カテゴリー別アーカイブ: 現場

外装の色使い

いつも通勤で通っている道のそばのマンションの外階段です。改修時に階段を塗装し直し、鉄骨階段を濃い焦げ茶色に、柱の色をアクセントカラーの赤にしていて、なかなか大胆な色使いですが、決して軽薄ではなく、結構目を引きます。

東日本大震災の応急仮設住宅では予算が厳しく、素材感を前面に出すと安っぽい感じが露わになりがちですので、内壁は木造躯体の自然な木の素材を露わにし、外壁は角波鋼板程度しか使えなかったので、下の写真のような濃いブルーにして素材感が気にならないようにしてみました。

色の扱いは難しくいつも悩みます。たとえばよく使う木の下見板一つでも色によってだいぶ感じが違ってきます。岩手の復興住宅で最初使っていた色は素直に木の色を強調してこんな感じでした。

その後下のような濃いグレーの色も使うようになってきました。同じ濃いグレーでも、日が良く当たるところや、建物の規模が大きいとさほど濃く見えない場合もあります。

下の写真は上の写真よりかなり薄いグレーを使っていますが、光の当たり具合や面の大きさの影響で似た色に見えます。

下見板でなければ、同じ木ですが、下のような色使いもあります。

いずれにしても色の道は奥が深くて、なかなか手ごわいです。

FSU工法 現場見学会のお知らせ

3/23(木)に、FSU工法で建築中の木造住宅の現場見学会を開催します。
2月に開催した構造見学会の後、現場を見たいとの問い合わせがあり、今回施工途中の現場見学会を開催することになりました。
FSU工法は、結設計以外のいろいろな方にも使用していただけます。スケルトン(構造躯体)のみを提供する方法も用意できています。

参加のお申込みをお待ちしております。

建築中の建物は、変形敷地に合せた形の2階建ての住宅です。
用途:専用住宅
構造:木造FSU工法 2階建て
延床面積:111.33平米(33.67坪)

■開催地:茨城県牛久市
■日時:2017年3月23日(木)
■最寄駅:JR常磐線牛久駅より車で8分程

■申し込み方法
見学ご希望の方は、下記申し込みフォームか、結設計宛にメールまたはFAXにて下記までお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「牛久のFSU工法現場見学会希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方のみに、詳しい時間・住所などをお知らせいたします。

■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934
[お申込み締切]
3月22日(水)19:00まで

※ご不明点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

陸前高田市森林組合事務所の引き渡し完了

陸前高田市の森林組合の新しい事務所が完成しました。引き渡しの翌日、引っ越しは未だとのことでゆっくり建物を撮影して廻り、帰る時、照明を一つ一つ消していく中、喜ばしいのに、寂しいような、複雑な感傷に浸りました。引き渡しの時はいつも複雑な心情になります。何となく手塩にかけた子供が、うまくやっていけるだろうかという不安も入り混じった気持ちで、巣立っていくのを見送るかのような心境です。通常は建て主さんだったり、工事屋さんだったり関係者が大勢いて、その感情が紛れるのですが、今回はカメラマン以外、自分だけだったので、建物とゆっくり対話しながら回っていたせいかもしれません。

特に今回は、開所式にも呼ばれ、その祝賀会で、設計者と工事者に感謝状まで頂きました。1月20日にも岩手県の知事から、以前設計した本設の釜石地方森林組合事務所の建物で、木材利用優良施設優秀賞ということで組合長さんや工務店の部長さんと一緒に表彰式に呼ばれました。これまでも、以前の首都整備公団等から感謝状を頂いたり、いくつかの県で建築賞等も頂きましたが、その時とは違う感慨がありました。

今回の森林組合からの感謝状はなぜか素直に嬉しい気持ちになりました。組合の事務所ということで、岩手の林業事情に則り、合板工場向けの4mのB材丸太を歩留まりよく活用する凡例を示すつもりで、華美に走るのではなく、質素でありつつ花もあるような、組合事務所らしい建物となるよう心がけて設計したつもりです。冒頭に掲載した写真の天井は森の中の木々の枝が錯綜する様を表現し、その枝に照明を仕込みました。

これまで二十数年間、林業の活性化が地域の再生に繋がり、木造建築の新しい有り様を切り開く可能性を秘めていると思い、木材を大量に使用しつつ廉価で環境負荷削減に貢献する工法の開発をし続けてきただけに、その開発目的の対象現場の、森林組合からいただく感謝状には格別の灌漑がありました。

林業の中に入ってボランティア等で活性化のお手伝いをするのではなく、その外部に居つつ、、ちゃんと報酬を頂き、出来が悪ければ文句をいわれる、厳しさのある設計の仕事を通して関わり、その結果を認めて頂き、これまで開発してきたことがそれなりに意味があったと思われ、活性化に貢献する量としては全くゼロに等しいものですが、林業に少しは役立てらえると思え、嬉しかったのです。

今後このFSU工法を、興味ある各地域の木材や建築関係者に開放し、広めていこうと考え、関係者と「(一社)FSU工法普及協会」を設立したところでしたので励みになりました。

