西八王子の家

子供達が独立した夫婦のためのコンパクトな木造2階建て住宅です。

道路を挟んだ向かいに、川の堤防があり、その堤防の上には桜がたくさん植えてあるので、二階窓から見える木がほとんど桜の木です。その桜を楽しむために、居間を2階にしました。実は5年ほど前に竣工した家ですが、桜の時期に改めて写真を、と思っているうちにタイミングを逸し、コロナもあり今に至ってしまいました。

写真は、当時川側から撮ったものですが、桜が咲くと窓いっぱいに桜が見えるようになります。

この敷地は、建蔽率・容積率が厳しいため、建物の大きさは計画の最初に決まりました。法的に可能な最大の面積で建てるようになり、延床面積が20坪弱の住宅となりました。

縁なしの半帖畳の堀こたつも置ける茶の間です。その奥はベランダです。

ベランダの床は建蔽率にカウントされないグレーチングの床です。道路から見えず、風の通る手すりが壁を立ち上げてあり、春にはここでテーブルを置き、お茶が飲める程度のスペースがあります。

コンパクトなキッチン。リビング側からの収納を設けました。右の吊り収納は将来用エレベータースペースでもあります。

カウンターと吊戸棚間の壁タイルは、建て主さんのこだわりのモザイクタイル。吊戸棚のガラリ部分にエアコンが入っています。

玄関入った中廊下には、窓が取れないので、廊下突き当りを大きな窓にして明るさを確保しています。左が寝室、右が将来エレベータースペースです。

手前が洗面室、奥は浴室。面積が厳しいので、洗面台は外部側にせり出して場所を確保しました。洗面台の前は、全面ガラス窓にし、浴室との間の壁もガラスにすることで、明るく広さを感じられる洗面室・浴室となっています。

必要最小限の住まいですが、二階居間の両側にコーナー窓を設けて、堤防の東西の風景を遠くまで見えるようにし、広い視界を確保しています。

撮影:加藤義弘

西八王子の家データ
所在地 :東京都八王子市
構造規模:木造2階建て
敷地面積:81.34㎡(24.60坪)
建築面積:32.52㎡(9.84坪)
延床面積:64.81㎡(19.61坪)
設計監理:結設計 藤原昭夫 ・加藤義弘
施工  :コーポレーション 佐藤公兒