建主さんは、ご両親と娘さんのおとな三人、そして、大切な家族の一員である犬2匹と猫1匹です。長く住み慣れた南向きの敷地は、四季の彩りを楽しめるよう樹種豊かに慈しまれてきた庭が印象的でした。そこで、古い家の位置は動かさず、植栽をできる限り残し、敷地が持つ豊かさを最大限に活かす建替計画としました。東西に大きく架けた屋根は、通りへの圧迫感を与えぬようアプローチの軒の高さはできる限り抑え、また、生活時間帯の異なる家族が自然と集うような、ゆったりとしたおおらかな空間を包んでいます。南側の大開口は、冬は陽射しを取り込み、夏は庇で直射を防ぐ配慮をしています。
光と景色を大胆に取り込む南側とは対照的に、北側は、トップライトの光と影を映す大壁で、落ち着きをもたせています。階段下はペットのケージ置場です。通気のための窓もあり、建具を開けて使えば、ケージに入ったペットも寂しい思いをしないでしょう。(クリックすると夕景が見られます。)
廊下側にすべて引き込める障子は、生活シーンに応じペットの居場所を仕切ります。いたずらを考慮し、床は洗濯しやすいタイルカーペット、障子は破れにくいワーロン紙を使っています。 (クリックすると夕景が見られます。)
左:階段上の趣味室はグランドピアノの置き場所です。音楽好きの仲間が集まった時、階下から眺められるステージとして使われるように計画しました。本棚の一部を、ファンコイルユニットの暖気のリターン口として目立たぬように活用しています。(クリックするとピアノのある様子が見られます。)
下:居間越しの庭を一望できる趣味室を抜け、トップライトの空を眺めつつ階段を降りていく... 個室から居間への毎日の生活の導線も気持ちが豊かになるよう計画しています。