今や作図にCADは欠かせない存在です。CADによる作図の是非については様々な意見がありますが、作図スピードは間違いなく速くなりました。例えば大幅に時間が短縮された表現方法の一つとしてハッチングがあります。手書きの時(学生時代ですが)は斜線を入れるにしても1mmごとに定規を動かして1本ずつ均一な線を引いていくしかありませんでした。格子状だったりすると徐々に線の間隔が広がったりして結局教授からやり直しを命じられ気が付けば窓の外が明るくなってきたなんてこともありました。綺麗にハッチングを描ける人はもうそれだけで素敵に見えたものです。それがCADだと範囲を選んでハッチの種類を選べば一瞬で出来上がりです。しかも、ハッチの種類を変更したい時はクリック数回で選びなおせばOKです。もう消しゴムで消して書き直してた頃には何があっても戻れません。CADの中でも最高の機能です。しかしながらCADとはいえどハッチの境界を選ぶのは決して簡単ではないようです。ちょっとでも境界線が重なっていたりしようものならコンピューターはうなりを上げ、サッシ枠が絡んだりすると酷いときは30分もマウスカーソルが動かなくなり、最悪の場合には全てを強制終了させなければならないこともあります。この時、同時に開いていたほかの図面までをも巻き添えにしてしまうのでこまめなオートセーブは欠かせません。いずれにせよ、ハッチング境界選択でCADが悩むとかなり時間のロスになるのでそのような状況を避けるために様々な手を打つ必要があります。今日また一つ、上手な選び方を知りました。結局一つの機能も使い方一つで効率が大きく変わるので日々新たな可能性を求めて邁進して行くのです。(柳本)