むようにしました。但しこの場合、前案のように階段が和室と中庭に挟まれる位置だと、1階の和室に中庭から光を直接取り込むことが出来ないので、西側に明かりをとる窓が必要になってしまいます。その解決方法として、階段を廊下側に移動しました。これで和室の明るさは中庭からとれるようになりました。
これによって、1階の中庭廻り(和室や玄関ホール、階段)が明るくなっただけでなく、2階の北側食堂にも陽光が入るようになりました。

中庭を取ることで、1階の玄関ホールと北側の和室は西側に大きな窓を取らなくてもよくなったことと、中庭西側の開放されている部分に生け垣を設ける等目隠しを考えれば、プライバシーも守れます。プライバシーが確保されたので、中庭に面する壁は全面ガラス窓にすることができて、開放性も得られます。

これで、明るさを確保しつつ、開放性があり、プライバシー問題も解決する案になりました。
その後、建主さんと打合せを重ね計画案を幾度か練り直し、建主さんの了承をえて最終案が決定しました。

ここから、実施設計が始まります。