2009-11-06 

エッフェル塔遠景

エッフェル塔見上げ

先週1週間お休みを頂き、フランスへと行って参りました。

英語圏ではない欧米国に行くのは初めてで、それなりの緊張感を伴いながらも充実した休日を過ごすことが出来ました。期間が短いということもあり、またリフレッシュにもならないので近代建築には目を向けなかったのですが、おきまりの観光コースで目にした誰でも知っている建築物についてレポートしたいと思います。

最初はエッフェル塔です。
ご存知の方も多いと思いますが、エッフェルというのは設計者の名前で、フルネームはAlexandre Gustave Eiffelと言います。パリにはエッフェル塔の他にもガルニエ宮(旧オペラ座)など、設計者の名前を冠した建物がいくつかあるようで、設計者に対する敬意が感じられます。さて、当のエッフェル塔ですが、あまりに有名で写真、映画など様々な媒体で目にしていることもあり、見てもそれほど感動するとは思っておりませんでした。が、いざ目にしてみると、そのディテールの繊細さや様々な角度からの鑑賞に堪えうるプロポーションの見事さなど、あまりの格好良さにすっかり虜になってしまいました。

生で見るのとメディアを通して見る印象が違うというのは当たり前ではありますが、これほどまでに事前のイメージを凌駕した建物は初めてでした。皆様も、パリを訪れる際には是非忘れずにエッフェル塔を堪能してきて下さい。

 

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2009-08-13 

シリーズでお送りしてきましたが、今回がいよいよ最終回です。工場見学の後、厚かましくもお昼をご馳走になり、伐採林を見に行く予定でしたがさらにわがままを言って町営住宅とスレート屋根の昔ながらの住宅も見せて頂くことになりました。

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町営住宅
町営住宅の町並み
住田町の町営住宅の町並みです。瓦屋根に杉の腰壁に漆喰の真壁という、なかなか立派な造りで、しかも平屋という贅沢さ。広さも十分あります。信じられないことに家賃は4万円程度と伺いました。自分が払っている家賃と比べてしまうと、ここに住んで毎月色々な所に遊びに行った方が(就職先と休みがあるかはともかく)はるかに良いかもしれないと考えてしまいました。住田町にはここ以外にも同じように町営住宅が並んでいるところが数箇所あり、町並みへの配慮具合が伺えました。

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屋号のある家
重厚感のあるスレート屋根 外に電話を知らせる装置
続いては古くからあるスレート屋根の家です。現在ではその金額の高さからあまり使われることの無いスレート屋根ですが、さすがに古いものは贅沢な使われ方をしていて重厚感たっぷりでした。棟に書いてある文字は屋号で、「日本桂の○○さん」などというように住所的感覚で使われていたようです。右の写真は畑仕事中に電話を知らせる装置で、見学していた最中にも一度鳴るのを聞くことが出来ました。

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全てはここから
作業する重機
そしていよいよ今回最後にして根源となる山へ。ガードレールも無く、舗装もされていない山道を車に揺られること数分でまさに伐採中の現場に到着しました。作業は3台の重機で行われており、山の下方から見上げた様は食事中の恐竜のようで、ジュラシックパークの1場面を思い起こさせるような景色でした。3台の重機はそれぞれ役割が異なり、切り倒された木を集めるもの、集まった枝を払い、余分な箇所を切り落とすもの、最後にトラックに積みやすくするものとなっています。意外だったのが、重機の各機能を満たすアタッチメント部が日本製ではなく、フィンランドやスロベニアの製品ということでした。林業に関しては日本は先進国ではないのです。写真ではわかりませんが、はるか上の方では一人の職人さんが木を切り倒しています。写真を撮っているところから30分くらいで登ってしまうようですが、早朝からお弁当を持って行って夕方まで一人で作業しています。見ていた時は、木の周りの草を払って、1本切り倒すまでにおよそ5?10分くらいだったように思えます。見難いですが、下の動画では木の枝を払う重機とその木を積み上げていく重機の連携の様子がわかると思います。

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香り立つ生木
倒されたばかりの唐松
上の写真は唐松の原木です。まだ皮の残る表面は、こんがり焼けたローストチキンのようで「おいしそう」という感じでした。
杉の断面 唐松の断面
左は杉で、右が唐松の切断面です。ぱっと見でわかるように、杉の方が赤太と白太がハッキリしています。赤太の部分というのは木の初期に当たる部分で、まだ木として弱い頃のため、虫などが付きにくい成分が入っています。耐候性も強く外部で使用しても腐りにくいのですが、一般的に仕上げ材として好まれるのは白太のようです。