FSU工法構造見学会のお知らせ

来週2/22(水)に、FSU工法で建築中の木造住宅の構造見学会を開催します。
実物の建物の構造見学と、1.2m程の高さに詰めた実物模型で、解体再使用の原理を実演しながら同工法の説明もする予定です。
FSU工法は、結設計以外のいろいろな方にも使用していただけるよう整備しているところです。
今回の見学会は、FSU工法に興味がある方であれば、一般の方でも建築関係者の方でも、どなたでもご参加いただけます。
お申込みをお待ちしております。

建築中の建物は、変形敷地に合せた形の2階建ての住宅です。
用途:専用住宅
構造:木造FSU工法 2階建て
延床面積:111.33平米(33.67坪)

■開催地:茨城県牛久市
■日時:2017年2月22日(水)14:00~16:00
■最寄駅:JR常磐線牛久駅より車で8分程

■申し込み方法
見学ご希望の方は、下記申し込みフォームか、結設計宛にメールまたはFAXにて下記までお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「牛久のFSU工法構造見学会希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方のみに、詳しい住所などをお知らせいたします。

■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934
[お申込み締切]
2月21日(火)19:00まで
※まだ申し込めるかとお問い合わせがありましたので締切時刻を延長しました。

※ご不明点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

牛久の家 上棟

関東で2件目のFSU工法の住宅の現場です。FSU工法の建込の様子を紹介します。

今回は、高さ4mと2mの杉壁パネルで構成しています。まずは、4mのパネルから建込です。
FSU工法で初めて工事した工務店さんですが、まずまずのスピードで建て込んでいきます。


小窓用の壁パネルを据え付けているところですね。


建物の平面形状を敷地形状に合わせているため、斜めに広がったような平面になっています。斜めにぶつかる梁・壁があるので、そこの部分に少し時間がかかりました。

南側の壁が北側の壁に対して、角度が付いています。

 
高さ4mのパネルを使った部分は、吹き抜けで、居間・食堂が来ます。
内部の壁の仕上げはこの杉壁パネルのままです。よって建方の時にほぼ壁の仕上げまで終わっていることになります。


屋根の下地もパネル化したものを載せます。

2月22日(水)に、この「牛久の家」の構造見学会を開催します。
FSU工法に興味がある方は、是非ご参加ください。詳しい案内は、ブログの「構造見学会のお知らせ」をご覧ください。

陸前高田市森林組合事務所 もうすぐ完成

陸前高田市森林組合事務所は、足場の解体が終わって外観が分かるようになりました。外壁は木板にグレーの塗装です。この建物は、FSU工法で建てました。FSU工法壁パネルはスギの角材を大量に使用するので、森林組合の事務所としてはピッタリの工法ですね。在来軸組に比べて3~4倍程木材を使用しています。

内部も進んでいます。写真は、2階の会議室です。屋根はトラスを組んで柱を部屋の中に建てない様にしました。

1月25日には、岩手県建築士事務所協会主催のバスツアーで見学に来られる予定です。2月1日には開所式があるので、工事も追い込みです。
寒い日が続き職人さんも大変ですが、あともう少しです。

森林組合事務所新築工事の現場

陸前高田市森林組合の新しい事務所の現場です。
来年の1月末の完成に向けて急ピッチで現場は進んでいます。
すみません少し前の写真で11月下旬の写真です。

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下は、建て方時の写真で、10月中旬に撮影したものです。
構造は、杉の角材を束ねて作った壁パネルで構成されています。壁パネルは、構造であり、内部の仕上げでもあります。
外壁は、断熱材を貼った上に下見板等の木材を張ります。岩手県は東京より寒いですから断熱材をばっちり貼ります。そうすると壁パネルが蓄熱してくれるので、室内温度の変化が緩やかになる効果があります。冬は冷めにくくもなります。

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森林組合の事務所なので、木材をたくさん使っているようですが、この工法では住宅等でも同じ割合でたくさんの木材を使っています

出来上がりが、楽しみです。

リノベーション事例、ご自分でも考え、現地比較してみませんか

 

今回は、ビフォアアフター風に、楽しい内覧会を企画いたしました。

リノベーションは住まいの溢れかえる“もの”を何とかしたい、と考え始めることが多いものです。今回の計画も大量の本と暗くすみにくい家を何とかしたいというところに、防衛省の防音工事助成金等を上手に活用すると1000万円近く出そうだということで、40年前に建てた住宅の内部も、もう1000万円足して生まれ変わったように新しくしたい、ということで始まった計画です。生まれ変わったようにするには、何に着目してどう計画したかを推量していただけるよう、敢えて片づけを放棄した段階での古い写真を、建て主さん了解のもと、使用させていただきました。
まずは居間に溢れ変える本と本箱、でもこれはほんの一部でした。尋常な手段だけでは収まりません、何か特殊な手を打たないと行けません。

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下の写真はテレビのある居間ですが、北側の窓からは多少の光と冷気が入ってきて、南には窓がなく日中全く日が差さず、暗くて閉鎖的です。これも根本的なところからかえないといけません。当然耐震改修も考えなければならないようです。

