月: 2014年2月

那須の家 木工事

那須の家の昨日の現場。木工事を進めています。
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那須の家は、離れの天井のサツマヨシべニア張りが終了。畳寄せも終了しました。
まだ紙を貼っていない障子と襖が入っていました。
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母屋も天井の下地のボード張りが終了。
写真は、居間から北の庭をみるコーナー窓。背の高い窓です。
上部に夏の暖気抜きのための窓も設置しました。
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下見板の外壁の塗装や板金の外壁の工事も終了。
先日の大雪がまだ残っていました。まだひざくらいまであるので、雪の部分は歩けないですね。
いつもの年だと、那須でもこんなには雪は積もらないそうです。


茅野の家 1ヵ月点検

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茅野の家は、昨年末に1ヵ月点検を行いました。
12月だったのでその時は雪は積もっていませんでしたが、今頃は広い敷地が雪一面になっているかもしれません。
予算の関係で計画していた基礎蓄熱式の床暖房は中止にしたのですが、工事契約した直後に復活し、まだこれから基礎工事という段階でしたので基礎蓄熱式の床暖房工事も間に合う事が出来ました。1ヵ月点検の時には床暖房のスイッチを入れていましたので、外がとても寒かったこともあり、建物の中に入ると暖かさを身に染みて実感しました。
床暖房、あの時に復活して良かったと思いました。

茅野の家には薪ストーブを設置しています。
以前のブログにも書きましたが、薪ストーブの後ろの壁は蓄熱効果を高めるためにコンクリートブロック造にしていて、仕上げは石貼りです。
薪ストーブは1階に置いてあるので、暖められた空気は上昇して2階へ上っていきます。その2階天井に溜まった暖かい空気は、一番高い天井付近と1階廊下にガラリを設けてダクトでつなぎ、ファンを回すと1階廊下に送風され、暖められた空気が家全体を巡回する仕組みになっています。
このストーブはMETOSで販売されているベルギー製のドブレ薪ストーブ、ドブレ640CBJという薪ストーブです。
薪ストーブを設置する際に気を付けることは、外断熱で気密が高いためなるべく外気から直接給気出来るようにすることで、このドブレ640CBJ薪ストーブは外気を直接取り入れることが出来るタイプになっています。
また、煙突が付いている位置が奥の方なのでトッププレートが広く鍋などが置けます。
建て主さんも、薪ストーブを使うのをとても楽しみにされていました。

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作業コーナー

リビングダイニングキッチンの一角に、作業スペースを設けました。
階段下も収納にして、小さなスペースも活用しています。


建築家の本棚

先日、乃木坂にあるギャラリー・間にて開催されている展覧会に行ってきました。

TOTOは水廻りの製品で有名ですが、ショールームに併設されたこのギャラリーにて国内外の建築家にスポットを当てた展覧会を定期的に開催しています。

今回の展覧会の一角では、某建築家のオフィスの一部が再現されていました。
実際に使われている家具や蔵書なども持ち込まれていて、建築関連の本が好きな私にとっては興味深い展示でした。

本棚に置かれていた本の中には槙文彦氏の著書『見えがくれする都市』がありました。
初版されたのは1980年と古い本ですが、日本特有の建築・都市の成り立ちを欧米との対比を交えたりしつつ分析しています。
私にとっても、日本の街並みや風景を考える上で大きな示唆を与えてくれた本です。

建築家には本を書く人がたくさんいます。
建築作品の裏側には、図面だけでは表しきれないその建築家に特有の考え方があるからです。
結設計では「私たちの考え方」をHPに掲載しています。
結設計の設計事例に興味をもっていただけましたら、是非ご一読ください。


豊川の家

現在豊川市で建設中の住宅も、着々と現場が進行中です。
この住宅は、建て主さんのこだわりで外断熱と充填断熱を複合で使用しています。充填断熱材には現場発泡タイプのウレタンフォームを使用し、経年劣化による木の痩せ等に少しでも追随していく製品を使用しています。
現場発泡の断熱材を使用する場合、断熱材処理をする壁面に取り付けるコンセントやスイッチ、スリーブやその他の位置は、現場発泡以外の充填断熱材を使用する場合に比べ早めに正確に定めておく必要があります。
施工後にも多少の追加や変更はできますが、あまり大きく後から手を加えることは断熱材の隙間を増やすこととなり、折角の断熱性を落とすことにつながりかねまねません。
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開口部にも断熱性能の高いサッシやドアを使用し、外壁面全体の断熱性能のアップを図っています。
基礎には蓄熱式の暖冷房を採用していますので、家の断熱性能や気密性能を高めることで、冷暖房にかかるランニングコストを抑える働きを期待できるのではないかと思います。


5年点検その2

5年経って興味があったのは、風雨にダイレクトに曝された木部の状態です。
特に雨がかりのデッキの床です。最近は20年ぐらい持つと言われている、セランガンバツやイペ材等、固くて重い南洋材を使用しています。
確かに持ちはよさそうですが、大工さんの加工が大変で鋸刃を1、2枚だめにすると言われ,価格が少し高めであることが難点です。
今回の家は、デッキに加工のし易い米杉を使ってあったため、どの程度傷んでいるか見てみたいと思いました。実際見せて頂いた状態が下の写真です。
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思っていたより痛んでいませんでした。話を伺ったところ毎年ご主人が塗装をし続けているとのことでした。
通常デッキが痛むのは、木部の油分が薄くなって、毛羽立ってきて、傷んで行きます。そこをオイル等を補充してあげると木はかなり長く持つようです。
それを実証して頂いていました。下の写真は同じ材でつくったゴミ置きボックスです。間取り上、道路側にキッチンを持ってこざるを得ず、道路からゴミ置き場が見えてしまうので、それを目立たなくしようとしてつくりました。
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ついでに、キッチンの勝手口も目立たなくしようとして、ドアも制作して、外壁と同じ仕上げにしました。
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みどりのの家 5年点検

