『膨らんでいく』こと

竣工して半年、『戸神台の家』へ写真撮影に今週末伺います。

ご夫婦は私共の事務所へ設計を依頼される前も、また設計を進めながらも毎回内覧会に参加して下さいました。内覧会でお見せする家は、そのご家族や敷地によって趣も仕様もかなり違います。いろいろ見学するうちにあれもこれもと迷ってしまう方もいらっしゃるのではないかと思いますが、ご夫婦はいつも楽しそうでむしろその違いを愉しんでいらっしゃるようでした。

今振り返ると、家づくりをトコトン愉しもうという気持ちの余裕と、自分達らしいものを創っていきたいという探究心こそが、設計者である私達を鼓舞し続け新たな提案や発想を導きだしてくれたように感じます。そして、当初の提案が、お二人の住まいとしてオリジナリティのあるものにどんどん膨らんでいきました。
最初の提案時の模型と、竣工後の外観は、ほぼ変わらないように見えるのですが、実はいろいろな部分でより豊かに変化していきました。くわしくは撮影後にご紹介したいと思いす。

建主さんと向き合って設計が『膨らんでいく』こと、これは住宅の設計の醍醐味かなあと感じています。

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