投稿者: 藤原昭夫

つくばK邸の進捗状況

台風が去り梅雨も明け本格的な夏が始まりましたね。

この時期、梅雨の間は天気の影響により屋根工事や外壁の塗り工事が思うように進まず…

そしてついに晴れたと思ったらいきなりの真夏日で屋根の上の大工さんは本当に大変そうでした。

そんな季節ですが、つくばの住宅K邸は着々と竣工への追い込みへ向かっております。

居間から外の軒まで続く小幅板天井も綺麗に張られ…足場が外れたらこの大きな窓から綺麗なお庭が眺められます。

その傍らには暖炉が設置されます。

071

外にはその暖炉の煙突が見えています。

今職人さんが頑張って外壁を塗って下さっているので、もう少しで足場が外れるのがとても楽しみです。

076

そんな今開発真っ最中のつくばエクスプレスのつくば駅に位置するつくばのK邸の見学会を建て主さんのご厚意により8月の8日(土)・9日(日)の2日間でおこなえることになりました。

見学をご希望の方は結設計HPの事例案内申し込みフォームでお申し込み下さい。

お申し込みの際には、「つくばの家K邸内覧会参加希望」と明記して頂き、 住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。 参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳しい住所などをお知らせいたします。


一年点検で小さな工夫再確認

056
一年点検では、住み心地や不具合なところ等をどう対処するかを点検に行きます。それらとは関係なく、つい設計で工夫したところの結果も気になり目が行ってしまいます。
こちらの住宅では解放の飛び出し車庫の屋根です。通常ですと屋根が横揺れしないように、飛び出し方向と直行する耐力壁が欲しいところです。アプローチと二台駐車を考えると、壁を作るのは駐車を難しくさせます。見える筋違は方向と平行です。でも大丈夫、根元を見て下さい。筋違の足元を基礎コンクリートの立ち上がりで柱2本づつ計4本をボルトでしっかり固定しています。
046-2
上の写真は、壁の上部に換気用に小窓を設け簡単に開けたり閉じたりできる“無双窓”を設け、かつその下には薄型壁掛けテレビがあります。出入りの引き戸を開けてもテレビと接触していません。大丈夫でした。
他にも写真はありませんが、音をクリアーにする二階の手すりなど、一年点検は設計者にも工夫結果の再確認の場でもあります。


那須の家 プチ見学会のお知らせ

急ですが6月27日(土)に、1年点検を行う「那須の家」にご案内できることになりましたので、お知らせします。
1年住んでみた建主様のご意見が聞ける機会です。
_MGL1776b今回のプチ見学会は、予約制とさせていただきます。ご興味のある方は、下記の申し込み方法にてお申込みください。

FSB工法の平屋建ての住宅です。
この那須の家の母屋には基礎蓄熱式暖冷房を入れています。
居間や食堂・キッチン、寝室はもちろん浴室やトイレも含めた家全体が、ほぼ同じ室温になるので、ヒートショックになりにくい家になっています。また、杉の角材壁が大きい蓄熱材として働くので、通常の軸組工法の家よりも、室温の変化が緩やかになります。
この基礎蓄熱暖冷房の熱源のヒートポンプは、夜間電力で稼働するので、電気代も抑えられます。

_MGL1865a
過去のブログでも紹介してきていますのでそちらもご覧ください。
住まわれてからの見学会ですので、その点のご配慮をお願い致します。

■開催地:栃木県那須町
■日時 :2015年6月27日(土)午前中 10:00~
■最寄駅:JR那須塩原駅より車で約20分

■申し込み方法
見学ご希望の方は結設計HPの事例案内申し込みフォームでお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「那須の家内覧会参加希望」と明記して頂き、
住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳しい住所などをお知らせいたします。

■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
_MGL2155b


長ぁ〜ぃ車

009

写真は暗いからと言って、歪んでいるわけでも加工しているわけでもありません。

コインパーキングの領域をはるかに超えて路上にまではみ出しています。

現場の帰りに見つけた光景ですが、このような駐車場にしか留められないのかもしれません。駐車場管理している担当者も来ていて、困っているみたいです。所有者も行った先々で駐車に苦労すること必定ですね。それでも所有するこだわりを聞いてみたい気もします。

0071

 


つくばK邸 現場

つくばK邸の現場が進んでおります。

居間から繋がった2階の吹き抜け空間は子供たちが机を並べるスタディー空間になります。その背面には大容量の本棚が。そして斜め後ろにはお母さんの家事コーナー、そしてお父さんのPCコーナーもあり、自然とみんなが作業をしに集まれる空間になっています。

