現場が楽しい4

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下職さん同士が殆ど顔なじみの現場と、メンバーが代わってばかりいる現場とでは和やかさ違う気がします。
顔なじみ同士ですと会話と笑顔が多く、作業も自分のことだけでなく、前後に関連する下職さんへの配慮もしながらしているようです。メンバーが代わってばかりいる現場はお互いよく知らないために何となくよそよそしく、会話も少なく、余計なことをせず、作業も歯車的で虚しい作業になり、楽しくなくさせている気がします。

顔なじみの職人さんの多いところは関係する職種の人と会話をすることで自分の作業の意味づけや緊張感が生じ、やりがいに通じ、システムに縛られることなく、楽しさに発展していくようです。

ただ最近会話が少なくなって来ているのはシステムのせいばかりでもなく、個々人が人と関与したがらなくなっているせいもあります。
気心知れた仲間との会話ならいざしらず、よく知らない人と話をしていても時間の無駄と考える傾向があります。他に関心が多く、やりたいことがたくさん抱えています。
また、下手に関与を深めると先々自分を拘束しがちなので、自分のフリーハンドをいつでも確保していたいため関わりを薄くしておこうという利己的傾向から生じている気がします。
システムの怖さはそのような人をさらに人とのコミュニュケーションを不要にさせる作用があることです。
メールの便利さはそれを物語っているような気がします。

写真は屋根の隠し樋の導き樋が軒裏を通過する部分には結露の可能性があるから、断熱材を巻いておいた方がいいと、現場の会話の中でアドバイス受けて処置をしたものです。