フランスの建築 2 THIS IS IT(番外編)

街中にあった「THIS IS IT」の広告塔

パレ・ド・トーキョーのMJモニュメント

2回目にして番外編となってしまいますが、時期的なこともあり現在公開中のドキュメンタリー映画、マイケルジャクソンの「THIS IS IT」について。

丁度フランス滞在中に公開となったこの映画ですが、フランスでも初日には劇場に長蛇の列が出来ておりました。当初2週間限定というもったいぶった打ち出し方をしておりましたが、好評ということで2週間の公開延期となりました。ご覧になられた方も多いかと思いますが、いよいよ来週27日(金)で上映終了となります。インターネット予約が可能な劇場でも既に最終日まで結構予約が入っているところもあり、まだ観ていない方は早めに良い席のご予約をお勧めします。

私自身2箇所の異なる劇場で観て来ましたが、多少の物足りなさもあるものの、全く素晴らしい出来でした。私はYouTubeの登場の頃からマイケルジャクソンが好きになったので比較的浅いファンでありますが、彼の死によって受けた喪失感は相当なものだったと改めて思い知らされました。この映画の持つ感動的な側面は、彼の死によって倍増されているのは間違いありませんが、作中に見える本番への思いや相手を尊重しながら出来を良くしていく工程、そしてリハーサルながらも存分に感じられる完成度などからは、恐らく彼が存命中だったとしても十分な感動を得られたことでしょう。

出来ることならば、現在DVDで発売されている「ライヴ・イン・ブカレスト」や、何ならYouTube等でも良いので80年代後半から90年代の絶頂期のライブ映像を頭に焼き付けてから映画を観ると、より一層楽しむことが出来ると思います。50歳という年齢でどこまで当時の動きに迫れるかという緊張感を気持ち良く開放してくれるでしょう。また、歌詞の意味もある程度把握しておけば感動は一層深まります。これもYouTubeで「(曲名) 歌詞」で検索すればだいたい出てきます。80年代から「CHANGE」を題材として歌い続けた不世出のエンターテイナーからの最後のメッセージを是非大画面で受け取ってください。可能であればIMAXシアター(関東だと川崎や埼玉など)の真ん中付近の良い席で観ることをお勧めします。鑑賞後は自然と拍手が湧き出ると思います。