011

居間と繋がった空間ですので、下でお母さんが料理をしていても、お父さんが暖炉をいじっていても一緒の空間で過ごすことが出来ますし、もちろん声も届きます。

最近は自室に篭って勉強すると精神的に疲弊しがちになってしまうため、リビングの方が同じ空間に誰かいるという安心感からリラックスして勉強に集中できるなんて意見も耳にします。

家族の誰かが頑張って勉強する姿を見ることもとても良いみたいです。

その割に子供たちがいくら机を汚していても、居間に来たお客さんからは見えない…なんてメリットもあったり。

家事コーナーの向かいにはサンルームが設けてあり、天窓も設置してあるので、花粉の飛ぶ日も雨の日も何の心配もありません。

014

広いお庭がありますので、完成まではまだまだですが、竣工まではあと約2か月です。


坂町ミモザの家 躯体工事完了

坂町ミモザの家は、かいアソシエイツの浦口さんがデザインと工事監理、結設計が実施設計と工事監理、辻建設さんが施工を担当しています。

躯体工事が完了しました。屋根の下地工事が進んでいます。晴れが続いているうちに屋根を終わらせたいので、職人さんががんばってくれています。

054

サッシを取り付けて、内部の工事も進んできました。

065

この福祉施設を運営される会社で、説明用にイラストを用意されたということなので、掲載させていただきます。
前回のブログ記事の内容がイラストで分かりやすいのではないかと思います。
小さな福祉施設で、地域に寄り添った活動をされるということで、どんな施設になるのか今から楽しみです。

image01


館林の住宅 上棟式

先日館林の住宅の上棟式を行いました。

C360_2015-04-30-12-21-02-959

晴天に恵まれ、とても気持ちの良い日でした。

まだ床も天井も貼られていない内部を建主さんと説明しながら歩いて回り、改めて中庭の広さと、そこで何が出来るかで盛り上がりました。

基礎だけの時点では想像より狭いと思われる方が多いのですが、柱が立つだけでかなりスケール感がつかめるようになります。

C360_2015-04-30-12-21-27-294

それによって具体的にここでは何ができる、ここはこんな風に使おう、ここ喧嘩にならないかな?などの話題が出てきて、建主さんの家族関係が垣間見えるとても楽しい時間です。


「北上尾の家」5年点検 プチ見学会のお知らせ

北上尾の家」のプロパンガスを都市ガスに切り替えるにあたって、点検もすることになりました。
その際に、建主様のご厚意により住まわれている住宅を見学出来る機会を設けることが出来ましたので、お知らせします。
5年ほど経った建物が見れる貴重な機会です。

_MGL9162b

新築時の家のご案内はよくありますが、新築より5年程経った家を見たいという方をご案内いたします。
あくまで、5年点検が主ですので、少人数しかご案内できません。
私どもが設計した家を見ていなくて、経年変化を見たいという方に限定させていただきます。

_MGL9202b

通常の内覧会と違って、経年変化でどんな不都合が生じるのか、どんなところがどう変化していくのか、一緒に確認することができます。

■開催地:埼玉県上尾市
■日時 :2015年5月23日(土)13:30~15:00頃まで
■最寄駅:JR高崎線 桶川駅
■申し込み方法
ご興味のある方は、事例案内申し込みフォームにて、お名前・ご住所等をご記入の上お申し込みください。
お申し込みをしていただいた方には追って詳細をご連絡致します。

_MGL9126b

尚、通常の内覧会は、今つくば市で工事中の家があり、6月から7月にかけて、それをご案内させていただく予定です。


設計者が違うと同じ住戸もこんなに変わる!−間取り編−

最近リフォーム等の相談が多くなり、世間のリフォームの実態が明らかになってきました。不動産会社や家電メーカー等、非建築領域の職種が進出し、よく考えてない提案が平気でされているようです。多くの商品から選ばせる物販の仕方を住戸のリフォームでもしているようです。

リフォームは物販と違って、依頼者の住戸は一つしかなく、提案されたものしか選択肢はありません。リフォームを依頼する方も、他にもっといい提案があるように思いながら、知識も情報も少なく、よく想像できないまま、今よりましになるならいいかと、提案された案で妥協されているようです。設計を生業としている者からすると、最善でないとわかるような提案をする設計者は許されない、と思ってしまいます。ここでは依頼される方もしっかりした目を持っていただきたく、設計者が違うとこうも住戸が違ってしまうと言う事例を取り上げます。許せないという感情が多少入ってしまいますがご容赦ください。

