一年点検で小さな工夫再確認

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一年点検では、住み心地や不具合なところ等をどう対処するかを点検に行きます。それらとは関係なく、つい設計で工夫したところの結果も気になり目が行ってしまいます。
こちらの住宅では解放の飛び出し車庫の屋根です。通常ですと屋根が横揺れしないように、飛び出し方向と直行する耐力壁が欲しいところです。アプローチと二台駐車を考えると、壁を作るのは駐車を難しくさせます。見える筋違は方向と平行です。でも大丈夫、根元を見て下さい。筋違の足元を基礎コンクリートの立ち上がりで柱2本づつ計4本をボルトでしっかり固定しています。
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上の写真は、壁の上部に換気用に小窓を設け簡単に開けたり閉じたりできる“無双窓”を設け、かつその下には薄型壁掛けテレビがあります。出入りの引き戸を開けてもテレビと接触していません。大丈夫でした。
他にも写真はありませんが、音をクリアーにする二階の手すりなど、一年点検は設計者にも工夫結果の再確認の場でもあります。