月: 2009年10月

竣工、独立

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このブログでも何度か取り上げられています船橋のM邸「方円汎居」が竣工し、引渡しが終わりました。
今回の住宅は特に形態や架構が特殊だったため、図面通りに納めるのがなかなか難しい部分もありましたが、現場の監督や職方さんも積極的に知恵を絞っていただきとてもうまく施工され、工期の迫っている中でも丁寧な仕事をして頂きました。また、建主さんもよく現場を見てもらってましたので、そういった現場の状況を見て色々な面でご理解頂きスムーズに現場を進行することが出来ました。先日の内覧会の際に完成した現場で1日中過ごし、中庭に座ってのんびりしてみたり、夜の雰囲気も味わうことが出来ました。今度は建主様のこだわりの家具などの揃った家の中を見るのが楽しみです。
私事ですが、昨年末で結設計の籍を外れておりました。「みどりのの家」は竣工間際でしたし、今回の「方円汎居」は偶然にも建主様宅が私の自宅から徒歩3分、現場まで自転車でも5分と掛からない場所にあるという、担当者としてはおあつらえ向き過ぎる条件でしたので、自宅で独立開業の準備をしながら現場監理をしておりました。今のところ、自宅の1室を事務所にして仕事をしているのですが、なかなか結設計の時のように朝から夜遅くまで作業とはいきません。妻も働いている為、朝は息子を保育園に送り、それから家の雑務をしながら仕事、監督から連絡があれば自転車で現場に行き、夜8時頃には義母に預けている息子を迎えに行き、一緒に寝る。週に何度かは早朝に起きて仕事をするといった感じです。日々バタバタしているものの、今までと違って子供と接する時間が増えたのが生活の中で一番の大きな収穫です。また、仕事の方ではありがたいことに新築の設計の依頼を現在2件ほど頂いてまして、昨日ようやく1件目の積算用図面が完成したところです。
今回で私のブログは最後になりますが、私の事務所のHPを開設しましたのでもし宜しければご覧下さい。結設計のようには頻繁には更新出来ないかと思いますが宜しくお願い致します。
CLOVER ARCHITECTURE STUDIO : http://www.cloveras.com/


住宅内覧会 無事終了

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「方円汎居」(船橋M邸)の内覧会が無事終了しました。多くの皆さんにご来場頂きました。ありがとうございました。そして、なによりも建主ご家族の皆様、どうもありがとうございました。



屋根下地施工完了

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横浜Y邸、昨日の現場の様子です。
2階の居間の南側妻面を見ているところ。抜けているところは、ほぼ全て窓になる予定。

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外壁は、構造面材張りがほぼ完了。

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屋根は、防水のゴムアスルーフィング張りまで完了。重ね寸法とタッカー止め状況を確認。
ゴムアスルーフィングは、アスファルトルーフィングに、合成ゴムなどの改質剤を加えて、加工性や耐熱性・耐久性を向上させたもので、釘穴のシール性に優れています。
野地板の下に通気層を確保済で、屋根頂部には通気層の空気を抜く為に換気棟を設ける予定。
(少し暗かったので手ぶれしてます。すみません。)


船橋M邸内覧会のお知らせ

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10月17日(土)に、建主様のご厚意により、船橋M邸内覧会を開催いたします。
船橋M邸は、2階建てなのですが、1階には倉庫などしかなく住宅部分は、ほぼ平屋建ての状態です。

うまく施工できた家は、苦労の跡が見えない。
船橋M邸は、家の形態が少し変わっていたため、工事の作業は容易ではなかったようです。それでも現場の人たち一生懸命協力してくれて、各作業の一つ一つを何度も吟味しながら造りました。その為、出来上がってみると破綻の無い仕上になっています。職人さんたちにあんなに苦労してもらったのに、一見どこで苦労したの?といわれてしまいそうです(笑)。
現場でいつも感じることですが、現場作業が大変だった建物や、骨組みだけのとき迫力あった建物は、詳細を良く詰めて仕上がると、なぜかあっさりしていて、苦労の跡をあまり感じさせないことが多いのです。不思議ですね。