家づくりを考える際、一般的には、専門の設計者にまで頼むまでもない、そんな格好いいものでなくていいから、あるいはどこが良いかも分からないから、工務店付属の担当設計者でいいと考える方が殆どです。私たち設計者からすると、病院に来ているのに、専門の医者でなくて、看護士さんの処置でいいです、と言っているようなものです。特にマンション住戸等の改装では外壁が決まっているため、誰がやっても同じだろう、自分の考える通りにやってくれればそれでいい、と考えがちです。 そこで、設計者がプラスアルファーを提示してくれる職業と考え、自分にはそこまで必要ないと言う方に、それだけではなく、むしろ気付かないマイナスをリカバリーしてくれる職業でもあることを示してみようと思います。

あるマンション住戸の改築を例に、あまりに当たり前のことなので、強調する程のことではない、と普段口にしていなかった設計内容の意図を、敢えて例示しながら、そのことを紹介してみます。美醜や好み等、人によって判断が分かれるデザイン的な要素は一切取り上げず、誰もが必要で当然と思える機能のことだけに限定して比較します。 下の図面は賃貸住宅の401号室と402号室の間取り図です。401号室にオーナーのご子息家族(夫婦と2歳の男の子と一歳に満たない女の子の4人家族)が住んでいます。4人で住むには手狭になり、402号室と壁の一部を刳り抜いて繋げられないかと相談され、構造計算上余裕があるので可能ですと答えました。 floor_plan_a それで、奥さんがある大手の電気店のリフォーム部門の設計者に書いていただいたのが下の間取り図です。 floor_plan_b 気なったところを挙げていきます。

1、子供が男の子と女の子の二人なのに一部屋で過ごさせようとしています。たぶん二部屋必要になったら、リビングを子供室にするか、親の寝室にしようということなのでしょう。そうなるとクローゼットが遠くなります。テレビの置き場はどうなるのでしょうか。

2、間取り図に食卓やテレビ等各家具が、どの程度の大きさのものをどこに置くのか明示されてないので、数年後が気になります。あるいはその時は新しいマンションに引っ越せということなのでしょうか。それはずっと賃貸住宅を転々とする住居の考え方で、それはそれで一つの考え方です。しかし内装をこれだけ全面改装するのですから、それなりに工事費もかかり、出ていくときの復旧費も必要になります。改装に投資するなら長期間使用続けられるように、よく考えないと費用の無駄使いになります。

3、ベランダのある側が南ですが、提示された設計は、日中いない子供室と寝室に長時間陽射しを入れて、滞在時間の長いダイニングには朝の短時間しか陽が入りません。リビングが寝室か子供室になったら、その度合いはさらに増します。その場合さらに狭いダイニングのみになり、キッチンも北側の小窓しかありません。最近、年頃になった子供が自分の部屋に閉じこもってばかりいる、とよく問題にされます。なのに、このように子供室は広く陽当たりの良い部屋で籠りたくなる部屋にし、家族皆が居てほしいダイニングは、狭く居心地良いとは思えない空間でいいのか気になります。

4、キッチンの幅も狭く、子供が年頃になり食欲旺盛な年代になっても、厨房関係の配膳台、食器戸棚、食器乾燥機(棚)電子レンジ、炊飯器、ポット、トースター、ミキサー、等々の置き場は十分確保されてあるのか不安です。 5、当面、親と子供たちは布団を並べて寝ているというのに、大きいクローゼットはあっても押入れはクローゼットの奥にしか置きようがありません。 6、キッチンの幅や洗面化粧台の幅は狭い割には、これから工事しようというのに、その脇に中途半端な埃溜まりスペースが余ったようにあります。下足入れの長さの少なさも子供が大きくなった時を考えると、靴の収納量は足りるのでしょうか。玄関から見えるトイレの入り口で、大きくもできず不安になります。

