現段階での実現性

面白みも色気もないと評判のよくないこの防犯ブログを続けていて、数人の方からもうそのような装置は出来ているんじゃない?とよく言われます。確かに一つ一つの装置はあります。それを組み合わせれば簡単じゃない、と思われるみたいです。ところがどっこいそう簡単にはいかないという問題点を今日はのべてみます。

まず筆頭に全体で価格を20?30万円以内で抑えたいこと。その程度の予算なら格子をつけたり、防犯ガラスにしたり、又シャッターをつけるという建築仕様のやりくりで捻出できそうな額なのです。

不審者を感知する外部センサー、外部カメラ、映像を携帯に送る装置、携帯から送られた信号で音声やベルを発生させる装置、夜間用ライト等が必要で、それらで建物周囲を警戒させるとなると現状では最低60?80万円位します(機器類の専門家でない僕の集めた情報の範囲内では)。次にカメラの映像を携帯に直接発信しようとするとその装置自身が電話番号かメールアドレスを必要とし、月々基本料金で最低1000円?1500円が永遠にかかります。既存のフォーマの防犯システムですと7?8000/月かかるようです。これを何とか自宅のパソコンのアドレスを活用して内線機能の範囲内で稼動させ基本料金(ランニングコスト)の掛からないものにしたいのです。

それと機器類は建物周囲すべてを網羅しないと防犯の意味がないのでカメラとセンサー、ライト、スピーカー等機器類はそれぞれ最低2?4個を必要とします。それらを単独で活用するのでも、組み合わせてでもかまいませんが全体で矛盾なく作動しないと防犯の機能を果たしません。その総合的制御がカメラはカメラメーカー、ライトは照明器具メーカー、スピーカーは音響メーカー、センサーは電気メーカーとそれぞれ自分の製品だけ売ろうとし相性が悪く予想以上に難しいのです。

メーカーに何度か提案しましたが総合性を持たせようとすると複雑になりクレームが多発し、よその製品のクレームまで受けることになりそれを恐れてか単独の機器類しか開発しようとしません。またそれでというよりその方が余計に数が売れ、無理に困難な状況に立ち入らない方が賢明と考えているのです。

このプロジェクトは単に 打倒!警備会社だけでなく、打倒!保身主義的機器メーカーでもあるのです。どうかこの防犯ブログを読みこのプロジェクトの達成に役立つ安い製品、ソフト構築のシステムエンジニアの方の知恵、その他アドバイス等々の情報をお寄せいただけないでしょうか。建築の一設計者の力だけでは達成は程遠く、世の中の不審者は待ってくれることなく益々増え続けているようです。あれつい力が入り長くなりすぎちゃった。ごめんなさい。藤原