2009-09-01 

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”鎌倉の家”の中庭の取り方がほぼ決まった案です。

前の案で、敷地の北側に建物を寄せた案を考えてみましたが、西側の明るさの取り方と開放性、プライバシーを守る方法が問題になりました。
また、北側に建物を寄せた割には、南側にそれ程大きなスペースが取れないのもちょっと残念です。

そこでもう一度、前の敷地の時に考えた「計画案?」と同じように、中庭をつくる案を考え始めました。
1階の明るさは中庭から受けられるように、 1階は「コの字型」プランにして中庭を設け、2階は「L字型」プランにして南側居間の西側に「計画案?」と同様にデッキを設け、中庭に光が差し込むようにしました。但しこの場合、前案のように階段が和室と中庭に挟まれる位置だと、1階の和室に中庭から光を直接取り込むことが出来ないので、西側に明かりをとる窓が必要になってしまいます。その解決方法として、階段を廊下側に移動しました。これで和室の明るさは中庭からとれるようになりました。
これによって、1階の中庭廻り(和室や玄関ホール、階段)が明るくなっただけでなく、2階の北側食堂にも陽光が入るようになりました。

中庭を取ることで、1階の玄関ホールと北側の和室は西側に大きな窓を取らなくてもよくなったことと、中庭西側の開放されている部分に生け垣を設ける等目隠しを考えれば、プライバシーも守れます。プライバシーが確保されたので、中庭に面する壁は全面ガラス窓にすることができて、開放性も得られます。

これで、明るさを確保しつつ、開放性があり、プライバシー問題も解決する案になりました。
その後、建主さんと打合せを重ね計画案を幾度か練り直し、建主さんの了承をえて最終案が決定しました。

ここから、実施設計が始まります。

 

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2009-08-31 

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敷地が変わって最初の計画案です。

敷地の東側は、建築中の隣家の影で暗くなることは確実でした。(この敷地を確認した頃にちょうど住宅建設の工事がはじまったところでした。)
敷地の西側には細い道路があり、その道路為にセットバック(図面の濃い緑色の部分)が必要で敷地として使える幅が狭くなるのも分かりました。セットバック部分は、将来道路の幅を拡張する為の部分なので、建物が建てられません。
ただ、その西側道路があることによって、西側からの光が期待できそうでした。

そこで、まずはオーソドックスに敷地の北側に建物を寄せ、なるべく南側に開放された空間として庭と駐車スペースを設けた案を考えてみました。
こうしたプランは、「コの字型」プランより引っ込んだ部分や出っ張り部分が少ないので、外壁面積、窓の面積が小さくなり工事費が抑えられるメリットがあります。

1階の東側は、どうしても隣家の影で暗くなりそうですが、ここにはそれ程明るくなくても良いクローゼットやトイレなどを設けました。
浴室は、バスコートを北側に設けて明るさを確保します。浴室は普通は夜使うところなので暗くても良さそうですが、明るい浴室だと昼間にお風呂に入りたくなりますし、脱衣洗面室に洗濯機を置くことが多いので、洗濯をしているときに明るいと気持ち良いですから、なるべく浴室は明るくするようにしています。
前の敷地と同じで、北側の食堂への陽光がお昼過ぎにはデッキ上から階段上の吹き抜けを通して取り込めるように、2階居間の西にデッキを設けました。

と、ここまで考えましたが、明るさは問題無いとしても西側は道路なので、プライバシー上開放性をあまり高くする訳にはいきません。西側の開放性を高めると、道路を歩いている人達から中が覗けてしまいます。

1階の明るさを確保しつつ、開放性も高く、プライバシーも守れる方法が必要です。

そこで、次の案です。
それは次回につづきます。

 

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2009-08-28 

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”鎌倉の家”の最初の敷地における計画案です。
”真間川の家”を基本形としながら、この敷地だから出来るプランになっています。

「”真間川の家”のように中庭がある明るい空間が良いね」という建主さんの言葉をきっかけに、まずは中庭がある案を考え始めました。
しかし、この敷地は、東西とも隣家が迫っていて隣家越しの光は期待できません。 東西側から中庭に差す陽光は期待出来ないので、南側から光を入れるしかありません。
2階を1階と同じように「コの字型」プランにすると、自分の建物の影になってしまいます。中庭を維持しつつ、中庭に陽光が差し込む形態を考えなくてはいけません。

そこで、2階の居間の東西幅を少し狭めて西側にデッキを設け、2階を「L字型」プランにして、デッキ越しに陽光が入るようにしました。
2階も「コの字型」にした場合に比べ、2階が「L字型」の方が中庭の南側の建物が低くなるので、中庭に陽光が入り易くなります。