しかし、確かに他の人が作った計画はいかようにも批評できます。それで対案として考えられるのが下の間取り図です。 floor_plan_c 上の案で気になったところは殆ど何とか解決しています。 1、子供室は一人4.5条と多少小さくなりましたが、将来クローゼット等で仕切り、独立した二室にできます。子供が小さく一緒に寝ている間は子供室二部屋分を寝室にして、予定の寝室は子供の遊び場や泊まり客の寝室にもできます。そのためウオークインクローゼットはどちらからも使えるように廊下が入り口になっています。子供室の押し入れは奥行きを少し深くして夏冬入れ替えられるように、二列のクローゼットにもできるようにしています。寝室用の押入れは居間との境の廊下に面してあり、どこの部屋にも運べるようにしています。 2、リビングとダイニングはもっとも長い時間、陽射しが入る位置に、広くはありませんが、食卓、ソファー、テレビ等それぞれ必要なスペースを確保してあります。 3、その上で、キッチンは最も規格品の種類の多い幅が250㎝のタイプの対面式で、しかも奥行き30㎝、高さ1.15㎝のカウンターを設け、その下30㎝分流し台の奥行を広くしてあり、見せたくない洗剤等をカウンターで隠して置けます。その下は食堂側から使用できる食器棚になっています。食卓も6人がけがゆったりおくことができます。テレビも十分距離をとったソファーからだけでなく、キッチン仕事しながら一緒に観ることができます。キッチン後ろに、高さが70㎝のが配膳台収納、上が食器用の吊戸棚で、間の50㎝の空間に電子レンジ等、様々な機器類を置けるようにしてあります。流しの排水は、西側の壁際の床を必要な分だけ持ち上げ、浴室下を通してパイプスペースの縦管に繋げます。レンジフードからの排気も同様に既存のダクトに繋げます。 4、洗面台も少し広めのものにし、洗濯機との間に仕切り板を腰高に設けることで、洗濯機が気にならなくなり、後ろにはタオルや下着等の洗面所専用の収納も設けてあります。玄関からの廊下に本棚や予備の収納を置くスペースを設けてあります。場合によってはその収納を上下だけにし、その間をパソコンを置くスペースにすることもできます。

これらは、依頼者に要求されなくても、考慮に入れるべき設計作法の一部です。 好みなど、主観の入らない間取りだけでもこれだけの違いがあります。費用増もせいぜい401号室と402号室を繋ぐ開口部が一つ多くなった分ぐらいかと思われます。キッチン周りを充実させてある分も多少増になるかもしれませんが、不要であればやらないでも済ますこともできます。むしろ食卓の西側の壁際に奥行30センチほどの引き戸付きの棚を食卓の高さに合わせて置くと、若干の費用増にはなりますが、より充実し余裕も生まれ、パソコンコーナーにもなります。

設計者と一緒に計画するということは、その他にも現状で結露の有無によっては断熱性能の向上、照明の内容やスイッチの位置、設備機器の機能内容やデザイン、部屋の色や素材構成、空間デザイン、様々な選択肢を提案してもらい、検討しながら進められるということです。たとえば空間デザインの要素になりますが、提案したリビングダイニングの東西の壁は、何もおかずに広く大きな壁にしてあります。それによってその空間に落ち着きとゆったり感を生み出すはずです。でもこのようなことは、殆どの方は気が付かないと思われます。大手のリフォーム部門で提案された間取りで暮らした人だけが、その違いに気が付くのかもしれません。設計者としては寂しいことです。 さらに、気が付かないかもしれませんが、提案した間取りですと、工事期間中、401号室にそのまま住み続けながら、402号室の工事ができ、402号室の工事が終わったら、そちらに引っ越して、401号室を工事し、工事期間中、他に部屋を借りる必要がありません。その費用分を設計料にあててもお釣りがきます。設計を生業する者なら誰もがそこまで考えることです。


中古物件の評価

住宅は完成した時がすべてではない、とよく言われます。
通常は長く住み続けられることを大事に考えないといけない、という意味で使われる言葉なのですが、全く考えていなかった方向から、その真価が問われることがありました。先日私どものところに相談に見えられた方に、どこで私どもを知りました?とお尋ねしたら、中古物件を探していたら、気に入った住宅があって、すぐに申し込んだら、すでに買い手がついていたということで、取扱っていた不動産屋さんに、その物件を手がけた設計事務所はどこ?と聞いて私どもを知ったということでした。
KN33
その住宅は6年ほど前に設計監理をさせていただいたもので、事前に建て主さんから、事情ができて関西に引っ越すことになり、売却せざるを得なくなった、と伺っておりました。建て主さん曰く、とても愛着があって、時間かかってもいいから、とかなり強気の価格を設定したとおっしゃっていただきました。しかしひと月もしないうちに売れたということでした。
KN02
まさかその住宅を購入しようとして私ども知っていただくことがあろうとは、思いもよりませんでした。
そういえば、十年程前のことですが横浜と内房の方で、当時からさらに17年ほど前に、私どもが設計監理した住宅を、土地価格は近隣の相場価格で、横浜の方が当時1600万円の工事費で建てた家を1000万円で、内房の方は1800万円で建てた家を2000万円で売ることができたとおっしゃっていたことがありました。これからの時代はますます流動化し、住宅も売却されることが多くなることを考えると、その時にまさに住宅の真価が問われることになることを、肝に銘じなければいけないかもしれません。