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同じような状況のキッチンです。7.5畳と広さは十分ですが、食卓を置くには狭く、このままでは使いにくく、閉じ込められた空間で何とかしたいところです。

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同じ洗面所と洗濯機置き場です。窓側に洗面台を置くと鏡で窓が塞がれ、鬱陶しい洗面所になるということで、脇の壁際に置いていますが、やはり使いにくく物で溢れかえっています。何とかしたいです。

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同じくリフォーム前の浴室で、40年前にはよくあった内焚き釜ころのままのです。たぶん土台もだいぶ腐っていると思われます。まさに一新したい浴室です。できれば朝風呂もできるよう明るく、窓から樹木でも眺められたら最高です。

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ベランダを後付で足した以外殆ど変えていない外観写真です。後付けのためベランダを瓦の上に置いたため、二階の部屋からは50センチ程段を上らないと出れません。そのため殆ど使っていません。樋も外れて雨が溢れ出ます。屋根の形もすっきりせず、何度か外壁の塗り替えだけはしたものの、一階窓上の染みなど、気になるところが多々あります。

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他に玄関も狭く使いにくく、二階トイレには手洗いも欲しく、寝室もすっきりさせたいです。一階トイレの和風便所も何とかしたいところです。とにかく冬は床下から底冷えする程寒く、ファンヒーターを焚きっぱなしで、空気も汚れ、光熱費も馬鹿になりません。予算は無尽蔵にあるわけでなし、何から何まで直していたらきりがありません。子供達の部屋はもう大人だし、二人の娘は外に出て暮らしているので、帰って来た時に泊まれるようになっていれば良いと考えているとのことでした。

このような住宅はどのように変えられるものか見てみませんか。正直新築よりリフォームの方が難しいと言われていますが、全くその通りです。設計者によっても内容や雰囲気に大きく違いが出ます。ためしに皆さんも自分ならどうリフォームするかを考えてみませんか?7月30日に予定しているリフォーム後の内覧会前に、皆さんも下のリフォーム前の平面図でリフォーム計画をして見て下さい。その方が内覧会を楽しめること受け合いです。下の平面図を自分なりにリフォーム計画し、その平面図(スケッチ)を私どもに送っていただければ、当日講評アドバイスいたします。あるいはご自宅の平面図のリフォーム計画も周辺や内部写真と一緒に送っていただければ、私どもなりにそれにもアドバイスもいたします。

市川邸ブログ用図面

こちらより計画用の平面図を印刷し、計画してみて下さい。

内覧会では、防音工事助成金は活用次第で、使用できる金額が大きく違ってくることや、防音工事関係者達は独特の村社会を形成していて、慣れない設計者や工事屋さんは極めて入りにくく、戸惑い失敗させられることが多いこと、大量の本の収納の方法、既存住宅の断熱化の難しさ、リフォームでの抜本的暖房工事など、リフォームだけではない盛りだくさんの話も予定しています。

内覧会情報                                                                                                            日程:2016年7月30日(土)                                                           場所:小田急線 南林間駅 徒歩5分                                                      場所・時間等の詳しい情報はお申込み頂いた方にメールでご連絡させて頂きます。                                     こちらの事例案内申し込みフォームよりお申し込み下さい。

外壁仕上げ材を新しく開発してみました。

外壁材を全く新しくデザインして、作ってみました。
手前側がその外壁材を貼った部分で、奥のの棟が通常の下見板貼りです。
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表面の仕上げ材は間柱材を45度で使用したものです。
近くで見るとかなり独創的で、気に入っています。
写真拡大して見て下さい。正倉院の校倉をイメージしています。
現状では取り付け手間が予想以上にかかってしまいます。
他でも使用できるように、規格品化出来ないかなと考えています。

関西・伊丹市でFSB工法住宅が着工

工事監理で撮ったべた基礎の配筋検査時の風景
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周囲の基礎の立ち上がりの型枠の内側と鉄筋の下に敷いてあるのが断熱材です。この家は家中を断熱材ですっぽり包んでいます。鉄筋の上に蛇行しながら敷いてある白いパイプは、蓄熱暖房用の架橋ポリエチレン管です。熱源はエアコンの室外機やエコ給湯のヒートポンプと同じ構造のもので、1/3の電気容量でお湯をつくり、料金の安い深夜に稼働して循環して基礎を温めます。基礎に蓄熱された熱が日中にゆっくり放熱して家中を温めます。
下の写真はその後に始まったFSB工法の住宅建込の風景です。午前中にここまできました。
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午後の工事です。ご覧のとおりFSB工法の住宅の壁は、柱と同じ無垢の角材を16㎜φのボルトで束ねられた杉パネルです。
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どんどん壁が建て込まれていきます。木材の使用量が通常の在来工法の3,4倍になります。
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夕方にはここまで建て込まれました。これだけ無垢の木材の量が多いので蓄熱暖房と相性がいいのです。
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土日を挟んだその4日後、建て主さんからメールで送られてきた写真です。
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屋根垂木まで掛かりました。
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この屋根の垂木に野地板を貼ってルーフィングを敷けばいつ雨が降っても大丈夫です。
関西で初めてなのに暑い中工事屋さんはよくやってくれています。