国産材の使用が推奨されるようになってきた昨今ではありますが、現場を見ると木の値段というのは安すぎるというのが実感です。木は50?80年というスパンで育てられ、道とも言えない様な道を大型トラックで入って行き、建設現場と比べても随分と危険な状態での作業を続けてやっと切り出される様子を見ると、「プレカット間違ってるからその梁取り替えて下さい」などとは簡単に言えなくなります。恐らくは、ほとんどの製造業はその発端から見ていくと末端価格は信じられないほど安いというものが多いのでしょう。その過程というのは格差社会によって成り立っている例が多いような気もします。しかしながら日本の林業となると物価が1/10の国での作業とは話が違い、作る側も使う側もそれなりの生活水準を保てなければいけないのだと思います。そこを政治による調整に頼るのか、自ら道を切り開けるかが今後の発展への分かれ道になるのかもしれません。私たち設計者に出来るのは、日本の材を日本で使うことによって価値が上がるという使い道を考えることだと思います。

最後になりますが、今回お世話になりました三陸木材の皆様、気仙地方森林組合の皆様、山大の皆様、そして松田林業の皆様、貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

 

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2009-08-11 

2日目の朝、幸いにも天気は晴れ、絶好の見学日和となりました。最初に向かうのは三陸木材高次加工協同組合(以下、三陸木材と略させて頂きます)です。今回、とある助成金の申請のため打ち合わせの場を設けて頂き、三陸木材のほか、気仙地方森林組合と株式会社山大からも数名ずつ参加して頂けました。打ち合わせの後、集成材の製作工場の見学をさせて頂きました。

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皮剥き
皮を剥いて長さで仕分ける機械
最初はやはり材木の皮を剥くところから始まります。山大でも同じような機械を見ましたが、背景に山がそびえていると一風違った趣があり、海でウニを採ってきてその場で食べるような、妙に生々しい感じがしました。

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木取り
製材
剥かれた原木は径によって最善の木取りがされます。スピードは非常に速く、まるで刺身を切っているようです。鋸で木を切ったことのある方ならそのスムーズな動きに驚かれることでしょう。集成材用に木取られた材はラミナと呼ばれます。

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乾燥
並べられたラミナ乾燥炉
ラミナは長さごとで揃えられ、仕分けされて乾燥釜に入れられます。ここで数日に渡り蒸気と熱で材が割れないように乾燥されます。ラミナは比較的断面が小さいため乾燥にかかる日数は少なめですが、それでも3.5日ほど釜の中に入っています。

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捨てるところはありません
皮はボイラーへ
最初に剥かれた皮は天日で乾燥され燃料として使われます。ここで生成されたエネルギーはこの加工工場のみならず、近隣のプレカット工場などにも売られます。

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長くするために
フィンガージョイント
集成材は一般的には最長で6m弱となりますが、ラミナ1枚の長さはもっと短いため、継ぐ必要があります。構造用集成材ではしっかりした強度の出るフィンガージョイントという継ぎ方をします。この写真はイソシアネート系の接着剤で外部使用には向きませんが乾くと透明になるため目立ちません。下の動画では、ラミナは並べられ、横に移動する時にギザギザのカットと接着剤の塗布がなされます。今更ですが、オートメーションという言葉がピッタリな動きだと感じました。

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加熱接着
マイクロウェーブで5分加熱出来上がり
構造用集成材の接着は過熱しながらの圧着となります。従来であれば丸1日以上かかるのですが、レゾルシノール系接着剤の場合はマイクロウェーブによる加熱圧着(要は電子レンジ)で何と5分で完成します。写真左は加熱中、右は終了して出てくるところです。下の写真はイソシアネート系の集成材を加熱圧着する機械で、これは従来の時間がかかるタイプです。
接着剤を塗布して積み重ねる積み重ねた状態で炉に入れる

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接着完了
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接着が完了した集成材です。左の黒っぽいのがレゾルシノール系接着剤、右の白っぽいのがイソシアネート系接着剤です。この状態ではまだ表面ががたがたなので、最後に下の写真の機械で表面を削って規定の寸法に仕上げます。
表面を平滑にする

