カテゴリー別アーカイブ: 森の貯金箱復興住宅

ウッドデザイン賞2015を受賞しました

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第1回ウッドデザイン賞(新・木づかい顕彰)において、結設計が設計を担当している森の貯金箱プロジェクトの「森の貯金箱S移築プロジェクト」がウッドデザイン賞2015(ソーシャルデザイン部門)を受賞しました。

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ウッドデザイン賞とは、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について特に優れたものを消費者目線で評価し表彰する新しい顕彰制度です。
ウッドデザイン賞は今年から始まった賞で、第1回の今年は397点が受賞作品に選ばれました。

>>ウッドデザイン賞のWEBサイト

関東でもFSB工法の部材供給するところができた。

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これまで工法の技術開発をしてきて、ようやく技術的にも費用的にも汎用性のある工法ができたと認識しています。(詳しくは―なぜFSB工法か―参照)これまでのFM工法やDEWS工法は、集成材とその加工の価格が高騰してきて、以前の価格を知っている者としては割高感が拭えず、去年頃からお奨めするのに躊躇していました。

それでそれらに代るものとして、上の写真のような柱角材連結パネル壁のFSB工法を開発してきました。これで真に環境負荷の削減に貢献させようとするのであれば、数多く建築されなければ意味がなく、他の建築設計者にも活用されるよう、リーズナブルな価格での部材供給が必要と思っていました。岩手県では可能ですが、関東にはありませんでした。それで理解ある協力者を得て(有)グル―ラムウォールという会社が、関東で「FSB工法」の部材供給をしていただけることになりました。私どもと同様小さな会社ですので、しばらくは二人三脚で協力していきたいと考えております。

そこでは「森の貯金箱の家」という(半)規格型住宅の供給もしていて、それへも協力いたしました。フリープランのコースでは、しばらくは結設計もお手伝いしていきます。規格型の場合、工事費は割安ですが、間取り等の変更できる範囲が狭いので、その間取りと仕様でよいという方に向いているようです。但し、自分なりの家が欲しいという方には、私どもと普通に設計して、計画する中で、FSB工法も検討し、最善の方法で建てられた方が選択肢も広がり、よいと思われます。費用的にも、そこのフリープランコースの場合とは何ら変わりません。普通の設計ですと、下の写真のようにFSB工法の柱の連結壁に直に和紙を貼った部屋もできます。

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森の貯金箱事業 NHK「TOMORROW」 「明日へ」 

釜石森林組合事務所
東日本大震災の復興で、私たちなりにも協力してきた、釜石地方森林組合の活動がNHKテレビで放送されます。設計協力した被災者の再建住宅の映像もでます。私もいくつか取材を受け、映像提供も協力させて頂きました。放送予定は下記の通りです。
NHK-BS1、NHK総合、NHK-Worldでそれぞれ放送されます。

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NHK-BS1
【番組名】
TOMORROW 復興は森から~ “地元木材”住宅プロジェクト ~
※番組ウェブサイト:http://www.nhk.or.jp/ashita/tomorrow/

【放送日】
NHK-BS1
前編:平成26年10月29日(水) / 後編:11月5日(水)11月12日(水)に変更になりました。
午後2時00分~2時28分

再放送
前篇:平成26年11月1日(土) / 後編:11月15日(土)
午前10時00分~10時30分
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NHK総合
【番組名】
明日へ ~森が支える東北の復興(仮)~
※番組ウェブサイト:http://www.nhk.or.jp/ashita/

【放送日】
NHK総合
前編:平成26年11月16日(日) 午前10時05分~10時53分

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海外向け国際放送のNHK-Worldでも放送があります。
【番組名】
TOMORROW 復興は森から~ “地元木材”住宅プロジェクト ~
【放送日】
NHK-World
前編:平成26年10月27日(月) / 後編:11月3日(月)
午前10時30分~10時58分(以降、6時間ごと4回放送)

