三鷹の家

敷地西側奥の隣家には森のような木々が生い茂っている間口8.7m奥行き18m弱の東側道路に接道している土地に建つ事例です。

南北に長く東西方向が狭いので、車2台分の駐車場を道路よりに確保するとなると、周囲はもちろん、南側にも陽光が差し込むような余裕は取れず、1階の居室には南側からの陽光は期待できません。いわゆる逆転プランの2階居間食堂の総2階建てに近い間取りになります。

おのずと1階への採光は、何とか設けたコの字形の中庭からになります。この4畳弱の中庭がこの家の重要な役割を果たしてくれることになります。中庭の周囲の壁がすべて2階建ての高さになると、小さい中庭からの光が貧弱になるので、中庭東側の2階南東側角には部屋を設けず、簡単な食事もできる屋外デッキスペースとし、手すりも中庭側はフラットバーにするなどし、できるだけ光を取り入れるようにしています。
そうすることで、1階の玄関、廊下、個室、階段、2階食堂、居間への光だけでなく、広がり感や解放感、あるいは緑のもたらす安らぎ感も違ってきます。

三鷹の家の工事中の様子は、ブログ記事でも紹介しています。併せてご覧下さい。

所在地:東京都三鷹市
家族構成:夫婦、子供2人
構造:木造2階建て
敷地面積:156.61平米(47.37坪)
延床面積:116.87平米(35.36坪)
施工:株式会社 山崎工務店
担当:藤原・近藤