集成材が出来上がる様子が良くわかって頂けたと思います。これだけ手間をかけて作られた集成材パネルですが、DEWS工法で多く使われる巾45cm、厚さ12cm、長さ5mの壁パネル1本当たりの加工前の単価は2万円弱です。工程を見るともう少し高くても良さそうに思えますが、市場で値段が決まってそれに合わせるしかないというのが現状です。価格を上げるには価値を上げるしかなく、価値というのは、どれだけ手間がかかったかということだけではなかなか上がるものではありません。せめて少しでも価値を上げることに貢献できる設計をしなければならないと強く感じた次第でした。

<?へ続く>

 

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2009-08-10 

プレカット
ここからは工事現場での組み立てに必要な木材加工の工程です。
ここでの工程も基本的にはコンピューター制御されており、加工内容を作図入力するコンピューターと加工機械を制御するコンピューターが連動して全体で機能し、加工の難しい三次元の形状にも対応しています。

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プレカットというシステムが無かった頃は、一本一本大工さんが現場で加工していたのですから、住宅建設業界にとっては、コンピューター制御されたプレカットという技術はとてつもない進歩です。
説明してくださった作図入力をしている工場の方は、使っているコンピューターは非常に高性能で高価なもので、高級車を乗り回しているようものです、とおっしゃっていました。現在の日本のスピーディな住宅建設の現場は、そんな高級車を丁寧かつ迅速に乗りこなす方に支えられていると言っても過言ではありません。(ちなみに作図作業は加工機と連動しているためミスは許されません。スタッフの方のデスクにも高級車をミスなく乗りこなすための自戒のメモがいっぱい貼ってあり、緊張感が伝わってきました。)

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ドイツ生まれのフンデガー

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上の写真は作図された図面をもとに加工を行なう加工機です。その名も「フンデガー」。ドイツ製の機械らしいのですが、いかにもドイツっぽい名前です。色も他に機械に比べて独特で、ミッフィーちゃんやモンドリアンが生まれたオランダのデ・ステイルを思い出してしましいました。ゲルマン人はこういう色彩が好みなのでしょうか。

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少し小さくてわかりづらいですが、写真右に見える小屋の中で作業している方は、フンデガーを自在に操る増子さんです。フンデガーという機械そのものが、日本でも数十台しかないという高性能な機械で、つまりは難しい加工を担っていているのですが、わたしどもの事務所の今までの集成材FM工法の加工もそれを操る増子さんの腕によるところがかなり大きいです。

今回は実際にお会いして、どのような加工ができて、どのような加工が難しいかというお話ができ、実感を持って非常に勉強することができました。

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働く木造建築

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やはりというかどうしても、加工工程だけはでなく工場という建物そのものにも目が行ってしまいます。最近では工場建築というと、構造的合理性や施工性から、鉄骨によってつくられる場合が多いのですが、山大さんの工場はいくつかが木造によってつくられていました。

上の写真は、かなり長いスパンを一本の木の梁で支えているためサイズは非常に大きく、棟木にいたっては梁せいが1mほどもあり、見たこともないようなプロポーションをしていました。若干強引にも見えますが、それだけに木造への強いこだわりを感じました。

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二つ目の写真は、一つ目と違い、細い部材を何本も組み合わせて荷重を分散させながら長いスパンを支えています。

鉄骨が高価だった時代の工場によく見られる構造形式で、細い部材の集合でできているので、一つ目に比べて全体に繊細さがあり、見ごたえがあります。鉄骨でも似たようなかたちの構造形式を見かけますが、よく見ると鉄骨造とはだいぶ異なり、木造らしいディテールが面白いです。

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最後は少し余談となってしまいましたが、今回山大さんの工場を見学し、スタッフの方とも直接会ってお話できたことは、いろいろなことを実際に肌で感じることができたという点で得るものが大きく、これからの設計の上で、特に感覚的な部分で勉強になったと感じております。
ご協力頂きました山大の皆様、本当にありがとうございました。

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<?へ続く>

 

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2009-08-07 

今週の火曜日と水曜日、宮城県石巻市と岩手県気仙郡へ事務所全体で研修旅行に行ってきました。
普段、現場では製材された色々な木材を当然のように目にしているのですが、それがつくられる製造の現場をしっかり目にして体で感じたいというのと、事務所で開発を行なってきたカラマツ集成材を使った新しい工法(DEWS工法)に関する打ち合わせというのが今回の目的です。

