グレーのテーブル

我が家の食卓のテーブルは80?角の正方形のテープルでした。アパートの間取り的にテーブルを壁際に寄せないと動線が確保出来ないのでそうすると2人なら何とか食べれますが、子供を入れて家族3人ではさすがに窮屈な状況です。
かなり前から妻にはテーブルを新しいのにしようと言われ続け、ようやく買い換えることにしました。手持ちの椅子のサイズやら色やら検討した挙句、結局購入したのがIKEAの5千円もしないテーブル。食卓は家の中では重要な家具なので良いものをじっくり考えていづれ気に入ったものを買うことにし、中途半端な金額ではそれなりのものなので、逆に思い切って節入りの無塗装のパイン材の安いテーブルにしました。ちょうど西船橋で進めている現場で建具や枠や柱の色をかなり悩んだ後だったので、このパイン材のテーブルをどう仕上げるかで結構楽しめました。

まず、他の家具や小物類からクリア塗装や、茶系の色は合わなそうです。消去法でホワイトかグレーの2色まで絞り、せっかくなので木目は生かしたいという点までは妻と意見が一致。妻はテーブルがグレーだと食べ物がまずく見えそうだからホワイトにしようと言います。ただ私の方はグレーにしたい。グレーの食卓が良いか微妙だと思いながら、グレーにしてみたらどうなるかという興味の方が強かったので、今回はホワイト:グレー=3:2の割合で調合して塗ることにしました。通っぽいですが、現場で余った塗料サンプルの残りの割合です。実際に塗装してみて結構いい感じなのですが、木材の吸い込みムラや塗りムラで何となく中途半端な雰囲気です。ただ、2回塗りするとベタッとした仕上がりになりそう。悩み始めたので、とりあえずゆっくり決めようとベランダに2.3日放置しておきました。

たまたま、昨日他の設計者の建築を見る機会があり、木部の塗装がホワイトの拭き取り仕上げというのをやっていて、これがまた中途半端な仕上がりなのですが、やさしい雰囲気が出ていました。昨日見た塗装のこともありこの中途半端な感じの塗装で行こうと決め、表面が少しざらついた感じがあったのでサンドペーパーをかけて、ようやく今日組み立てて完成しました。ベランダで塗っていたのでその時は色が薄すぎるかなと思いましたが、部屋に入れると思ったよりも濃かったので3:2で良かったです。実際に置いてみた感じでは、小物類が白いので白がきれいに見えるのと、他の色も映える感じがします。数年前に買った紫色のパントンチェアーもあのころは若かったなと今では扱いに困っていたのですが、このテーブルでは割と合っている様に思えます。