コロナ禍で考えたこと13 自分達には何ができるのか


 城ヶ崎の海岸の岩場の中に、長い年月削られて丸みを帯びた石がゴロゴロあります。
 
 コロナ禍で、世界中の人が、自分の生活や仕事を改めて見つめ直す機会を持った方が少なくないかと思われます。先日難民救済の船舶を救済活動しているNGOに寄贈した、覆面ストリートアーティストのバンクシーが医療従事者に感謝を込めて送った絵についての解説を聞きました。医療従事者を讃えながら、それでもいずれその医療従事者への感謝も社会は忘れていくのでは、という彼なりの社会風刺を込めた、彼でないと描けない絵でした。
 私達も、何ができるのか、何をしたいのか考えてみました。
 建築で納得できない事情やこだわりを持つ方の意を汲んで、私達ゆえに可能な解決策を提案していくことは、生業としてこれまで通り、続けることに変わりありません。このコロナ禍の経験で、むしろ他者と会って共感しあうことは、職業としてだけでなく、生きていることを感じさせる意味でも、いかに貴重であるか身にしみて感じさせられ、改めて大事にしていこうと思います。
 しかし今日の空き家の多くなった社会では、とにかく建てるだけの建築要望に応えることは他に適切な方々が多くおり、私たちの出る幕ではないように思われます。
 私たちは、一般の方々がこれまでの建築の常識から、要望として殆ど考えてもみもしなかったようなことをも気付き・喚起できるよう、私達なりに、社会と時代にあった新たな建築や活用の仕方を、些細なことから地域づくりのようなことまで、勝手に提案していこようかと思います。それと私どもが提案するからには、地球温暖化による異常気象に抗うべく、二酸化炭素吸収固定に通常建築の数倍貢献するFSU工法の告知や普及の、バンクシーの風刺ではないですが、願いを込めつつ提案していこうと思います。
 そのためには通常業務の傍ら、誰も求めていないかもしれないが、少しでも建築への発想を広げるヒントになりそうな、分かっていそうで気づかなかったような建築の有り様や考え方を、「気付き提案」として実現方法まで含めてホームページ等で積極的に提案していくつもりです。そして共感を得られた方の求めに応じて、実際に提供もしていきます。(参照ブログ、コロナ禍4:別荘の見直し、コロナ禍5:変革待ったなし効果、の実践版です。)

まずは、最近のコロナ禍や異常気象等で毎年の災害多発や変化の激しい社会に対応する建築の一つの考え方を、「気付き提案」として次回から一つずつ取り上げていこうと思います。
「気付き提案」予定
1、 水害の度に繰り返す床上浸水に対応できるピロティー建築
2、 風通し良い外部空間ながら内部的雰囲気を持つ東屋風屋外客席
3、 東屋を変貌させた方丈の庭先オフィス又は書斎
4、 各種ガレージ上オフィスや店舗
5、 移築や部材再使用容易でリモート用オフィスにもなるミニマム別荘
6、 予想されている大地震での津波対応への一提案としての超高層集合住宅
なぜか、直径90センチほどの完全な球体となっているのに、外に出れずじっと潜んでいる石もありました。