投稿者: 藤原昭夫

大宮の家 内覧会のご案内

大宮の家は6月末に竣工・引き渡しを終えました。
建主様のご厚意により8月2日(土)に内覧会を開催できることになりましたのでご案内致します。
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大宮の家は、ご夫婦と小さなお子さん2人の4人家族の住まいです。
敷地が南北に長いため奥行きのあるプランになってしまいましたが、夏でもなるべくエアコンを使わないで生活できるような「風通りの良い家」と「明るい家」を熱望され、採光と通風に考慮して下屋部分や中庭を設け、間仕切り壁に風の通り道を作ったりといろいろな工夫がされています。

キッチンにもこだわり、壁側にI型の収納も含めた製作キッチンと、反対側には収納付きのアイランドテーブルからなるキッチンです。
食洗機はシンク近くの下に、オーブンは目の高さから少し低いくらいのちょうど使いやすい高さに組み込みました。電子レンジ、炊飯器など家電製品を置くスペースも確保され、間口が狭く奥行の深い収納としては使いづらいスペースには、下から上まで引き出して使える収納を取り付けました。

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住宅の性能は、長期優良住宅の認定を取得していて、耐震等級3です。
暖房方法は、基礎に夜間蓄熱させる蓄熱冷暖房という方法です。冬は、足元からゆっくりと柔らかい暖かさがあります。
外部の仕上げはサイディング張りと左官塗り仕上げの2パターン、内部にも左官塗り仕上げや和紙貼り仕上げの部屋もあり、見学に来ていただいた際には仕上げの違いを見比べることも出来ます。

内覧会は、プライバシー配慮のため予約制とさせていただいております。見学希望の方は事例案内申し込みフォーム、または結設計宛にメール・FAXにてお気軽にお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「大宮の家内覧会参加希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳しい住所などをお知らせいたします。

■開催地:埼玉県さいたま市大宮区
■日時 :2014年8月2日(土) 午後2時30分~ 
■最寄駅:JR大宮駅より徒歩で20分ほど(タクシーで約10分)
■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934


武蔵野の家 地階・基礎 配筋検査

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地下RC造の基礎底盤と壁の配筋検査です。
地上階だけの建物でしたらコンクリ―トを打つ回数は基礎底盤と立ち上がりとで2回(場合によってはいっきに1回)ですが、今回は地下がありましたので地階底盤、壁、天井スラブ、1階基礎底盤、立ち上がりと5回に分けてコンクリートを打ち、その都度養生期間も設けますので工期はその分長くかかります。
下の写真は、地階の天井スラブ(1階の床)になる部分です。

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配筋検査では、毎回コンクリート打つ前に鉄筋の径、本数、ピッチ、かぶり厚さ等が図面通りになっているかを確認します。

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外断熱にしていますので、外部と接する地階と1階の基礎底盤の下には断熱材を敷きます。
水色のスタイロフォームが見えていて、ちゃんと断熱材が敷かれていました。


大宮の家 仕上げの時期

大宮の家は、今月末にいよいよ竣工です。
引き渡しに向けて最終仕上げの段階になっています。
1階リビングの上は吹抜けになっていて、風が抜けるようにと、2階奥の部屋まで筒抜けにしました。

連日の雨で、なかなか外構工事が進まなく苦戦しています。
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建て主さんとの打ち合わせは、現場が始まってからは現場で見ながらすることが多く、可愛らしいお子さんたちも来ています。
見ているとヒヤっとする場面もありますが、とても楽しそうです。
どこでも遊び場に変えてしまい、なんでも遊び道具にしてしまう能力は素晴らしいです。
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西八王子の家 内覧会は今週末