このように、同じ様なプランであっても、敷地によって建物形状を変える必要があるので、私達「結設計」で今まで数多く設計してきた住宅は、その敷地が全て違うわけですから、同じプラン・形状のものはありません。全てその敷地だからこそ出来る建物です。

次回は、鎌倉の敷地になってからの計画案をご紹介します。

 

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2009-08-24 

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”鎌倉の家”の建主さんが最初購入された土地は、茅ヶ崎の旗状敷地(上の写真)でした。
この土地の購入前に相談があり、建主さんから「この敷地でも”真間川の家”と同じような住宅が建つでしょうか」と、この土地を購入される前に聞かれました。土地の広さや形状・方位等からみて可能であると判断し「出来ます」とお答えしました。
その返事を聞かれてから土地を購入されました。

この土地での計画案は、気にいって頂けたようでした。
しかし提示後、「その案の良し悪しに関係なく敷地を変更したい」という申し出がありました。私たちもびっくりしました。どうも私たちが案を製作している間に建て主さんは、最初の土地の環境が気に入らず、違う土地を物色していたようです。新しい土地が下の写真です。

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最初の土地は、確かに敷地の四方が二階建ての住宅で取り囲まれた感じがしました。私たちもその土地での建築的可能性は助言できても、他の土地の出物の可能性や価格との折り合いまでは助言できません。多分建て主さんのこだわりが最初の土地の環境に抵抗を覚えさせたのではないかと思います。後の敷地は実質に計画できる広さは殆ど同じで、四方が建物に囲まれる可能性も同じでした。

ただ、未だ東隣には住宅が建っていなくて広く感じられたことと、南道路が行き止まりではないことが、違った印象を与えたと思われます。しかし、後の敷地は、西側に細い道路が存在していてその分セットバックして道路に敷地を提供させられるということと、その道路からの高度斜線制限があるという欠点を持っていました。また後で問題になってくる、文化財埋蔵地区でもありました。容易に判断はしにくい要素を持っていました。

 

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2009-08-21 

<昨日のつづきです>
建て主さんがモデルとして選んだ事例が2年ほど前に設計して建てた、”真間川の家”でした。

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真間川の家”に何度か一緒にお邪魔し、かなり熱心にそこの建て主さんにお話を聞かれていました。要望はその事例と比較して自分はどうしたいというような話し方をされました。

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-写真は、”鎌倉の家”の参考となった”真間川の家”です-

 

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2009-08-20 

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設計者との家づくりで難しいのは、建て主の意向の伝え方、特にデザインセンスに関するするような部分の伝え方です。

私どもに依頼される住まいは、建て主さんの具体的意向どおりだけで建てたら満足していただけない可能性があります。だからと言って意向を聞かないとこれまたもっと不満な住まいになります。設計者もできるだけ依頼者の意向を尊重しようと努めます。
意向を強調しすぎると設計者の味も消しかねなく、十分伝えなければ不満の残るものになりかねません。自分なりにイメージのはっきりしておられる方もいれば、こだわらず柔軟に対応していただける方もおられます。意向の伝え方、意向の聞き方ということは奥深いところでは案外難しいことです。
そのようなやり取りで少し特殊かもしれませんが、最近参考になりそうな事例がありましたので、紹介してみます。

“鎌倉の家”の建て主さんは人生経験も豊かで、かなり自分なりの住まいへのデザインイメージのお持ちの方でした。ホームページもよく研究されていて、それゆえ私たちのところに尋ねてこられたようでした。
そうであるだけに、単純な要望の伝え方をしてしまうと、設計者が建て主の既存のイメージに添ったものを作ってしまい、設計者の良さを出してもらえなくなるのではとか、あるいは自分の既存のイメージを超えたものにはならないかもしれない、と言うことを心配されていました。

そこで今回、建て主さんがひとつ、私がひとつ、そのための手をそれぞれ試みていたことになりました。つまり建て主さんはイメージを言葉で伝える危険を事例で表現し、私のほうでは、建て主さんが伝えたい要望がたくさんあるのに、伝え過ぎて設計者のよさを出せなくすることを恐れて遠慮しながら伝えるもどかしさを取り除くために、間に担当者を入れてコミュニケーションすることにしました。。
建て主さんは、私どもの過去の設計事例を徹底的に研究され、自分の意向に近い事例を1件取り上げ、それを自分の意向とイメージの伝達の手段とすることで、間違っても最低限そこまでは保証されるという、滑り止めを設定されたのです。
私の方は、建て主さんが設計者に気兼ねなく話し易いように、基本提案後の細部や嗜好部分の意向のコミュニケーションを事務所在籍10年の、これまでの大体のことは理解しているベテランのスタッフを担当にしてまかせ、そばで見守り、私はそのやり取りに口を出さず、気になった時だけ新たな提案とアドバイスをするというスタンスで徹底してみました。