一泊二日の一日目は、宮城県石巻市にある山大さんにご協力頂いてプレカット工場を見学。東京から車で約4時間半、道がすいていたせいもあり思ったより早く着いたという感じでした。(わたしは全く運転していませんが・・・。運転手の柳本さんお疲れ様でした。)

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ここからはわたしの偏見も交えながら、山大さんのプレカット工場を簡単にレポートしてみたいと思います。

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縁の下の力持ち

今回見学させて頂いたプレカット工場というのは、主に土台、柱、梁などの構造部材について、工事現場に搬入する前に組み立てに必要な加工を行なうところで、街中で見る住宅建設現場であっという間に骨組ができあがってしまうのも、見えないところでプレカット工場が支えているからなのです。

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山大さんでは皮付きの丸太が角材に製材され、その角材が現場に向けて加工されるまでの工程を見学させていただくことができました。

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無駄無く料理

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製材はまず、表面の皮を剥ぐところから始まります。製材のほとんどの作業がオートメーション化されていて、皮剥ぎは鉛筆削りのような機械で行なわれていました。その際出される大量の皮は、木材を人工乾燥させるための高温釜のバイオマス燃料として利用しているとのことでした。その他の製材時に出される木っ端なども全て、合板や紙類の製造へ利用されているとのことです。部位ごとに使い道を考えて一本の丸太を無駄無く使い切るというお話は、マグロの解体で聞いた話のことを連想してしまいました。

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びっしょりの原木

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実は原木の状態で木を生で観るのははじめてで、考えてみれば当たり前と言えど、乾燥された木材ばかり見ていたわたしにとっては、びっしょりと湿った木というのは驚きでした。また、皮が剥がされた状態での白木の表面はとてもおいしそうな肌をしていて、割いてみたときの感じなどはまるで新鮮な鶏肉のようでした。魅力ある有機体というのは、みんな似たような雰囲気を放つものなのだと感じました。

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カット、集塵、移動、整列

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皮が剥がされた原木はそれぞれのサイズにカットされます。ここでも作業はコンピューターによって制御され、ビュンビュンと加工が進められます。出される粉塵や木っ端も、排出されたそばから大きなダクトで大小もろとも吸い上げられ、所定の場所へ送られます。

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原木の臭い
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カットされた木材は、昼夜休まず数日間高温の釜に入れられ、建材として必要な状態まで乾燥されます。釜の付近では、煙突から出てくる水蒸気で、お芋をふかしたときのような臭いをしていたのが印象的でした。

<?へ続く>

 

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2009-04-30 

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先日、注文住宅の専門展示会であるスタイルハウジングEXPOに行ってきました。

(結設計は建築家ブースにDEWS工法を出展致しました。出展内容についてはこちらをご覧下さい。
http://www.glulam-wall.co.jp/
http://www.glulam-wall.co.jp/hyggelig/index.html

建築家ブース以外の個別ブースでは、ハウスメーカーや工務店など様々な会社が、それぞれの売りや個性を写真やパネルを使い、説明員が熱心に紹介していました。一方、建築家ブースでは、それぞれの表現方法でつくられた何十件かの住宅の作り手の手の跡が見られる模型がメインで構成されていました。その展示方法の違いは、社会での存在の仕方の違いを象徴しているようで興味深かったのですが、どちらにしても、展示されている内容をひとつひとつ真に理解しようとすると、かなりのエネルギーがいると感じ、また、果たしてどこまで伝わっているのだろうかと感じました。たった一つの展示会ではありますが、個別にサイトを訪問してもらえるインターネット上ではなく、横並びに列挙されることで、改めて自分達の存在は一体どのように映っているのだろう、と考えさせられました。私共の事務所の扉を叩いて頂き、一緒にやろうと依頼して下さる理由は、その方その方で違うと思いますが、そのことをとてもあり難く感じると同時に、その期待を真摯に受け止め応えていきたいといっそう強く感じました。

 