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岩手県の仮設住宅提案募集で提案し、採用された仮設住宅の工法を、岩手県森林組合連合会の方が、森林組合向きの工法だと見出して頂き、釜石地方森林組合の参事に紹介されました。その後、遠野市のリンデンバウム遠野という施工者と私たち設計者の4者で、震災で家を流された方を始め、被災地で求められる限り、建築に限らず、この工法で支援をしていこうと始めた事業が、森の貯金箱事業です。
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建築だけでなく、KDDIさんの支援を受けて、ベンチやバス停の屋根等も提供してきました。

4者の中で私たちの役割は、この工法(FSB工法)をより確かなものにし、依頼者に沿った間取りで、かつ施工費用のかからない設計をすることです。関東での通常の設計では、私たちなりのこだわりや工夫が評価されて仕事として成立します。そのためどうしても多少の費用増を生じさせてしまいます。ところが被災地での仕事は、余計なお世話やこだわりで工事費を増にしないことが仕事になります。それと工法が構造的に新しいため、構造計算と建築確認申請の認可を得ることです。関東での仕事と違って、悩ましい想いは残りますが、別の意味で勉強になります。

私たちはともかく、被災地で頑張っている人たちがいることを知って頂くためにもご覧なってみてはいかがでしょうか。時間帯が働いている時間帯ですので、ビデオに撮る必要がありそうですが。

被災地再建住宅第一号

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岩手県三陸沿岸に、職人不足で工事が遅れに遅れ、一年がかりでようやく完成した、30坪1000万円の、森の貯金箱プロジェクト、復興再建住宅1号の工事途中写真です。
この住宅は、柱を連結した無垢のパネル壁で構成され、パネル壁は土台や梁と金物や金属パイプで接合され、金物と木はピンで固定する、FSB工法で建てられています。
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この固定ピンを抜くと、パネルと梁等の横架材とは無傷で分離出来ます。そのため、分離されたパネルは異なる間取りの建物にも再使用可能です。
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壁パネルの外側には岩手の地域に合った厚みの断熱材を貼り、通気層を設けて防湿シートを貼り、本来は杉の下見板を貼るんですが、今回は建てぬしさんの希望で金属のガルスパンというサイディングを貼っています。
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内部は、杉の柱材をそのまま現しにして、工事費を節約しています。木材の持つ湿度調整機能をフルに活用しています。
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上の写真は、蓄熱暖房の給湯バルブのヘッダーです。1000万円には暖房工事費は含まれていませんので、80万円程増額になりますが、加算していただきました。暖房はエアコンの室外機と同じ構造のヒートポンプで、深夜電力でお湯をつくり、それをパイプで床下に送り、土間コンクリートを温め、蓄熱させます。この住宅は通常の在来工法の住宅より、3~4倍の木材が使用されているため、建物全体として熱容量が大きく、一度温めると冷めにくい構造になっています。深夜電力で1/3の電気代で、ヒートポンプ方式でさらに1/2の電力使用効率でお湯を作るため、灯油より割安のランニングコストですみます。
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対面式のキッチンから見た、居間食堂玄関方向を見た写真です。
この住宅一軒の木材で釜石地方の森林整備が1ヘクタール進むことになります。

長野県で見た杭らしき基礎

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長野県の現場に行く途中、気になる基礎を見てしまいました。
コンクリートの束石を基礎にした住宅です。

なぜこんな基礎が気になったかというと、今、被災地の復興再建住宅作りで、釜石に通っていますが、そこで問題になっているのは、コンクリートと基礎屋さん不足で、基礎工事ができないことです。それでコンクリートの布基礎ではなく、杭を基礎にできないか、個人的にいろいろな方面で暗中模索だったからです。
理想としては、鋼管杭を基礎とし、それに土台を乗せただけで建築できればすぐに工事が進められます。

被災地の沿岸地域はもともと生コンプラントが小規模で数も少なく、復興事業が始まり、防潮堤などの土木工事でとてつもない量のコンクリートの需要が生じて、住宅の基礎などは、たまたま土木の需要がなかった時にまわしてもらえるる状況です。しかもその時に基礎屋さんが都合つかないと、またいつコンクリートをもらえるかわからないのです。次回アップ予定の森の貯金箱事業で始めた被災地の30坪1000万円の復興再建注文住宅の第一号がようやく完成しましたが、本来1年以上も前に完成していておかしくない工期でした。

