釜石鵜住居ラクビー復興スタジアムの持つ意味2

釜石のラクビーには7連覇の歴史があり、それが市民の誇りでもあります。スタジアムは市民が育んできた町の象徴としての意味があります。

開通した三陸鉄道の鵜住居駅

もう一つ、最近開通した釜石宮古間の三陸鉄道の鵜住居駅も、乗客が少なくなっている今日意味あるのかという批判は少なくないようですが、単なる鉄道の駅としての意味よりやはり復興のシンボルとしての意味が強いように思われます。

スタジアムが建っている建設地は東日本大震災での釜石の軌跡と言われた、普段から写真の裏山を登って訓練してきた通りやることで全員津波から避難できた中学校の跡地に建っています。このことからも、釜石の象徴となることを運命づけられていたような気がします。このような象徴は作ろうとしても容易につくれるものではなく、それなりの歴史と人々の育む意識が作り出すものだということを教えられました。以前たわごとで言っていた、ネアンデルタール人が絶滅してホモ・サピエンスがまだ生き残っていている大きな理由は、万単位以上の人々を束ねる象徴生み出すことができたかどうかの違いであったとのことですから、復興スタジアムや鵜住居駅はそのような象徴としての意味を持つのだろうと思います。