月: 2015年12月

リフォームの防音工事と耐震補強工事

つい先日防衛省からの防音工事の補助金が決定し、やっとのことで南林間のリフォーム工事がスタートをきりました。スタートを切ってしまえば改修工事なので工期はあっという間。ばたばたと現場が動き出し、決めなくてはならないことが急ピッチで進んでいきます。

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今回、この物件は「防衛省から防音工事の補助金が出るので、同時にリフォーム工事がしたい」との依頼から始まりました。米軍の厚木基地の戦闘機の離着陸の騒音が酷く、国から防音工事の補助金が出る地域に指定されています。もちろんこの防音工事をする、というのも目的の一つですが、現在の家主の父親主導のもと建てられた家に長年住まれていましたが、お子さんの巣立ちなどを経て今後さらに快適に過ごせる家に改装したいというのが大きな目的でした。せっかく工事をするのであれば同時に行ってしまった方が工事費も安くすみます。

真壁造りの塗壁で居間や食堂が畳敷きでしたので、LDKの壁を出来る限りとっぱらい大窓に面した明るい居間をフローリング敷きにするわりと大規模なリフォーム工事となりました。壁量を減らし、床も剥がす作業となるので、全体の構造を確認し既存の壁に補強をしなくてはと思い調べると、市が決定する耐震改修工事費の補助金対象にも当てはまることが分かりました。

補助金がなくともしなくてはならない補強工事でしたが、そこに補助金が出るとなるととても得した気分。キッチンをグレードアップすることが出来ました。

どちらの補助金も、同時に利用することで工事費を抑えることが出来ます。土地によって補助金の種類も規定も様々ですがそれを最大限活用できれば何かをグレードアップできるかも?


ウッドデザイン賞2015を受賞しました

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第1回ウッドデザイン賞(新・木づかい顕彰)において、結設計が設計を担当している森の貯金箱プロジェクトの「森の貯金箱S移築プロジェクト」がウッドデザイン賞2015(ソーシャルデザイン部門)を受賞しました。

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ウッドデザイン賞とは、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について特に優れたものを消費者目線で評価し表彰する新しい顕彰制度です。
ウッドデザイン賞は今年から始まった賞で、第1回の今年は397点が受賞作品に選ばれました。

>>ウッドデザイン賞のWEBサイト


一年点検で学んで来たこと

被災地の造成ができ始め、森の貯金箱事業で始めた工法の住宅の評判を聞いた方の相談が増えたせいで、出張が多くなり、いや、単なるサボリのせいで、久しぶりのブログです。過日、豊川の住宅の一年点検に行って参りました。
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竣工時のブログ写真と比較して頂くとよくわかりますが、見違えたのは庭の植栽です。ふんだんに植えられてあり、これなら内部が窺い知れなく、プライバシーの心配がありません。話に聞くと飯能の家の造園屋さんで修業して来た方に依頼されたとのことです。飯能の家の庭は、つくばで漸く完成した住宅の建て主さんも気に入ってらして、別の方ですがやはり知り合いの造園屋さんを紹介し、今工事中です。
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庭の中に入って感心したのは、鬱蒼としているようで案外中はまとまったスペースが確保されていました。
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その庭で発見したのは、写真にちょっと見える、自動給水装置です。かつてこのような自動給水装置を設計すると、工事費が予想以上にたかく、しかも詰まる故障が多く保証できないといわれ、諦めたこともたびたびでした。
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豊川の建て主さんは、ネットで見つけたということで、要した費用は2,3万円だそうです。二口用意した蛇口の一方に取り付け、タイマーで自動で給水でき、センサーで雨の時は止まるようになっているとのことです。
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肝心の住宅はとてもきれいに使っておられて竣工時より心地良さそうな家になっておりました。こちらの建て主さんは優れた技術屋さんで、工事中も教えられることが多かったのですが、できてからの工夫でも優れていて、一年後もまた教えられてしまいました。