月: 2012年6月

工事準備

品川のFマンションの現場は着々と工事の準備が進んでいます。
既存建物の解体工事が終わった後の整地が終わり、山留め工事をしている様子です。
地上3階建てのRC造の構造で、支持地盤への杭工事から始まります。
離隔距離を考慮しながらも敷地いっぱいの計画のため、隣地境界線からギリギリの工事になる箇所もあり、また前面道路も狭いため搬入や施工に苦労する場面がありそうです。
もともと建物が密集して建っていたので、お隣さんも境界線からかなり近い位置に建っています。


天井の仕上げ

安曇野の家の内装工事も進んできました。
以前のブログでも紹介しましたが、安曇野の家は、和風と和風ではない二棟からなっていて、それぞれに違いがあります。
そのため仕上げも様々です。

天井の仕上げもその一つで、軒裏から続く小幅板天井の他、葦ベニヤ(左上)・網代ベニヤ(右上)・桧縁甲板(左下)・杉練り付けベニヤ竿縁(猿棒面)天井イナゴ張り(右下)、その他和紙貼り(現在未施工)など、部屋の機能や雰囲気により使い分けています。

内装仕上げが見えてくると、いよいよ竣工が近づいてきた感じです。


森の貯金箱復興住宅プロジェクト モデルハウス竣工

釜石地方森林組合事務所が竣工しました。
この建物は、結設計が設計で協力している「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」のモデルハウスでもあります。

「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」は、木材供給の釜石地方森林組合と岩手県森林組合連合会、施工会社のリンデンバウム遠野、設計の結設計がグループとなって、東日本大震災で被災した方々向けに、安価で安心できて森の健全化にも役立つ住宅を供給しようというプロジェクトです。

1階が森林組合の事務所で、2階がモデルハウス(モデルルーム)になっています。
外壁は、標準仕様の下見板張りと、オプション設定の金属サイディングを張りました。屋根があまり出ていない部分に金属サイディングを張っています。
見本としてつかえるように、比べられるように2種類の外壁にしました。

内部の壁は、FSB工法の壁パネルをアラワシにしています。この壁パネルは木そのものなので、木が本来持っている蓄熱性能、調湿性能、断熱性能を活かす使い方ができます。

2階のコーナー窓。
大工さんの手間がかかるので、結設計でよくつくる小幅板天井とコーナー窓はオプション設定となりましたが、完成見学会に来てくださった方の中には、「少し増額になってもこの天井とコーナー窓がいいね」という方もけっこういらっしゃいました。
やっぱり実物を見てもらうと分かっていただけるのだなと実感しました。

2階のトップライトの部分です。
唐松小幅板天井と、杉板張り天井を見本のために両方張ってみました。板張り天井もいいですね!

この森林組合事務所で、「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」の説明会を毎月数回行う予定です。


地鎮祭

品川区で賃貸の集合住宅の計画が進行中で、先日地鎮祭を行いました。
品川にあります下神明天祖神社の宮司さんにお願いしたのですが、儀式の際に何度か笛をふく場面がありました。笛の音色が現場に流れたとたん、その場がとても神聖な空間になったように感じました。
いよいよ現場が始まり、いっそう気を引き締めていかなくてはという思いです。

基本計画にあたり、法規的なことから配置計画、プラン、意匠的なデザイン等はもちろんのこと、住戸数をいくつで計画するかを決めるために収支計画の点でも検討しました。
家族で住めるくらいの広さと間取りに決まり、断熱性能や設備等の仕様も含めて1住戸1住戸がとても充実したマンションになりそうです。