西八王子の家は、今週末7日(土)内覧会です。
先日完了検査と引き渡しをしました。延床面積20坪以下のコンパクトな住宅ですが、とても魅力的な住宅に仕上がっていました。内覧会の詳細はこちらです。
IMG_66272階の天井は吸音仕様の小幅板目透かし仕上です。大工さんが小幅板をきれいに張ってくれました。
コーナー窓が2箇所ありますが、どちらも川沿いの桜が見えます。花見の季節には、家の中から花見ができるぐらい、桜がばっちり見えます。
IMG_6633畳敷きの茶の間。畳は縁なし半帖畳です。
写真ではわかりませんが、実は掘りごたつになっています。真ん中の畳を外して座卓を置くと掘りごたつになるんです。ご親戚などがお泊りになる場合は、畳を戻して寝ることが出来る様にしています。
左側に半分くらい見えている収納のところは、将来エレベーターを設置することも出来る様になっています。
IMG_6637キッチンは、カウンターの前に立ち上がりを設けているので、茶の間・居間からは手元が見えないようになっています。
IMG_6641食器棚。下の部分は市販のオスモの色を混ぜて着色塗装しています。吊戸棚はポリ合板。こちらは壁の色に合わせています。
カウンターと吊戸棚の間の壁には、建主さんが探してきたガラスモザイクタイルです。きれいなタイルで、光が当たると鮮やかの色になって面白いです。
吊戸棚にエアコンを入れています。(ガラリ戸の部分です。)
キッチンの外には、サービスバルコニーがあります。
IMG_6675コーナー窓からは桜がばっちり見えます。桜が咲く季節にも写真を撮りたいですね。
西八王子の家 外観足場が取れた時の外観です。建物の形は、寄棟の屋根のシンプルな形状です。
2階の東側にはデッキがあります。
外壁左官はいつもお願いする左官屋さんにオリジナルで配合してもらった壁で、とてもきれいな仕上がりでした。


那須の家 1ヶ月点検

那須の家の1ヶ月点検に行ってきました。

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と言いつつ、こんなところを、

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てくてくと建主さんと藤原と一緒に歩いてきました!

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滝がきれいですね。
って仕事していないみたいですが、

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那須の家に戻ってきて、本来は点検ということなのですが、引き渡し時に1ヶ月点検の時にはぜひ泊まってくださいとのありがたいお誘いを建主さんからいただいていたので、この日はそのまま泊まらせていただきました!

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奥様のおいしい手料理を頂きながら、工務店の社長さんと監督さんも一緒にいろいろお話しをして楽しい時を過ごさせていただきました。

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そうそう、那須の家にはご主人がずっと要望されていた露天風呂があるので、もちろん点検するために入らせていただきました。
家に露天風呂があるというのは素敵ですね。
明るい時間に入ったのですが、ずっと入っていたいほど気持ちよかったですよ。
幹線道路等からは離れている敷地なので、静かで鳥の鳴き声と風の音くらいしか聞こえないのですごく贅沢な時間でした。


西八王子の家 内覧会のご案内その2

西八王子の家の南道路向かいには川が流れ、その両岸は見事な桜並木です。

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この住宅は20坪弱ですが、通常私どもがいろんな家で培ってきた家づくり作法(手法)が随所に込められています。小幅板の吸音天井はもちろん、寄棟の屋根とコーナーのフィックス窓、小上がりの畳の茶の間、奥行の深いキッチンカウンターと配膳台、二階建てでの将来用バリァーフリー対策、ハーフユニットの風呂と大きな窓、食事もできる屋外二階デッキ等々。
というのも、同じ規模で建っていた旧住まいを、構造的には何ら不具合がないのにもかかわらず、壊してまで、私どもが建てている家の雰囲気の家が欲しいから、と依頼されて来たからです。設計者冥利に尽きます。確かに面積的に小さい分、単価的にが厳しいところもありましたが、最初の希望以外、全て任せていただき、それが功を奏して、それなりの出来栄えになれたのではと思っています。

設計者との家づくりは任せられる価値観と感覚で共有できるかどうかが分かれ目であろうと思われます。そして任せるのであれば、自分の意向と多少違ってしまうことも許容する度量を持っていただきたいというのが、設計者の偽らざる心境です。設計者は最初、誰よりもその家を設計者なりの全体的バランス感覚で、可能な限り素晴らしいものにしたいと思っているからです。西八王子の家はそのような意味で気持ち良くやれたケースです。

