春うらら・・・の裏で。

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風そよぐやわらかなピンク色。今年も桜は穏やかにうららかなる春を魅せてくれました。

今月初め「つくし野の家」が完成し満開の桜並木を歩きながら桜にカメラを向けていると、ふとゴツゴツした樹皮の中に打ち込まれたプラスチック(?)の栓を見つけました見ると並木の桜のほぼ全てに打ち込まれています。なんとも痛ましい・・・。その時は、寿命が短いといわれる桜の木ですから何らかの治療かな?と思いながら眺めていました。

それから数日後、「てんぐ巣病」という病名を知りました。

f:id:yuiarch:20080422225047j:image:w210 ※参考写真

「カビの一種が原因で発生する伝染病。感染すると枝が異常に発生して花が咲かなくなり放置しておくと感染した枝はやがて衰弱し枯死する」

・・・なんと!!

病名すら全く知らなかったのですが、伝染病なだけに「桜の名所が消える!?」と、九州や北海道では数年前から深刻な問題になっているようなのです。感染が見られるのは特にソメイヨシノで、感染した部分の枝を切除し、燃やして消滅しないと菌が他の木に伝染するという厄介な病気。まるで宮崎駿の「風の谷のナウシカ」に出てくる『腐海(フカイ)の菌』のよう・・・。尚、てんぐ巣病は隣国中国でも発生し、桜以外でも一部の建材となる樹木の生育に問題になり始めているようです。うららかなる春の裏、ちょっとショックなニュースです。(中嶋)