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先日、あるお客さんに、横浜にいい土地が見つかったので見てくれ、ということで見に行きました。これまで4、5回は一緒に見に行きました。前回は馬込の密集地で、奥さんの実家も近いということで乗り気のようでした。見て率直に、建築の法規や技術上、希望面積の住宅は可能で、そこそこ陽も入りそうですが、車の往来が激しい道路のようで、敷地に余裕がなく小さな子どもさんにはどうか、騒音も気になるけど大丈夫ですか、とアドバイスしました。結局見送ったとのことでした。
今回の土地は駅からの道の環境は申し分ありませんでした。敷地が少し西に振れてはいるけど土地に余裕があり、さほど無理なく計画はできそうで、所在地と価格さえ納得できるなら悪くは無いのではと助言しました。
そのあと最近の工事費はどうかと聞かれ、千載一遇のチャンスです、とお答えしました。というのは、確かに金融危機から世界不況になり、誰もが不安になって事業を見合わせる方が多いようです。現実に計画段階でちょっと様子を見たいと延期された方もいらっしゃいます。私どもの事務所では不況の時も、これまではあまり影響がありませんでした。今回はちょっと様子が違うようです。そういう心理も無理ないのかもしれません。
しかし個人的には今がチャンスだという気がしています。なぜなら、円高や原油安と、不況で鉄など建築資材も下がりそうな傾向にあります。また金利が下がり、大幅なローン減税がなされ、資金計画で有利になります。また会う工事屋さん全てが、来春以降の見通しがまったくないと言っています。工事見積もりでの有利が予測されます。
このような時、それを見極めてから始めようとする方が多いのですが、誰もがその気になったときはもう遅くなってしまうことのほうが多いです。設計に時間がかかる場合なおさらです。いずれ景気対策用の大幅の公共投資が世界中でなされ、消費税の値上げ前に建てようとする方も増えてくるでしょうから、それ以降は工事屋さんもそれなりのシフトを敷いてきて容易には工事費が下がらなくなることが予測されるからです。
来年の春に釈明のブログを書いているかもしれませんが、動向を見守ろうと思います。