皆様お誘い合わせの上、お越し頂ければ幸いです。
内覧会は予約制となっております。下記内覧会案内ページからお申し込みください。折り返し、ご案内・地図などお送りいたします。

■開催地:千葉県船橋市
■日時:2009年10月17日(土) am10:00?pm5:00
■最寄り駅:京成線京成西船駅 or JR西船橋駅

詳しくは、結設計HPの内覧会案内ページをご覧ください。
https://www.yui-sekkei.co.jp/shs/event.html

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家の中心にある中庭に添って円を描いて続く廊下と、和室。廊下が縁側のようになっています。
和室の入口が、曲線の壁を切り取ったように見えて面白いですね。

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外壁は、漆喰とコンクリート打ち放し。屋根の出は、壁芯から1.5mと一般的な家よりずっと深いです。


横浜Y邸上棟

横浜Y邸が上棟しました。

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今回は、通常であれば棟木を支える束や柱がありません。普通の組み方ではない為、プレカット打合せ時にプレカット屋さんから「棟木と登り梁は現場で手加工かも」と言われましたが、棟木も登梁もプレカット工場で加工済みでした。きれいに組み上がって一安心。
昨日は夕方から、上棟式を行いました。四方祓いのため、建主様と棟梁が、家の四隅を酒、塩、米で清めて、関係者全員で工事の安全と無事完成を祈願し、式を無事終えました。
建主様には、直来(なおらい)に多くのご馳走を用意して頂きありがとうございました。楽しい時間が過ごせました。


市川H邸 竣工写真-デッキ-

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結設計では、デッキを居間か食堂の前によくつくります。
その家のメイン空間を外に広げる効果がありますし、何よりも外で食事したりすると気持ち良いですからね。ですから、無理なく食事が出来る位の広さが欲しいです。この家の場合、2階のデッキですが、約6帖分はあります。

デッキの床材は、グレーチング。
1階への光をなるべく遮らない床材であることと、デッキが建築面積に入らないようにするためにグレーチングにしました。なぜ建築面積が問題になるかというと、建ぺい率の為です。
建ぺい率は、その地域で指定されていてその数値以下にしないといけません。今回は、建物本体で建ぺい率がギリギリになったので、デッキで建築面積が増えないようにしなければなりませんでした。
この地域の役所では、床がグレーチングであれば、デッキを建築面積に入れなくても良いとの事でしたので、デッキの床はグレーチングになりました。
グレーチングで有る場合、建築面積に入るかどうかは、役所や確認検査機関によって扱いが違うので要注意。

腰壁は、木の小幅板を目透かし張りにしました。
腰壁の上にグレーの板金で、笠木をつくっていますが、その笠木とその下の小幅板との間を少し開けて、物干し竿が引っ掛かるようにしました。元々は、腰壁に物干し金物をつける予定でしたが、こちらの方がスッキリしていて良いですね。


市川H邸 竣工写真-浴室・洗面室-

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浴室・洗面室は、2階にあります。
建主さんの希望で、結設計でよく使うハーフユニットバスではなく、在来工法の浴室にしました。2階でしかも、在来工法の浴室は重たいので、柱・梁・筋交等の構造を頑丈に。
南向きに大きな窓があり、しかも2階なので、すごく明るい浴室・洗面室です。明るい洗面室・浴室は、気持ちいいですよ。

浴室のドアは、強化ガラスのドア。既製品ではなく、この家に合わせた製作ものです。
ドアの框や枠が無いので、サッシのドアよりもかなりスッキリ。

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洗面カウンターの右側は、座って御化粧が出来るようにオープンにしています。洗面カウンター下の収納の扉は、引戸になっています。吊りレールを使って、引戸下にレールがこないようにしてスッキリさせました。スッキリしたし使い勝手もよいので、これはうまくいきました。
洗面カウンター向いの壁には、たっぷり収納。洗面室には、タオルの収納はもちろん必要ですが、下着類の収納もあると便利ですよ。
下段の半分は、タオル掛けです。ハンガーパイプ3本を斜め方向にずらして取り付けて、たくさんタオルを掛けられ、しかも取りやすくなっています。