職人不足は基礎屋さんだけでなく当然大工さんはじめ、各職方すべてに言えて、それぞれの都合のあった時に作業が進むという塩梅なのです。当然ながら物不足、職人不足で工事費は際限なく高騰し続けています。

釜石は、本来住宅を建てられる土地は少なく、建てられるところも、津波の恐れがあるということで、高台を造成することでしか住宅地は生み出せない地域です。その造成も、候補地がようやく決まり、森林組合に山林の伐採の打診が来たとのことです。しかもその伐採予定地は、虫喰い状態で、残りはまだ売却が決まってないようです。ですから、造成地ができるのはあと数年かかるのではといわれています。今建てることのできる方は、たまたま知り合いが土地を持っていたような方です。こんな状況ですでに、工事費や工期がこんな状況です。

そんなこともあり、何とか杭で基礎を作れないかと思案していて、このような杭らしき基礎の住宅が目に付いたわけです。

山田町の家 建方

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先週、岩手県山田町に建設中の再建住宅の建方の確認に行ってきました。
杉の角材をボルトで緊結して作った壁パネルを柱と柱の間に建込んでいきます。

この住宅は、釜石地方森林組合、岩手県森林組合連合会、リンデンバウム遠野と結設計が協力して、[森の貯金箱「再建住宅」プロジェクト]として被災された方に向けて木をふんだんに使いつつ、割安な住宅を提供しようというプロジェクトの第1号です。

森の貯金箱事業ー2

前回のブログの森の貯金箱事業で、森林整備で産出される木材の半分は合板工場に4m又は2m材として、建築市場より割安に、安定した価格で引き取ってもらっている話をしました。岩手ではその合板工場の一つは流されて廃業し、丸太材の引き取り手がなく困っています。というので、森の貯金箱事業の一環として、被災地の通常高さの再建住宅とは別に、関東で、FSB工法で4m材を歩留りよく活用すべく、考え抜かれた、小さくて豊な住宅を規格化し、その提供事業も進めています。
通常の二階建て住宅は2.8mの階高で、二層構成で、軒高を5.5m程度になるのが普通です。それを、4mの一層構成ながら、内部の床面積の半分にロフトを設け、残り半分は吹き抜けとした、とっても豊かで、自由度が高く、多様な展開が可能な空間の家です。ニ階ロフトの天井は1.9m程度で、歩ける天井高です。
仕様等、興味ある方は、私どもの事務所(結設計)にメールいただければ、ご紹介いたします。

建築先導技術開発助成事業


上の写真が、前回の森の貯金箱に関するブログ記事で書いた、釜石の森林組合の事務所モデル棟のFSB工法パネルの外壁の実物説明模型です。角材連結パネルの外部側に、白い防水透湿シート、青い断熱材のスタイロホーム、通気用押さえ縁、カラマツの下見板(雨がかりの一部は金属鋼板)の仕上げ材です。これまで、当事務所が続けてきた、このFSB工法の技術研究開発が、平成12年9月、国交省の建築先導技術開発助成事業に、岩手県森連との共同開発研究事業として採択されました。9月以降13年の2月までに行われる技術開発と、構造耐力壁の構造性能と耐火性能について、公的機関で行われた試験で、その性能を確認する作業にかかった費用の半分を助成するというものです。
前回ブログで話した、森の貯金箱事業を進めていく中で、FSB工法で釜石地方の被災地の再建住宅を建てようとすると、この杉の角材連結パネルでの工法で建てるには、在来木造軸組み構造の耐力壁として認定されていない壁なので、下記の写真のような構造実験の上、確認申請時に試験データを添えて、安全を確認した構造の許容応力度計算書を添えて提出する必要があります。

また、殆どの市街地の敷地では、建物の外壁が必要耐火性能を有している必要があります。そのため、この工法の杉の柱の角材パネル表しのままで使用しても、必要な耐火性能を満たしていることを、下記の写真のような1000度の耐火燃焼試験の炉で、データを取りながら、試験をを行い、証明しないといけません。それでないと市街地で建てるには、外部にサイディング等の余計な外壁仕上げを施し、内部に石膏ボードを貼る必要が出て来ます。表しのままでその性能を満たせば、耐火性能を劣化させない材である限り、パネルの上に自由な仕上げができ、内部もパネル木材を表しにもできます。



