月: 2017年2月

FSU工法 新建ハウジング掲載


FSU工法について新建ハウジング(平成29年2月20日号)に掲載されました。
全16ページの新聞のうちで、最終面の1ページ丸ごとFSU工法について掲載されていました。
FSU工法の概要、これまでの実績、工法のメリット、工法のオープン化等について取り上げていただきました。

FSU工法は、たくさんの方に使っていただきたいので、オープン化していきます。品質管理と施工管理・部材管理の為ルールを設けています。そのルールを守っていただければ、自分の裁量でこの工法を使っていただくことが出来ます。
工法のオープン化については、一般社団法人FSU工法普及協会で運営していきます。


陸前高田市森林組合事務所の引き渡し完了

陸前高田市の森林組合の新しい事務所が完成しました。引き渡しの翌日、引っ越しは未だとのことでゆっくり建物を撮影して廻り、帰る時、照明を一つ一つ消していく中、喜ばしいのに、寂しいような、複雑な感傷に浸りました。引き渡しの時はいつも複雑な心情になります。何となく手塩にかけた子供が、うまくやっていけるだろうかという不安も入り混じった気持ちで、巣立っていくのを見送るかのような心境です。通常は建て主さんだったり、工事屋さんだったり関係者が大勢いて、その感情が紛れるのですが、今回はカメラマン以外、自分だけだったので、建物とゆっくり対話しながら回っていたせいかもしれません。

特に今回は、開所式にも呼ばれ、その祝賀会で、設計者と工事者に感謝状まで頂きました。1月20日にも岩手県の知事から、以前設計した本設の釜石地方森林組合事務所の建物で、木材利用優良施設優秀賞ということで組合長さんや工務店の部長さんと一緒に表彰式に呼ばれました。これまでも、以前の首都整備公団等から感謝状を頂いたり、いくつかの県で建築賞等も頂きましたが、その時とは違う感慨がありました。

今回の森林組合からの感謝状はなぜか素直に嬉しい気持ちになりました。組合の事務所ということで、岩手の林業事情に則り、合板工場向けの4mのB材丸太を歩留まりよく活用する凡例を示すつもりで、華美に走るのではなく、質素でありつつ花もあるような、組合事務所らしい建物となるよう心がけて設計したつもりです。冒頭に掲載した写真の天井は森の中の木々の枝が錯綜する様を表現し、その枝に照明を仕込みました。

これまで二十数年間、林業の活性化が地域の再生に繋がり、木造建築の新しい有り様を切り開く可能性を秘めていると思い、木材を大量に使用しつつ廉価で環境負荷削減に貢献する工法の開発をし続けてきただけに、その開発目的の対象現場の、森林組合からいただく感謝状には格別の灌漑がありました。

林業の中に入ってボランティア等で活性化のお手伝いをするのではなく、その外部に居つつ、、ちゃんと報酬を頂き、出来が悪ければ文句をいわれる、厳しさのある設計の仕事を通して関わり、その結果を認めて頂き、これまで開発してきたことがそれなりに意味があったと思われ、活性化に貢献する量としては全くゼロに等しいものですが、林業に少しは役立てらえると思え、嬉しかったのです。

今後このFSU工法を、興味ある各地域の木材や建築関係者に開放し、広めていこうと考え、関係者と「(一社)FSU工法普及協会」を設立したところでしたので励みになりました。


FSU工法構造見学会のお知らせ

来週2/22(水)に、FSU工法で建築中の木造住宅の構造見学会を開催します。
実物の建物の構造見学と、1.2m程の高さに詰めた実物模型で、解体再使用の原理を実演しながら同工法の説明もする予定です。
FSU工法は、結設計以外のいろいろな方にも使用していただけるよう整備しているところです。
今回の見学会は、FSU工法に興味がある方であれば、一般の方でも建築関係者の方でも、どなたでもご参加いただけます。
お申込みをお待ちしております。

建築中の建物は、変形敷地に合せた形の2階建ての住宅です。
用途:専用住宅
構造:木造FSU工法 2階建て
延床面積:111.33平米(33.67坪)

■開催地:茨城県牛久市
■日時:2017年2月22日(水)14:00~16:00
■最寄駅:JR常磐線牛久駅より車で8分程

■申し込み方法
見学ご希望の方は、下記申し込みフォームか、結設計宛にメールまたはFAXにて下記までお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「牛久のFSU工法構造見学会希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方のみに、詳しい住所などをお知らせいたします。

■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934
[お申込み締切]
2月21日(火)19:00まで
※まだ申し込めるかとお問い合わせがありましたので締切時刻を延長しました。

※ご不明点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。


牛久の家 上棟

関東で2件目のFSU工法の住宅の現場です。FSU工法の建込の様子を紹介します。

今回は、高さ4mと2mの杉壁パネルで構成しています。まずは、4mのパネルから建込です。
FSU工法で初めて工事した工務店さんですが、まずまずのスピードで建て込んでいきます。


小窓用の壁パネルを据え付けているところですね。


建物の平面形状を敷地形状に合わせているため、斜めに広がったような平面になっています。斜めにぶつかる梁・壁があるので、そこの部分に少し時間がかかりました。

南側の壁が北側の壁に対して、角度が付いています。

 
高さ4mのパネルを使った部分は、吹き抜けで、居間・食堂が来ます。
内部の壁の仕上げはこの杉壁パネルのままです。よって建方の時にほぼ壁の仕上げまで終わっていることになります。


屋根の下地もパネル化したものを載せます。

2月22日(水)に、この「牛久の家」の構造見学会を開催します。
FSU工法に興味がある方は、是非ご参加ください。詳しい案内は、ブログの「構造見学会のお知らせ」をご覧ください。