老いの追いかけっこ

ここ一年程、自宅の家電製品や設備機器などが次々とこわれていきます。冷蔵庫、コンセント、洗濯機、テレビ、パソコン、プリンター、給湯器、石油ファンヒーター、雨戸のレール、玄関ドアクローザー・・・。明らかに調子が悪くなってきて息絶えるように動かなくなるなら納得いくのですが、家電製品などはそういうことはあまりなく、ある日突然パタリと動かなくなった時は、どこが悪くなったのかわからないので、パーツを買ってきて取り替えてみたり、メーカーに問い合わせて症状をくわしく説明してみたり、あきらめきれずにジタバタしてしまいます。新たに買い換えるにしても、新製品は新機能満載で、よいものをより安く、と選品にとても時間がかかってしまいます。良かれと思ってやっているのですが、そんな貧乏性の私に、家ですごす時間の多い両親は呆れ顔をしています。今朝も新たに?食洗器が動かなくなりました。・・・うーん、考えてみれば、両親が家を建てて約30年。主要構造部に特に問題もなく生活できているから良しとしなくてはいけないのかもしれません。人間も家も老いてくることに変わりはなく、どちらにもほころびが次々とでてくる今の我が家の状況は、ある種の「追っかけっこ」のようなものです。うまくつきあっていこうと、ウンともスンともいわない食洗器を開けたり閉めたりしながら、新たに覚悟きめた朝なのでした。(青島)