被災地での再建住宅は、建築を予定していた人でありませんから、建築費に向けらる費用はとても少ない方が多く、そのような方に対応できる建て方をしなければなりません。
これまで開発してきたFSB工法は、二酸化炭素の吸収固定とその延長を図ることのできる建築にすることで、環境の負荷を削減しようと開発してきた建築工法です。自分としては、さらに木材の持つ熱容量の高さと、調湿機能による自然で快適な居住性能の高さから、ある意味理想的な住宅の工法になる予感を持って開発していました。それがたまたま仕上げに新建材等を望まず、杉材表しで良ければ、かなり建築費を削減できる効果があることを、応急仮設住宅で証明され、再建住宅に最適だと、森林組合の方に認められて、森の貯金箱事業が始まりました。この事業を続けていくためには、どうしても構造耐力と耐火性能の公的確認が避けて通れないのです。次回はこの開発事業で行われた内容の話をします。

森の貯金箱事業

今、釜石森林組合と岩手県森林組合連合会及び、遠野市のリンデンバウムという工事屋さんと、森の貯金箱事業を展開しています。
そのいきさつは、昨年の東北大震災の被災者用応急仮設住宅の建設以降、そこで提案した工法(その後FSB工法と命名)が、岩手県森林組合連合会の方の目に留まり、盛岡市が寄贈する被災地の仮設団地の小さな集会所の建設工法として推薦され、山田町、大槌町、陸前高田市の集会所の建設に、設計者として協力したことから始まりました。

最初の仮設住宅の内部写真と下の内部写真を比較していただくと分かるように、同じ杉角材の内部表しの表情も、この集会場のように、必要なら節の少ない材を集めた仕上げにすることもできます。一軒の住宅のうちで、節があってもいい部屋と、きれいな表情にしたい部屋とを、上手に使い分けると、全体的にあまり価格アップにしないで、満足のいく仕上がりの家にすることも可能です。

このような集会場を作っているときに、さらに、釜石地方森林組合の方にも、この工法が森林整備を促す可能性があるということで、組合の事務所の建設に際しても、この工法が推薦され、設計者として協力することになりました。
というのは、釜石の森林組合の4割の組合員の方が被災され、その再建住宅をこの工法で格安に作ってあげられないかとのことでした。その試験的意味もあって、まず組合の事務所を一階に、モデル住宅を二階に作りました。
それにはわけがあって、今、岩手県の森林整備を行おうとすると、丸太の1.5割がA材(建築用材)、7割がB材(合板用材)、1.5割がチップ材として産出されます。それが、今回の震災で岩手県にあった二つしかない合板工場が被災し、一社の合板工場は廃業し、宮古の工場は3割操業に追いやられてしまいました。それで今、B材の行き場がなく森林整備が滞っています。そのために釜石の森林組合はそのB材を、石川県や静岡県の合板工場まで運んでいる状況です。
それで、通常の木造より3から4倍の木材を使用するこの工法で、格安に住宅ができれば、今後必要とされる再建住宅に採用され、行き場のなくなったB材の活用の道を開くことになります。それで森林組合の事務所の二階を展示場にして仮設住宅で暮らしている皆に、見ていただこうと言うことです。

この工法での住宅の建築は、通常の在来工法で木材を約13立米使用する所を、約45立米使用することになり、それは1ヘクタールの森林整備をすると、産出する木材製品の全てに相当する量とのことです。森林整備をしない森と、した森とでは、その後約十倍の二酸化炭素の吸収固定量が違ってくるそうです。さらにその使用した木材を建築部材として、二度三度と使っていける工法にすることで、木材の生長期間以上に、二酸化炭素を固定し続けることになります。それによって始めて、木造での建築行為が環境の負荷削減に貢献できることになります。

