サボテンの花

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夕べ、ベランダのサボテンに花が咲いた。夜の12時には咲いたようだから、もうすぐ萎れて散ることだろう。「花の命は短い」の究極かもしれない。一夜飾りではないが、月下美人と同じで、いつ咲くか分からず、咲いたことすら知らないかもしれない、儚い花だ。
最も花にしてみれば、人間のために咲いてんじゃない、余計なお世話、なのかもしれないが。
遠い昔イランやイラクを乗り合いバスで旅行していたことがあった。辺りに緑の全く無い砂漠地帯で、自然そのものが敵としか思えない地帯の、人さえ通わない、あんなところで咲いて、誰にも見られずに一晩で散っていくのかと思うと、なんかいとおしい気持ちにもなる。下の写真の花の咲き方見ても、何となくこちらに哀願しているように見えません?

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