茨城県つくば市にあるみどりのの家は竣工してから5年が経ち、工務店さんが実施している5年点検が今週あったので同行してきました。

庭にあるデッキや手の届く木部は、毎年建主さんご自身でオイルを塗ってメンテナンスをされているようで、コンディションよく経年変化していてとてもいい感じでした。
5年点検でしたので、1年点検ではまだ出てこない設備や建具の不具合、材料の傷み具合など、私にとっては勉強になる貴重な機会になり、設計していく上で気を付けなくてはいけないことなど再確認しました。

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リビングダイニングの壁の仕上げは左官塗り仕上げですが、5年経っても小さなヒビはほとんど無く、下地を組んでいる大工さんや職人さんがちゃんと施工しているのだなと感じました。
左官塗り仕上げはなんとなく”しっとり”していて品があり、やっぱりいいなと思います。
家をとてもキレイにされていて、大事に使われているのを実感します。

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家が竣工した年に、下のお子さんは0歳だったとお話を伺いました。
かわいらしいお子さんの成長の記録が家に刻まれています。

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高架下商業施設

初めての投稿になります。
長谷川です。

早速ですが先日、私が住んでいる近所の東小金井駅にて
高架下商業施設がオープンしました。
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普段では見たことのない数の人が駅に来ていました。

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内装は、周辺が学生街であることを反映してパリの学生街・カルチェラタンをイメージしているそうです。

最近、御徒町~秋葉原間や神田・万世橋周辺など、長らく放置されてきた高架下エリアが
リノベーションされて大型商業施設になる事例が増えていますが、
東小金井駅の場合はリノベーションではなく
2009年に中央線が高架化されて生まれたスペースを有効活用しようという事業です。

鉄道の線路は、地価の高い街の中心部を避けて街のやや外れに
敷設されることが多かったため、線路によって街が地理的・経済的に
分断されるケースがよくあります。
線路を越えると急に寂れた印象になる街ってたくさんありますよね。

線路の高架化には、分断された街をつないで活性化する効果や
開かずの踏み切りの解消など、様々なメリットがあります。

いま駅周辺では、ずっと空き地だったところに住宅や店舗が建ち始めています。
街がこれからどのように変化していくか楽しみです。


積雪

週末、関東地方を含む各地で記録的な大雪となりました。咲き始めた川津桜にも雪が積もりとても重そうです。
桜と雪
もちろん建物の屋根にも雪が積もり、通常以上の重量が家に圧し掛かる事になります。
そのような事を想定して、積雪時に屋根に積もる雪を「積雪加重(垂直積雪量)」としてあらかじめ参入し、建築物の設計は行われています。
垂直積雪量の計算式や係数は建設省告示に定められていますが、特定行政庁が垂直積雪量を定めている地域もあります。
また、積雪の単位加重も都道府県条令により地域ごとの数値が定められています。
その他、多雪地域の場合やその他の条件、関係法令等々を踏まえて設計は行われています。


実際の事例案内をご希望の方へ


新築やリフォーム等の設計をさせて頂くなかで、依頼いただいた方の参考になりそうな事例があって、それを見たいという方には、可能な限り、機会を見つけて適切な事例をご案内するようにしています。実際の現場で、そこでの工夫や設計への質問にもお答えし、納得いただく努力をしています。

しかし、私どもの事例は個別性を大事にしていて、結果として事例も多種多様です。
依頼する前に、見てから決めたいという方やすぐに設計に入ってもらいたいという方の場合、その時その機会がないことも多く、かといって同じ建主様に何度も見せて頂くのも心苦しく、できればご連絡先等を早めに教えて頂き、ご自分に合った事例の案内が出来るよう、期間を多めにとって頂くようお願いしています。

それとご自宅をお見せする建主様も、不特定の方だと不安を覚えることになりますので、いずれの場合も下記の連絡先等をご記入頂いた上でご案内することにしています。

見学前に教えて頂きたい事項
お名前:
ご住所:〒
住まわれる家族数とその特性(あれば):
予定敷地面積と敷地の特徴(感じている限り):
ご希望総床面積:
建設予算:

※プライバシー配慮のため完全予約制とさせていただいております。見学ご希望の方は、上記事項を明記の上、E-mail・電話・FAX等にてお申込みください。

e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
TEL:   03-5651-1931
FAX:   03-5651-1934


大宮の家 祝上棟

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先月末に大宮の家は無事上棟しました。
前の日から土台を敷き込んでいき、次の日の夕方までには一気に棟木まで架かってしまいます。
あっという間に建物の大きさの概略がわかるまでになってしまうので、このままどんどん進むような気がしてしまいますが、この後は「着々と」といった感じで様々な業種の工事が段取りを経て進んでいきます。

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左の写真は、上棟した時に柱の垂直をチェックしているところです。
垂直を直すためにベルトやチェーンブロック等を使って補正していき、仮の筋かいで固定していきます。
最後に建物で一番高い棟木に弊串を立てます。
弊串が西日で輝いています。

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この弊串は屋根裏に収められて保存されていきます。
上から家を見守っていくのです。