この工法をFSB(forest stock in building)工法と名付け、この工法を活用する活動を、森の貯金箱事業として岩手県の森林組合連合会を中心に、釜石地方森林組合、工事施工を遠野のリンデンバウム、設計を結設計で、進めていこうとなりました。その延長でFSB工法の規格型住宅をいくつか考え、価格を決め、パンフレットも用意しました。それで、月一程度、釜石に定期的に通い、仮設住宅から見にこられた方々に説明をしてきました。11月頃、殆どの方に説明が終わり、一段落しました。今後、私は必要な時のみ行くことになります。これまで3棟程注文があり、来年工事が始まります。

森林組合の事務所の建設途中、この工法の壁パネルを活用して、遠野市や盛岡市のイベントで使用する子供用の滑り台を製作することになり、それもFSB工法で設計しました。イベントはさほど盛り上がらなかったのですが、滑り台の方は子供たちに大人気でした。この滑り台は、その様子を見ていたイベント関連の方から、新たな注文を年内だけで、二台も頂いたそうです。

暮れには、KDDIの社会還元事業で、釜石のバス停留所の屋根つきベンチを数
箇所寄贈するもので、FSB工法のパネルでつくりました。AU携帯電話器のマニュアル本を回収し、それを再生紙にすることで得られた利益を社会還元する事業ということで、KDDIの広報誌に小さくその写真が載っていました。

釜石に通い、仮設住宅に入られている方と色々話をさせていただきました。殆どの方は、自分の持っている土地は流された場所で、建築出来ない土地になっています。そのため自治体が交換地として供給する、山を切り崩した、高台造成地が出来るまで建てられないでいます。その造成計画も中央官庁が中央のコンサルと進めている状態とかで、遅れていて、「早く出たい!」という仮設住宅の住人の切実な声には、身につまされます。しかも、今、被災地では建設費はどんどん上昇していて、バブルの様子を呈しています。いざ建てられるときには、現在の何割増しになっているか計り知れません。理不尽の極みです。だからといって嘆いていてもしょうがないので、被災地だけでなく、関東いや全国どこでも、一般の建て主さんはもちろん、建築やさんにも、FSB工法で建てたいという方がいたら協力して、下のキャッチフレーズの元、広めていきたいと思っています。
「貴方が作る一軒の住宅が、1haの森林整備を促し、環境負荷を削減します。」
参考までに、35坪程の住宅一軒を、FSB工法で建てていただけると、35~45m3の木材製品を使用することになり、1ヘクタールの森林整備を促し、40年で約30から40トンのCO2の吸収固定を増進させることになります。それで建築だけでなく、様々なものにも提案し、実践していく、「森の貯金箱事業」を森林組合の方々と一緒にやっています。藤原昭夫/結設計

森の貯金箱復興住宅プロジェクト モデルハウス竣工

釜石地方森林組合事務所が竣工しました。
この建物は、結設計が設計で協力している「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」のモデルハウスでもあります。

「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」は、木材供給の釜石地方森林組合と岩手県森林組合連合会、施工会社のリンデンバウム遠野、設計の結設計がグループとなって、東日本大震災で被災した方々向けに、安価で安心できて森の健全化にも役立つ住宅を供給しようというプロジェクトです。

1階が森林組合の事務所で、2階がモデルハウス(モデルルーム)になっています。
外壁は、標準仕様の下見板張りと、オプション設定の金属サイディングを張りました。屋根があまり出ていない部分に金属サイディングを張っています。
見本としてつかえるように、比べられるように2種類の外壁にしました。

内部の壁は、FSB工法の壁パネルをアラワシにしています。この壁パネルは木そのものなので、木が本来持っている蓄熱性能、調湿性能、断熱性能を活かす使い方ができます。

2階のコーナー窓。
大工さんの手間がかかるので、結設計でよくつくる小幅板天井とコーナー窓はオプション設定となりましたが、完成見学会に来てくださった方の中には、「少し増額になってもこの天井とコーナー窓がいいね」という方もけっこういらっしゃいました。
やっぱり実物を見てもらうと分かっていただけるのだなと実感しました。

2階のトップライトの部分です。
唐松小幅板天井と、杉板張り天井を見本のために両方張ってみました。板張り天井もいいですね!

この森林組合事務所で、「森の貯金箱 復興住宅プロジェクト」の説明会を毎月数回行う予定です。