内覧会は、来週末6/7(土)です。詳しくはこちら

下は現場監理中4月に、屋根の上からとった桜の写真とその後できた俳句です。

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「 桜蕊(さくらしべ) 降りて 還らざる 日々と知り 」

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西八王子の家 内覧会のご案内

来る6月7日の土曜日、建主様のご厚意により、結設計で設計監理いたしました西八王子の家の内覧会を開催できることになりましたのでご案内いたします。

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西八王子の家は、夫婦お二人のための1階床面積が9.75坪の2階建てで延床面積19.6坪というコンパクトな木造住宅です。
日当たりや借景・人通りを考慮して、2階LDKのワンルームの間取り。
南側道路向かい側の桜を借景する2階のコーナー窓、結設計オリジナルの小幅板天井、基礎蓄熱冷暖房、将来設置予定のエレベーター用スペース、チーク無垢材の床、掘りコタツ、左官仕上げの内外装など、延べ床面積で20坪を切ったコンパクトな住宅でありながら、いろいろ満載の住宅になった思います。

将来設置予定のエレベーターは、今後高齢になられたときにもし足腰が弱ってしまった場合でも2階に上がれるように建主様が考えられて、面積が限られている中でもぜひスペースを取ってほしいとのご希望を受けて、エレベーター用スペースを確保ししました。エレベーターを設置するまでは、収納として使用できるようにしています。
建物は、外壁を通気工法の外断熱とし、屋根は通気層付の断熱材を垂木間にはめ込み、夏場の壁・屋根内の熱を逃がすようにしています。
基礎の蓄熱暖房を設置しているので、建物全体を暖めて寒い場所がない家になっています。

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内覧会は、プライバシー配慮のため予約制とさせていただいております。見学希望の方は事例案内申し込みフォーム、または結設計宛にメール・FAXにて下記までお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「西八王子の家内覧会参加希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳しい住所などをお知らせいたします。

■開催地:東京都八王子市
■日時 :2014年6月7日(土) 午後2時~ 
    ※時間を変更いたしました。
・結設計スタッフと駅で待ち合わせの場合: 西八王子駅改札前 午後1時30分
・現地に直接行かれる場合: 現地 午後2時
■最寄駅:JR西八王子駅より徒歩で17分ほど(タクシーで約5分)

■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934


西八王子の家 タイル・左官工事

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南側外壁の2階部分。オリジナルの配合で骨材を混ぜてもらった左官壁です。黒やベージュの骨材が表面にでて独特の質感があります。この左官の質感・表情を出せる左官屋さんがなかなか見つからなくて、今回は結設計の他の物件でもお願いしている左官屋さんにお願いしました。
きれいに仕上げてもらったので、建て主さんも満足いただいたご様子でした。

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2階茶の間のコーナー窓部分。ここは、畳を敷いて掘りコタツが入ります。左側に写っているドアからはデッキに出られます。このコーナー窓から見える南側の川の土手には桜の木が植わっていて春には桜が窓いっぱいに見えます。家の中でお花見ができるほどです。

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キッチン食器棚のカウンターと吊戸棚の間の壁に貼られた、建て主さんが探してこられたこだわりのガラスモザイクタイル。売れ切れだったのですが、わずかに残っていた工場の在庫を確保して実現しました。一枚一枚違った表情で落ち着いた色のきれいなタイルです。

内部の左官工事も来週には入る予定。西八王子の家の工事はいよいよ大詰めです。


大きな落書きと韓国客船事故

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上が前回までの大きな落書きで下が消されてしまった落書きです。

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誰かに咎められたのか、大きな落書きが消されてしまいました。お昼の密かな楽しみが終わってしまいました。

