カテゴリー: 戸神台の家

落下防止ネット

一年半前に竣工した戸神台の家にお邪魔しました。お子様がつかまり立ちできるようになって階段に上れるようになるのももう間近ということで、少し(?)危険な階段に転落防止のネットを張るのが目的でした。当初当日に張らせて頂く予定だったのですが・・、お子様が小さい間の一時的な処置とはいえ、玄関とLDKの目の前なのでなるべくきれいに、また、無垢の柱や段板になるべく傷をつけないようにと悩み始めると、こっちの方がいいだろう、いやこういう方法もあると、大工さんも交えて現場でいろいろな案がでてきて、結局来週張らせて頂くことになりました・・・。(担当設計者としては準備不足と反省ひとしきりです・・。)

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くつろぎの水廻り

戸神台の家では、2階に浴室、トイレと一体の洗面脱衣室、洗濯機置場の水廻りをまとめて設けています。脱衣室で洗濯物をまとめて、洗濯して、南側バルコニーで物干するまでが最短距離という便利な導線です。
通常、洗面脱衣室は必要な収納や鏡を設置すると明るさに十分な大きな窓がなかなか確保しにくいので、浴室に大きな窓を設け、洗面室と浴室をガラスでつなぎ、広がりと採光を同時に確保するようにしています。

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建主さんのくつろげるお風呂への特別なご要望もあって、浴室は十和田石とヒノキ貼としました。ヒノキ貼の天井は洗面室側にもつなげ、照明器具は天井につけずに、白い壁を照らす間接照明としています。

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収納も天井にあわせて木の素材としました。洗面室の床は足ざわりの気持ちの良い籐タイルを敷いています。建主さんが吟味を重ねて決定された洗面カウンターの黒がとてもよいアクセントとなっています。

遠くの木々を眺められる浴室の大きな窓は、外側に日中は内部が見えないフィルムを貼っています。竣工時に外から見えないことを確認して、奥様も入浴を楽しみにされていたのですが、ブラインドを開け放しての入浴はまだ未体験・・・とのことでした。


和室のあり方

海外生活経験のある若いご夫婦は和のテイストを随所で好まれました。リビング奥の和室は、海外のお客様のゲストルームとして、またご出産後は育児に活用されているそうです。LDKに面した和室は、床の間での歳時記にあわせたしつらえをみじかに愉しんだり、押入を居間の補助収納として使えたりというメリットもあります。

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今回は『からかみ屋』さんという襖紙専門店にご一緒して選品させて頂きました。柔らかさと華やかさを併せ持つ上品な仕上がりの襖です。年月が経ってから襖紙を張り替えればまた別の雰囲気を味わえるのも、襖という建具の面白さです。下の写真の左側の襖を開けると玄関土間につながり、腰を掛けられる高さとなっています。玄関土間からの写真はこちらから。

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?採光を確保しつつ、将来建つであろう隣の家の外壁はあまり気にならないように、障子は雪見障子としました。障子越しの植栽スペースには、紅葉樹でもあり常緑樹でもあるオカメナンテンや香りのよい沈丁花、日陰にも強いツワブキなどを植えており、その成長が楽しみです。

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一番贅沢な空間にダイニングテーブルを

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私達の事務所ではリビングの天井に勾配をつけ豊かな空間とすることが多いのですが、「戸神台の家」ではダイニングの上に大胆な吹抜をとりました。

計画当初は、必要以上に天井が高いと感じたり、玄関・ホールとの位置関係で少し落ち着きがなくならないかと少し懸念していたのですが、竣工後、建主さんにご馳走になる度に、家の中心で一番贅沢な空間に家族が集うダイニングテーブルのある生活は期待以上のものだったと感じています。大空間としての新鮮さもさることながら、吹抜の大開口からのゆっくり動く雲や大きな空を眺めていると、自然の流れをじっくり味わってその場にとどまっていたいような気持ちになります。

階段越しにある玄関・ホールとは、少し角度をつけて斜めに設置した格子で目隠しをしています。

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『膨らんでいく』こと

竣工して半年、『戸神台の家』へ写真撮影に今週末伺います。

ご夫婦は私共の事務所へ設計を依頼される前も、また設計を進めながらも毎回内覧会に参加して下さいました。内覧会でお見せする家は、そのご家族や敷地によって趣も仕様もかなり違います。いろいろ見学するうちにあれもこれもと迷ってしまう方もいらっしゃるのではないかと思いますが、ご夫婦はいつも楽しそうでむしろその違いを愉しんでいらっしゃるようでした。

今振り返ると、家づくりをトコトン愉しもうという気持ちの余裕と、自分達らしいものを創っていきたいという探究心こそが、設計者である私達を鼓舞し続け新たな提案や発想を導きだしてくれたように感じます。そして、当初の提案が、お二人の住まいとしてオリジナリティのあるものにどんどん膨らんでいきました。
最初の提案時の模型と、竣工後の外観は、ほぼ変わらないように見えるのですが、実はいろいろな部分でより豊かに変化していきました。くわしくは撮影後にご紹介したいと思いす。

建主さんと向き合って設計が『膨らんでいく』こと、これは住宅の設計の醍醐味かなあと感じています。

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「戸神台の家」内覧会のお知らせ

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建主さんのご好意により千葉県印西市戸神台にて内覧会を開催致します。将来の家族構成や生活の変化にも対応できる36坪の家です。若いご夫婦の家づくりへの柔軟な考え方と情熱に、支えられ刺激を受けながら設計を進めさせて頂きました。シンプルな形態とすることで大きくコストを抑え、空間や素材のクオリティを高く保つことに力を注いだ結果、ほぼすべての提案や要望を満たすことができました。外壁の漆喰と焼杉のコントラスト、十和田石とヒノキ張りの浴室、土間と居間とつながる和室、壁の中に完全に隠すことでLDKの雰囲気をガラリと変える障子など、ご夫婦の「和」へのこだわりを随所に活かした設計となっています。内覧会ご参加のお申し込みはこちらからどうぞ。集合時間、場所等詳細をご連絡いたします。

http://www.yui-sekkei.co.jp/shs/event.html

開催日:12月13日(土)13:00?15:00

開催地:千葉県印西市(北総線「千葉ニュータウン中央駅」近く)

延床面積:約36坪

構造:在来木造2階建て

施工:有限会社 ミナガワ住建

内覧会終了後に、現地にて「土曜住宅講座」を行います。徒歩10分ほどの場所にある「印西の家」も併せてご覧頂けます。講座へのお申し込みはこちらからどうぞ。

http://www.yui-sekkei.co.jp/shs/index.html

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街並みに

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先日上棟式を行いました。

敷地を初めて訪れた時、周辺にはほとんど何も建っていませんでした。現在は様々な工法と外観をもつ家が立ち並び、まるで展示場さながらです。

敷地はそんな住宅外の端にあたり、真南に市街化調整区域(市街化を抑制する区域であり通常は建物が建てられません)を控える好条件。南側への眺望を最大限に活かすべく、また、若いご夫婦の家づくりへの意欲的な姿勢と柔軟な考えに良い刺激を受けながら、私達は最終的に、シンプルなプランニングとファサードで構成された漆喰と焼杉の家を提案・計画しました。

まっさらだった土地に一年余りでつくり上げられてしまった街並み、そこに遅ればせながら竣工して加わるであろう家の姿を想像しながら現場に通っております。(青島)