等々力の家


敷地は、住宅地の道路の奥にありました。周囲に住宅が建て込んでいて、元々建っていた住宅は、日の光があまり入らない暗い家でした。この敷地で、プライバシーを確保しつつ光を取り入れるのがポイントでした。また、容積率/建蔽率が100%/50%なので、建物の大きさもかなり限定されました。
建物が建てられる面積が敷地面積の50%であるので、南側を開けて、1階は駐車スペースに、2階はデッキ(バルコニー)としました。このことにより、特に明るさの欲しい居間・食堂の南側隣家までの距離をとり、陽光を取り入れ、明るさを確保しました。
2階居間のコーナー窓の腰壁は、少しだけ高くして、道路からの視線をカットしています。ソファーでくつろいでいる様子は、道路からは全く見えません。


ポーチ
玄関正面の壁にあるドアの向こうには、小さなひみつの部屋があります。


玄関
シューズクローゼットが下足入の反対側にあり、下足入は小さくしてベンチにも使えるように低くしています。土間とホールの間には式台を設けて一段の段差が大きくならないようにしています。


2階リビング・ダイニング
南側には、デッキ(バルコニー)があり、テーブルセットが十分置けるぐらいの大きさがあります。



ダイニングの窓
隣家の庭を借景にして緑を楽しめるピクチャーウィンドウです。


施主こだわりのお風呂
腰高まではハーフユニットバスで、壁はヒノキ板張りです。お風呂の外側にサービスバルコニーがあり、そこに施主様が植木を置いて、よしずを壁にかけて露天風呂風に演出されています。


居間の夕景
窓の上には、LEDテープライトを設置して、間接照明としています。
 
撮影:加藤義弘

等々力の家データ
所在地 :東京都世田谷区
構造規模:木造 2階建て
敷地面積:94.20㎡(28.49坪)
延床面積:91.35㎡(27.63坪)
施工  :株式会社ODA建設 工事担当 飯島仁
担当  :結設計 藤原昭夫・加藤義弘