投稿者別: 長谷川

古都の近代建築

ゴールデンウィークが近づいてきました。
昨年のゴールデンウィークは京都に行き、近代建築をいくつか見てきました。
京都といえば神社仏閣や庭園を観に行かれる方が多いと思いますが、実は京都市内には近代建築が数多く残っています。

その時に見た建築の一つ、京都文化博物館別館です。
元は日本銀行京都支店として建設されました。
設計は東京駅の設計などで有名な辰野金吾です。
CA3J0450

外壁のレンガと目地のアップです。
CA3J0445
この目地は覆輪目地といい、目地の中央が盛り上がった手の込んだ処理です。
東京駅の復元の際にしばしば取り上げられていたディテールですが、ここにもありました。
辰野金吾が好んで用いた手法だそうです。

こちらは旧・京都中央電話局です。今は新風館という商業施設として改修・利用されています。
CA3J0458
設計にはパリのポンピドゥー・センターなどのいわゆるハイテク建築で有名なイギリスのリチャード・ロジャースが関わっています。
外観はオリジナルのものを上手く保存していますが、中庭にはロジャース氏の作風が表れています。
CA3J0460

京都にたくさんの近代建築があったり、ハイテク建築があったりするのは意外な気もしますが、今残っている京都の古い建築物も建てられた当時は最新の技術で建てられていたはずです。
京都の人が実は「新しいもの好き」だと言われる理由が垣間見えた気がしました。


建築家の本棚

先日、乃木坂にあるギャラリー・間にて開催されている展覧会に行ってきました。

TOTOは水廻りの製品で有名ですが、ショールームに併設されたこのギャラリーにて国内外の建築家にスポットを当てた展覧会を定期的に開催しています。

今回の展覧会の一角では、某建築家のオフィスの一部が再現されていました。
実際に使われている家具や蔵書なども持ち込まれていて、建築関連の本が好きな私にとっては興味深い展示でした。

本棚に置かれていた本の中には槙文彦氏の著書『見えがくれする都市』がありました。
初版されたのは1980年と古い本ですが、日本特有の建築・都市の成り立ちを欧米との対比を交えたりしつつ分析しています。
私にとっても、日本の街並みや風景を考える上で大きな示唆を与えてくれた本です。

建築家には本を書く人がたくさんいます。
建築作品の裏側には、図面だけでは表しきれないその建築家に特有の考え方があるからです。
結設計では「私たちの考え方」をHPに掲載しています。
結設計の設計事例に興味をもっていただけましたら、是非ご一読ください。


高架下商業施設

初めての投稿になります。
長谷川です。

早速ですが先日、私が住んでいる近所の東小金井駅にて
高架下商業施設がオープンしました。
higako01

普段では見たことのない数の人が駅に来ていました。

higako02-1

内装は、周辺が学生街であることを反映してパリの学生街・カルチェラタンをイメージしているそうです。

最近、御徒町~秋葉原間や神田・万世橋周辺など、長らく放置されてきた高架下エリアが
リノベーションされて大型商業施設になる事例が増えていますが、
東小金井駅の場合はリノベーションではなく
2009年に中央線が高架化されて生まれたスペースを有効活用しようという事業です。

鉄道の線路は、地価の高い街の中心部を避けて街のやや外れに
敷設されることが多かったため、線路によって街が地理的・経済的に
分断されるケースがよくあります。
線路を越えると急に寂れた印象になる街ってたくさんありますよね。

線路の高架化には、分断された街をつないで活性化する効果や
開かずの踏み切りの解消など、様々なメリットがあります。

いま駅周辺では、ずっと空き地だったところに住宅や店舗が建ち始めています。
街がこれからどのように変化していくか楽しみです。