カテゴリー: 岩手県応急仮設住宅


新建築 住宅特集 2011年12月号 応急仮設住宅

11月19日発売の「新建築 住宅特集 2011年12月号」(新建築社)に、住宅観の変革2011年のフットプリントという特集のなかの「応急仮設住宅への提案」で「柱材連結壁工法(FSB工法)で地域産材を活用」(P62-63)として、結設計が設計監理した応急仮設住宅が紹介されました。

藤原のインタビュー記事と、私達のグループ(結設計・昭栄建設・山長建設工務)が岩手県の山田町と宮古市で建てた応急仮設住宅が掲載されています。ちょこっとですが、「着脱フリー”戸”室のコモンハウス」という復興住宅への提案も掲載されています。
他のグループの応急仮設住宅の事例も掲載されており、設計当初には私達もやってみたかった方法を実現しているグループが有ったり興味深いです。
私は建設中の1ヶ月半現場にいましたが、早く建てようと必死で他の仮設住宅を見る余裕はあまり無かったので、このように特集してもらうと色々分かって勉強になります。
皆さんがんばっていました。


仮設住宅の現場から戻りました


岩手県の仮設住宅の現場が終わったので東京に帰ってきました。
竣工後の資料提出などもあるので、岩手県にはこの後も何度か行くことになるかもしれませんが、一応東京に戻りました。
約1ヶ月半の間ほぼ被災地にいたことになります。
東京に帰ってきたら別世界に来てしまったような不思議な感覚を覚えました。

仮設住宅の報告は、改めてブログに書こうと思っています。(撮ってきた写真の整理だけでも時間がかかりそうです。)


仮設住宅現場報告2

6月25日山田町の仮設住宅26戸の完了検査たいした手直しもなく終え、加藤を残して自分だけ帰って来ました。施工をしてもらっている昭栄建設さんは工期通りきっちり仕上げていただきました。本当は25日引渡しのはずでしたが、他所の工事が終えそうにないところがあって、実質の引渡しは2週間ほど延期とのことです。それだけの期間があったら、最初からそうしてくれたらもう少しよくなるところがどんなにあったか、思わず不平が出てしまいます。工事屋さんはそういう意味でも優秀でした。検査で引っかかったのは、入り口の袖壁を合板で作った部分にかんなをかけたのですが、手でこすって、少しささくれ立っているから、かけ直してください、とか、湯沸かし器のアースが取れてないなど数点でした。提出書類など後出しジャンケン的な要求が多く、加藤君がぶうぶう言っています。
前日大雨が降り、いくつか敷地に水溜りができ、期せずして事前チェックになりました。入居予定の方などが数多く連日工事を見学していました。仮設住宅の値踏みが結構厳しいようで、節だらけの柱壁やラワン合板の内装で、そんな住宅はほかになく、他所はきれいな仕上げをしているだけに、入居後どう評価されるか気になります。とはいえ、まずは宮古の後二箇所の住宅も無事間に合ってくれればいいがと思っています。


仮設住宅現場報告

一昨日、宮古、山田町の仮設現場見て戻ってきました。
いやあ、山田町の現場は6月25日の引き渡しに向けて、てんてこ舞いです。はっきり行って設計者監理者は邪魔者です。現場管理者は何人いても足りません。当事務所の加藤も監理者ならぬ、管理者です。自分が現場で余計な口を出そうものなら、クレーンからものを落とされそうです。

何か是正したいと思っても、1戸か2戸じゃありません。59戸やり直すんですか?と詰め寄られると何もいえなくなってしまいます。設計者の懸念や拘りは、とんでもない短工期、低予算、納期遅れ、作業者不足の前では、何言ってんの?です。現場での修正は殆ど不可です。現場の手違いで何か相談された時のみ多少の意見陳述が出来るぐらいですかね。それも施工性がよくないと不可です。

敷地を与えられて1週間で3箇所での敷地の配置計画と各棟毎の戸別の実施設計を済ませなければならない仮設住宅の場合、設計者としては出来上がっていく現場は、設計段階での検討不足、反省、後悔等の塊です。特に結設計のように必要以上に時間の掛かる遅筆の事務所では、設計期間の短縮は拙速以外の何ものでもありません。現場での即答も怖くなってきます。

