「奥市川の家」完成見学会のお知らせ。

この度、オーナー様のご厚意で「奥市川の家」の完成見学会を行います。
外壁も構造躯体も他所では見ることができない建築の、年内最後のオープンハウスです。

眺望を活かした住まいを検討中の方や、高低差がある土地や擁壁の上の土地に建てようとされている方、敷地が市街化調整区域にある方などに特におすすめです。それと外壁の仕上げ材「小校(こあぜ)下見板」やFSU工法に興味のある設計者等建築関係者の方々も歓迎です。

段差を利用した、法的にも建築が困難な「奥市川の家」です。

敷地が道路より3m程高く、RC造の擁壁で道路に接しているのに、建築基準法上の道路ではない為、段差に関係なく接道が法的に認められない土地でした。かつ市街化調整区域内のため、法的に建てるのが厄介で、メーカー住宅等に敬遠された敷地です。

道路の開発許可を取得し、その後に建築の開発許可を得て、やっと建てられた建築です。調整池や浄化槽が必要な地域でしたが、色々工夫して、その機能を果たすための特殊設備を設けず、他の工夫をすることで規制を満たしました。計画は色々変遷し、結局多様な展開を許容する、融通の利く間取りで、将来的に店舗併用住宅が可能な住宅になっています。

設計者としては、既存擁壁と上手に接続する形で、地下一階をRC造として、その上に一階建ての木造建築物を載せた、鉄筋コンクリート造地下一階・地上木造一階建ての建築です。

内部の壁は柱をボルトで束ねた耐力壁(構造躯体)表しになっています。
内部の壁は柱をボルトで束ねた耐力壁(構造躯体)表しになっています。

木造部分をFSU工法という、105の柱角材をボルトで束ねた構造耐力壁構造の建物です。木造部分の外壁は、オリジナルデザインで「小校(こあぜ)下見板」という木製外壁仕上げです。内部はFSU工法の構造壁躯体表しの仕上げとしています。この外壁仕上げ材は12月から、(有)グルーラムウォールから販売されることになっていて、希望者には触ってその確認もできます。

FSU壁パネル建て込みの様子は、こちらのブログ記事へどうぞ
「連結壁(FSU)工法建込作業見聞の案内」

外壁は独自に開発した45ミリ厚の木製「小校(こあぜ)下見板」貼りです。

◆見学会概要
■住所  : 市川市堀之内4丁目
■日時   :2025年11月29日(土)、10:00~12:00・13:00~15:00
■最寄駅 :北総線 北国分駅より徒歩約8分   
■駐車場 :建物付近に路上駐車できません。

◆ご予約方法
 見学会は予約制となっております。
 ※11/27(木)までに要予約
 申し込みいただいた方に、折り返し住所などをお知らせします。  
 ※建築関係者の方は、予約時に建築関係者である旨をお伝えください。

■メールでのご予約
内覧会参加ご希望の方は恐れ入りますが下記までメールください。
詳しい案内図を送付します。

株式会社 結設計: office@yui-sekkei.co.jp