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2009-04-21 

18日(土)、千葉県大多喜町庁舎の耐震補強に伴う増改築コンペプロポーザル入選者5人の発表会に、昔大阪でお世話になった同じ設計者の方から誘われ、行って来ました。私もその方も応募してはいませんでしたが、500人ほど入る会場が殆ど満席でした。浅草雷門前の観光センターコンペ公開ヒアリングの時もそうでした。時期が時期なだけに、かなりの人が参加したのでしょう。ロビーに参加者の応募作品がすべて展示されていました。かなり有名な設計事務所も数多く参加していました。

入選者の発表を見ていて、分かりやすくないとこのようなコンペはだめだなという印象を強くしました。選にもれた案をよく読みこんでいくとすばらしい提案をしていると思えるものもありました。分かりやすい、と、いい、とは必ずしも一致しないと改めて思い知らされました。多分、相手の判断時、その時の段階で余計なことまで考えても相手に通じないのでしょう。むしろこのようなコンペは余計なことを言わないほうがいいと改めて思いました。

最近住宅も設計者をコンペで決めようとする方も多いようです。住宅は質の異なる要素や判断基準が並列に存在し、優先順位の判断は難しいだろうなとつくづく思いました。

住宅のようにものが小さいと殆どを考えつくした提案でないとちょっとした条件の違いで内容が大きく違ってきます。そのためどうしてもなぜそうなのか多くのことを考えよう、伝えようとする癖がついていて、このようなコンペには向かない気がします。

一緒に見に行った方は昔1年半居候させてもらいながら共にコンペ案をつくり応募したひとで、わざわざ大阪から見に来るその積極性に改めて刺激を受け、自分も今度いいコンペがあったら、応募してみようかなという気にさせられました。

 

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2009-04-08 

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先日天竜市にある秋野不矩美術館に行ってきました。設計者は藤森照信氏。新聞や雑誌にも良く登場するのでご存知の方も多いと思います。山の頂上にすっぽりと建っていて、はじめは見過ごして通り過ぎてしまいました。アプローチをすすむと、杉を見立てた電柱、麻紐で縛られた手摺、遠くに見える不思議な(!)建物への期待感を高めます。内部写真は撮影ができませんでしたが、外観はもちろんのこと、随所あまり目にしない素材や納まりで、どうやってるのか、どうしてなのかと気になるのですが、全体のバランスが整っているからでしょう、連れの家族は別に気にならない様子で、肩のはらない居心地の良さを味わっていました。「大好きな一枚を飾るために、小高い山の上の一等地に主が建ててしまった手づくりの館」。それ自身がたったひとつの作品でもある、そんな館を訪れた気分でした。(青島)

 

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2008-12-19 

旧燈明寺三重塔

横浜トリエンナーレの半券を使い、三渓園に行って来ました。非常に天気の良い日で、紅葉も見頃を迎えていたせいか、団子を買うにも行列ができるほどの人手でしたが、広大な土地のせいかあまり混雑も感じることなく、美しい風景を堪能することができました。

旧矢箆原家住宅

上の写真は旧矢箆原家住宅の客間部ですが、全体的に無骨な造りの中で客室だけが非常に細やかに造られていたのが印象的でした。

池と月

写真ではわかりにくいですが、、帰り際に月と金星がきれいに出ていて、池に浮かんだ小船と相まって幻想的な雰囲気を醸し出していました。本来の目的であるトリエンナーレの作品は、この風景の前では分が悪かったようでした。横浜駅からバスで1時間弱掛かりましたが、少しおかしくなった頭をリフレッシュするには最高の訪問でした。

 

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2008-12-12 

先週、機会あって富山県高岡市の瑞龍寺を訪れました。

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境内に入りなぜかルーマニアのモルドバの修道院を思い出してしまいました。

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瑞龍寺の周囲は回廊ですがこちらの囲いは大きな塀です。
もう少し回廊に近い城郭っぽい囲いを回した修道院もありました。

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何故、瑞龍寺でルーマニアの修道院を思い出したのかな、と考えてみたら、
それはどちらも聖域を構成しているものだからではないかとおもいます。
構成の形状、材質、プロポーションには違いがあるのに、相互に親近感を感じたのは、聖域は文化や人種を越えて人間そのものに迫る何かがあるからなのかもしれません。またどちらも木造建築の時代のものなので、おのずと人間のスケールにしっくり来るためかも知れません。
そういえば、15年以上前に訪れた中国の故宮にも似たような印象を受けたことを思い出しました。

 

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