でもよく考えてみたら、こんなどこでもやったこともない未完の工法の提案にのって、やろうとしてくれ、思慮不足の設計図書でも、とにもかくにも現場を納めてくれている現場の方々に、むしろ感謝こそしても、不平は言えるはずのものではなく、所詮身から出た錆、天につばするようなものです。

排水管工事

 

それに引き換え、つくし公園の現場は人が足りずこんな状況です。

つくし公園の界壁施工前の段階

 

端部の住戸は無垢の木がたっぷり現しになります。

 

端部の住戸の妻壁内部

 

 

界壁のある住戸妻側

 

それに引き換え、界壁のある住戸は遮音性能を必要とし、界壁の内壁に吸音材を充填し、両側に石膏ボードを貼り、その上に合板を貼る必要があり、こうなってしまいます。

 

ささやかな工夫

 

夏の射熱対策に屋根の断熱材の上にルーフィングを敷き、その上に熱気逃がしに最も安価な小波鋼板を葺いて、通気層を兼ねさせています。でも先端に小波の断面が見えると貧相に見えますので、しっかりと板金できれいに処理しています。費用増と現場からは言われましたが。

 

 

 

ささやかな工夫(現場での後始末)

 

ユニットバスが搬入されたら、サッシの大きさより、窓を設けられる範囲が小さいのです。他の仮設住宅では風呂に窓がないのが多いから、ここも止めよう、となりました。そこで踏ん張って、窓の取り付け位置を外側にフレームを設けてふかし、何とか取り付けました。そのため外壁側の内部に下がり壁が生じてしまいました。木部現しでもしょうがないと思ったら、現場の監督の意地で、しっかりとFRP板で包んで施工していました。ありがたい。

 

 

 

西公園隣の仮設住宅

 

窓の大きさがこんなに小さい。その方が熱が逃げないからいいのかなあ。中に住む人は閉塞感が生じないかなあ。

 

 

 

浄土が浜の上にあったもう完成した仮設住宅

 

 

 

 

セキスイさんの仮設住宅

 

セキスイさんの仮設住宅はいい意味で普通です。さすがに一日の長があり、仮設住宅としては一枚も二枚も上です。

 


仮設住宅の進捗状況2

岩手県仮設住宅は山田町26住戸の他に、宮古町ではつくし公園に13住戸、西公園で20住戸もの建設が進んでいます。
3つの現場を行き来している加藤から、次々と届く写真です。


西公園 A棟の壁パネル建てこみ中


西公園は木が多いので、現場は大変ですが、出来たら良い感じになるでしょうね。


いま西公園にいる大工さん達は山田町からやっているので、作業分担が出来ていて、
尚且つ慣れてきたので仕事がはやいですね。


垂木先端の面取りをちゃんとやっている大工さん。


A棟はサッシ枠全部つきました。

宮古町の仮設住宅は7月2日が引渡し予定日です。


仮設住宅の進捗状況

岩手県で建設中の仮設住宅ですが、現場に常駐している加藤から日々写真が届きます。


床パネルを敷いている様子


搬入された壁パネルは杉柱を連結したもの


壁パネルを設置している様子


建て込みが終わった壁パネル


サッシが付きました


長屋状なので、間仕切る前はとても長いです


屋根が噴きあがりました

予想外の大雨など困難も多いようですが、25日の引渡しに向けて着々と進んでいます。


山田町の現場から

応急仮設住宅の建設工事がスタートしました。
結設計からも担当者が現場に常駐しており、まず岩手県山田町に26住戸、5棟の配置で計画が進んでいます。
敷地の整地を終え、床下配管が済み、昨日から早速1棟目の土台を敷き始めました。


本格始動

HPのトップページにも書いてありますが、岩手県にて昭栄建設株式会社と共に応募していた新工法による応急仮設住宅案が県により採択され、結設計が係わる応急仮設住宅の建築工事が本格的に始動しました。
それに先立ち、手順などの確認の為、実寸の壁パネルを作成し組立て実験を行いました。

写真はコーナー部分が組みあがったものです。

仮設住宅の内壁にはこの壁がアラワシになるので、温かみのある木の香りのする空間になるのではないかと思います。
それにより、入居された方々が少しでも落ち着いた生活をおくる事が出来ればと思います。
パネル組立ての動画はYouTubeにアップしてありますので、興味のある方は是非ご覧頂下さい。
http://www.youtube.com/playlist?p=PLECB57CD12C8AD8AE