木工事突入

Fマンションは先月の初旬に躯体工事を終え、今度は大工さんの出番となりました。
躯体工事は天気に左右されるところが大きかったので、工程の調整が難航しました。
今後は屋根がかかり、主に内部の作業になるので天気の心配はそれほど無くなり、現場監督さんは要領よく各業者さんの工程を組んでいき、大工さんにも頑張ってもらい巻き返しを図ります。

Fマンションは各住戸全て賃貸形式で、建て主さんといっしょにプランを考えてきました。
最上階の3階は法規の北側斜線により、どうしても斜めになってしまう部分があります。
最初は、よりデッドスペースを少なくと収納にしていましたが、建て主さんから「法規により削り取られてしまう欠点を魅力にして、借りたくなるような部屋にしたい」というお話からLDKにしてキッチンを配置するプランに変わり、魅力的な部屋にするべく挑戦しています。
斜めなので、通常の既製品のレンジフードが必要な場所に取り付けることが出来なく、手元から煙や湯気を吸い込み壁の下部から排気する換気扇で計画していました。設備屋さんと詳細を検討していくと、メンテナンスを考慮すると複雑な構造になってしまい、躯体も補強筋が多く入っている場所である等から断念し、躯体の形に合わせたレンジフードを製作して上部に取り付けることになりました。

上部にレンジフードが付く→トップライトの躯体形状変更→梁が干渉→逆梁に変更→鉄筋屋さん納まり検討OK→トップライトを既製品から製作にして寸法の融通がきくように→より強度のあるガラスに変更→ガラス屋さん耐風性など強度検討OK→金物屋さん開口廻り金物の形状検討→防水面検討OK などなど、現場監督さんはじめ各業者さんと打ち合わせを重ねていきました。
最終的に開口部は最初の計画よりかなり大きくなって、天井からスパッとそのままトップライトにさせることにより、とても開放的で見晴らしの良い部屋になりそうです。