この大きな落書きは、建物の外壁の改修工事です。小さな鉄球で外壁を軽く叩いて、音で浮いているところやひび割れ部分を見出し、浮いている内部にエポキシ樹脂を注入し、ひび割れはそこを少し叩いて拡げ、シールを施してそこに雨水が侵入しないようにします。シール前にそこが分かりやすいように、割れに沿って色分けしながら、マーキングしているのだろうと思われます。その後全面に塗装を吹き付けます。タイルの場合、そこの部分を新しくすることもあります。
通常は建物周囲に足場を組み、養生シートで覆って行う作業ですが、足場ペースがないのか、予算節約のためか、屋上からロープで作業者を吊っての仕事となったようです。ビルの外部からの窓掃除と同じように危険な仕事です。前回屋上から吊り降ろした大きな布は塗装が他所に飛び散らないように作業個所だけ覆っていたものです。誰でも出来るやり方ではありませんが、なかなか合理的でうまいやり方をしています。でもこのような役割を担ってくれる者がいるから、社会は成立しているようなところがあります。
先日韓国で、客船の遭難事故が発生し、多くの犠牲者がでました。その犠牲者の多くは、客船で働いていた関係者の対応如何で助かったかもしれないと思われます。驚かされたのは、船長をはじめ客船で働いていた従業員の業務意識です。
本来仕事は、社会の中で求められた役割を果たすことで社会的認知がされ、働く者の自己の価値確認ができ、充実感が得られます。その証として報酬も与えられます。それが今回の事故の場合、経済競争の中で、いつの間にか個々の働いている者の意識が、その仕事の存在理由である、客を安全に目的地まで運ぶという、社会的役割意識から、指示された作業のみが自分の仕事で、その労働時間(行為)のみでそれ以上の義務はない、という意識の方が勝っていたために、起った事故ではなかったのかという危惧が消えないでいます。つまり、船が沈みそうだから自分の持ち場の作業ではなく、労働時間もそこで終わりになるということで、自らの仕事を切り上げたとも、捉えられなくもないということです。
これは、多くの職人の作業の積み重ねで出来上がる、建築等のものづくりの世界では考えられないことです。しかし建築の業界も今日の価格競争から、建設費の限りない生産の合理化要求で、手をかける度合いを少なくせざるを得なくなり、現場で働く者の役割意識を社会的なものから局所的な役割分担にさせていく傾向にあります。役割意識もそこでの仕事がなぜ成り立っているかの認識がないと、自分はこれだけやればいいという、単なる身内ないでの持ち場の役割だけの意識で、客船事故と同じ過ちを犯しかねない気がします。これはJR北海道のような大きな組織になればなるほど、より形骸化し、その傾向が顕著になる危険が潜んでいるのでは、という気がします。
だれでも自分のやれることには限界があり、自分の持ち場だけで精一杯なのかもしれません。小さい現場でも各個人の全体的役割意識の鈍化は抗い難く、限られた時間内だけ言われた通りやればいいのでは、しかもそれをうまくやれさえすればよい、というようになってきているように思えます。このようになったら建築の現場は難しくなります。建築は色々な役割を担いあうことによって全体が成立する世界です。
韓国での客船事故は決して他人事で済ませられません。その因子は日本にも蔓延っているのか、今建築の現場では各種の検査や審査が多くなり、かつやたら細かくなって来ています。しかも殆ど重箱の隅を突っつくような指摘が多く、本末転倒ではないのかと思われることが多くなってきました。これはまた長くなりますので、又の機会にします。


武蔵野の家 着工

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4月の始めに、武蔵野の家の地鎮祭が行われました。
お日柄も良く、また天気もとても良い日で恵まれた1日でした。

武蔵野の家は、地下RC造1階地上木造2階建ての混構造の住宅です。
地鎮祭の時に地縄張りをしてもらい、建物の位置を確認しました。
図面上の建物が実際に敷地に配置されてみますと、思っていたより広いなと感じました。

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現在は着工していて、地下のための大きな穴が掘られています。
これから鉄筋が敷設されていき、コンクリートを打ってRC造の地階が完成していきます。