家を作ることに強いこだわりを持つ建て主さんでしたので、そのこだわりのエピソードのいくつかをブログでご紹介したいと思っています。

<長くなったので明日に続きます>

 

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2009-08-19 

竣工して半年、『戸神台の家』へ写真撮影に今週末伺います。

ご夫婦は私共の事務所へ設計を依頼される前も、また設計を進めながらも毎回内覧会に参加して下さいました。内覧会でお見せする家は、そのご家族や敷地によって趣も仕様もかなり違います。いろいろ見学するうちにあれもこれもと迷ってしまう方もいらっしゃるのではないかと思いますが、ご夫婦はいつも楽しそうでむしろその違いを愉しんでいらっしゃるようでした。

今振り返ると、家づくりをトコトン愉しもうという気持ちの余裕と、自分達らしいものを創っていきたいという探究心こそが、設計者である私達を鼓舞し続け新たな提案や発想を導きだしてくれたように感じます。そして、当初の提案が、お二人の住まいとしてオリジナリティのあるものにどんどん膨らんでいきました。
最初の提案時の模型と、竣工後の外観は、ほぼ変わらないように見えるのですが、実はいろいろな部分でより豊かに変化していきました。くわしくは撮影後にご紹介したいと思いす。

建主さんと向き合って設計が『膨らんでいく』こと、これは住宅の設計の醍醐味かなあと感じています。

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2009-07-11 

今月アップした「みどりのの家」の写真撮影はちょうど梅雨入りが発表された時期でした。
天気予報では撮影当日は午前中雨で次第に天気が回復するということで、前日にどうしようか悩みながらカメラマンに撮影するか相談をしたところ、萩原さんが決めてくださいとあっさり。
延期となるともう一度スケジュールを組み直さなければいけないし、本格的な梅雨に入ればさらに条件は厳しくなるので思い切って翌日に決行することにしました。写真撮影は建主、カメラマンの予定とさらに天気が絡んでくるので、予定日と予備日も確保しておかなければならず日にちの調整が意外と大変です。撮影当日は雨が止んで曇りの天気でしたが、つくばEXでみどりの駅に着く頃には運良く西の空から晴れてきていました。

 今回の住宅は説明にも書いてあるのですが、敷地に余裕があり庭にも同じ規模の家がもう1軒建つほどです。
計画では道路境界沿いには最初から植栽を植えるものの、庭は建主さんの自主施工ということで1月末の引渡しから約3ヶ月間、土曜日曜は庭仕事をされて建物の周りには砂利を敷き、家庭菜園コナーが出来、南側の庭には芝が敷きつめられた状態になっていました。これからも少しずつ手を入れて建主さんなりの庭に成長して変化していくので楽しみです。

 撮影の際、写真に入らないよう置いてあるものを移動することがあります。
外観を撮る時に、デッキ脇に置いてあった直系1m以上あるプラスチックの亀の形をした子供用の砂場があったので庭の角に移動しました。たまたま移動した位置が2方向道路の角にあたる場所で、撮影の休憩中に近所の仲の良い友達が集まってきて道路からそのまま庭に入ってきてその砂場で遊んでいました。
庭も広いのでちょっとした公園のようになっていて、撮影が終わった後もなかなか良いということで亀の砂場はそのままの位置になっているそうです。

 

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2009-05-26 

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群馬県藤岡市で工事中の住宅が間もなく引き渡しになります。通り土間が特徴的なこの物件は、恵まれた敷地に対し、あたかもずっと前からそこにあるような佇まいを持っているように思えます。居間、寝室、浴室等から、ご夫婦の趣味である園芸のスペースが楽しめるようになっています。こちらの物件に興味がありましたら、問い合わせフォームより御連絡下さい。

 

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2009-02-27 

吹き抜け

北区にて工事中の現場が近々竣工するので、昨日は照度計を持って照明のチェックに行ってきました。明るさの具合を見るというのは、全ての仕上げが終わり、器具付けも終わって初めて出来ることなので、この段階で失敗に気付いても手の施しようが少ないという非常に心臓に良くない業務です。今回の物件は吹き抜けの形に特徴があり、光の反射具合が読みにくかったので気持ち多めに照明を配置したのですが、結果としては丁度良い光量になっていて、ほっとすると同時に一気に家らしさが出てきて感慨深い気持ちになりました。ただし、明るさの感覚は十人十色なのと、入る家具でまた印象が変わったりするので、この段階でOKと思っても引越し後に駄目出しが出ることも無いとはいえません。引越し後の感想がどうなるかは後々のお楽しみ(?)です。

この物件は3月7日に若干名ご案内が可能なので、御希望の方はお問い合わせフォームよりお申し込み下さい。

 

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