月: 2010年12月

「山手の家」内覧会のお知らせ

西側の眺望

横浜O邸(山手の家)の完成が近づいてきました。建築主様のご厚意により来年の1月15日に神奈川県横浜市で内覧会を行えることになりました。
眺望の良い崖地に建つ木造2階建ての住宅です。居間から軒裏まで延びる小幅板天井や左官の内外壁など、自然素材をふんだんに使用しております。また、道路と敷地に高低差があるため2階に主玄関があり、ブリッジを渡って入るようになっています。長期優良住宅にも対応しております。
詳細は内覧会お知らせページをご覧ください。


『上尾の家』内覧会

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建主さんのご好意のもと『上尾の家』で内覧会を開催致しました。長期優良住宅の認定を取得しております。南側の敷地が広がる可能性があり、外構計画は半ばです。LDKの全面引き込み障子を開けたときの南側の庭はもちろんのこと、広い敷地の屋敷林を背景にした、計画中の植栽のありようで、アプローチや浴室からの雰囲気がぐんと良くなりそうで、今からとても楽しみです。

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中延N邸 上棟

上棟

中延の家が無事上棟しました。今回はDSパネルという、あらかじめ断熱材を挟んだ屋根パネルが屋根の構造となるため、上棟日の翌日にパネルの釣り込みを行い1日で屋根の木工事が完了しました。通常は垂木が見えますが、垂木もパネル内に収まる構造のため通常とは見上げた感じが異なり、現場の風景も新鮮です。

屋根パネルが載りました


日本再認識

2007年の3月から7月の丸5ヶ月間、ヨーロッパを旅してきました。
スペインから入り、建築を見ながら北上して、フィンランドから帰る、自分なりの建築行脚です。
訪れた国は、13カ国46都市。こんな長旅なのに、銀行の手違いで国際カードが作れず、5ヶ月間の旅費を肌身離さずの旅となってしまい落ち着かず、旅費が少なくなるに連れてドイツではペットボトルがお金にも見えてくるのです。
野宿やホームで夜明けを待つ日は数知れず、ちゃんとした食事も取れないのでもうあんな旅は出来ないと思います。
しかし、もし機会があればまた行ってみたいなと不思議と思う。おかしなもんです。
でも、今度旅をするなら日本全国を見て回りたい。と言うのも、ヨーロッパの旅の途中で知り合った旅人に日本の事を紹介する時、訪れたことがある京都、想像がつく北海道と沖縄ぐらいしか紹介できなかった。そんな自分がなんとなくもったいないように思えたのです。日本の善さはもっとあるはず。それを知らないで居るのはもったいないと。
建築行脚の旅が仕事に役に立たなくても、海外に出たことによって、改めて日本に目を向けられるようになったので、それだけでも旅をして良かったと思っています。

ヨーロッパ地図


都筑の家 -キッチン-

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キッチンカウンターは、システムキッチンと製作家具とを組み合わせいます。居間・食堂から見ると製作家具しか見えません。
キッチン換気扇は、カウンターの下に空気引っ張って外に排気するタイプなので、カウンター上部にレンジフードがありません。キッチンの上がすっきりします。

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キッチンの食器棚と、冷蔵庫置場、エアコン、集中スイッチ、廊下の収納、間接照明を一体化した製作家具。食器棚にある格子部分の中にエアコンが組込まれています。
食器棚の吊戸棚部分が、少し低いように思われるかもしれませんが、この高さが使い易さのポイントなんです。食器などを片づけるのに使いやすい高さの範囲がありますが、その高さ範囲と電子レンジ等を置くカウンターの高さ範囲の取り合いで最終的にこの高さになっているんです。


横浜の家 内覧会(予定)のお知らせ

2階居間外観

横浜の家がいよいよ大詰めです。横浜駅から電車で10分程度ながら、2階の居間からは向かいの山が見えるという最高の眺望を持つ敷地で、四季の移ろいを存分に感じられるようになっております。1月9日頃にこの住宅の内覧会を予定しております。工事も終盤で急ピッチで作業を進めていただいている状況ですので予定がまだはっきり決められませんが、事前申し込みを受け付けております。ご興味のある方はこちらのフォームよりお申し込みください。電話、FAXでも受け付けております。

廊下のトップライト


都筑の家 -玄関・居間-

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共有の玄関。
下足入れはベンチにもなり、靴を履くときに座ったり荷物を置いたり出来ます。下足入は、最低限の靴が入る程度とし、大部分の靴は玄関脇のシューズクローゼットに収納することにしました。
写真右奥に見える引戸を開けると親世帯、階段を上がると子世帯です。

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階段を上ってくると、正面に大開口の窓があります。隣地の庭園がこの家の庭のようで、ねらい通りです(笑)。2階は水まわりと寝室以外の天井を結設計オリジナルでおなじみの小幅板吸音天井にしました。天井につづく外部の軒天も同じ小幅板天井です。

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小幅板天井は、南側も北側も欄間のガラスを突き抜けて外までのびています。
北側の部屋も大きい欄間からの柔らかい光で十分な明るさです。


中延の家 基礎下蓄熱暖房敷設工事

パネル型蓄熱暖房

昨今の技術の進化は設計者にとって迷惑なほど住宅設備に対して影響を与えていますが、新しい技術を使ったもので「これは良い」と思える製品は意外と少ないように思えます。いいなと思える新製品はほとんどがローテクというか、簡単な原理に基づいているものが多く、今回の写真の暖房システムも仕組みとしては熱線に電気を通すだけのようなものですが、電気料金の制度と物理的特性を上手く組み合わせてあり、建物の形状により上手くフィットすれば説得力のある製品となっています。どうも実生活でも新しい技術を駆使してやろうとして無駄な時間を過ごしてしまっていることが多く、何のために行動しているかを見失わないように日々過ごして生きたいと思います。