曳屋と鞘堂

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所用があり千葉中央区役所の近くを通りました。この千葉中央区役所の中に、旧川崎銀行千葉支店の建物が曳屋で移動して、鞘堂方式で保存されています。

曳屋(ひきや)というのは、建物を解体しないで、建物をジャッキ等で持ち上げてレールに乗せて、建物の形を保ったまま場所を移動させることです。旧首相官邸も2003年に新官邸を建てるために曳屋で移動したのが記憶に新しいです。

鞘堂は、既存の建物を覆うように新たな建物を建てたものです。平泉の金色堂を保護するために覆うように建てられた覆堂が有名ですね。

この旧川崎銀行の建物はホールとして使われているようで、イベント等が時々開催されているようです。今回は何も行われていなかったので、がらーんとしていて寂しい感じがしました。もっと日常的な事に使えばもっと身近な建物に感じられて愛着がわくような気もしますね。(加藤)