投稿者: 藤原昭夫

関東でもFSB工法の部材供給するところができた。

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これまで工法の技術開発をしてきて、ようやく技術的にも費用的にも汎用性のある工法ができたと認識しています。(詳しくは―なぜFSB工法か―参照)これまでのFM工法やDEWS工法は、集成材とその加工の価格が高騰してきて、以前の価格を知っている者としては割高感が拭えず、去年頃からお奨めするのに躊躇していました。

それでそれらに代るものとして、上の写真のような柱角材連結パネル壁のFSB工法を開発してきました。これで真に環境負荷の削減に貢献させようとするのであれば、数多く建築されなければ意味がなく、他の建築設計者にも活用されるよう、リーズナブルな価格での部材供給が必要と思っていました。岩手県では可能ですが、関東にはありませんでした。それで理解ある協力者を得て(有)グル―ラムウォールという会社が、関東で「FSB工法」の部材供給をしていただけることになりました。私どもと同様小さな会社ですので、しばらくは二人三脚で協力していきたいと考えております。

そこでは「森の貯金箱の家」という(半)規格型住宅の供給もしていて、それへも協力いたしました。フリープランのコースでは、しばらくは結設計もお手伝いしていきます。規格型の場合、工事費は割安ですが、間取り等の変更できる範囲が狭いので、その間取りと仕様でよいという方に向いているようです。但し、自分なりの家が欲しいという方には、私どもと普通に設計して、計画する中で、FSB工法も検討し、最善の方法で建てられた方が選択肢も広がり、よいと思われます。費用的にも、そこのフリープランコースの場合とは何ら変わりません。普通の設計ですと、下の写真のようにFSB工法の柱の連結壁に直に和紙を貼った部屋もできます。

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森の貯金箱事業 NHK「TOMORROW」 「明日へ」 

釜石森林組合事務所
東日本大震災の復興で、私たちなりにも協力してきた、釜石地方森林組合の活動がNHKテレビで放送されます。設計協力した被災者の再建住宅の映像もでます。私もいくつか取材を受け、映像提供も協力させて頂きました。放送予定は下記の通りです。
NHK-BS1、NHK総合、NHK-Worldでそれぞれ放送されます。

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NHK-BS1
【番組名】
TOMORROW 復興は森から~ “地元木材”住宅プロジェクト ~
※番組ウェブサイト:http://www.nhk.or.jp/ashita/tomorrow/

【放送日】
NHK-BS1
前編:平成26年10月29日(水) / 後編:11月5日(水)11月12日(水)に変更になりました。
午後2時00分~2時28分

再放送
前篇:平成26年11月1日(土) / 後編:11月15日(土)
午前10時00分~10時30分
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NHK総合
【番組名】
明日へ ~森が支える東北の復興(仮)~
※番組ウェブサイト:http://www.nhk.or.jp/ashita/

【放送日】
NHK総合
前編:平成26年11月16日(日) 午前10時05分~10時53分

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海外向け国際放送のNHK-Worldでも放送があります。
【番組名】
TOMORROW 復興は森から~ “地元木材”住宅プロジェクト ~
【放送日】
NHK-World
前編:平成26年10月27日(月) / 後編:11月3日(月)
午前10時30分~10時58分(以降、6時間ごと4回放送)

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岩手県の仮設住宅提案募集で提案し、採用された仮設住宅の工法を、岩手県森林組合連合会の方が、森林組合向きの工法だと見出して頂き、釜石地方森林組合の参事に紹介されました。その後、遠野市のリンデンバウム遠野という施工者と私たち設計者の4者で、震災で家を流された方を始め、被災地で求められる限り、建築に限らず、この工法で支援をしていこうと始めた事業が、森の貯金箱事業です。
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建築だけでなく、KDDIさんの支援を受けて、ベンチやバス停の屋根等も提供してきました。

4者の中で私たちの役割は、この工法(FSB工法)をより確かなものにし、依頼者に沿った間取りで、かつ施工費用のかからない設計をすることです。関東での通常の設計では、私たちなりのこだわりや工夫が評価されて仕事として成立します。そのためどうしても多少の費用増を生じさせてしまいます。ところが被災地での仕事は、余計なお世話やこだわりで工事費を増にしないことが仕事になります。それと工法が構造的に新しいため、構造計算と建築確認申請の認可を得ることです。関東での仕事と違って、悩ましい想いは残りますが、別の意味で勉強になります。

私たちはともかく、被災地で頑張っている人たちがいることを知って頂くためにもご覧なってみてはいかがでしょうか。時間帯が働いている時間帯ですので、ビデオに撮る必要がありそうですが。


豊川の家(愛知県)内覧会のご案内

豊川の家は8月に竣工・引き渡しを終えました。
建主様のご厚意により11月29日(土)に内覧会を開催できることになりましたのでご案内致します。

豊川の家は、3年ほど前に依頼された若い家族のための住宅です。住宅設計の依頼のされ方は様々ですが、豊川の家の場合は実に爽やかでした。
私どもへの依頼はホームページを見て来られる方が多いのですが、通常 一度来られて、こちらの話を聞いて品定めをされ、一度帰られて、他の設計者やメーカーまたは工務店と比較した上で数日あるいは数か月 時には数年後に改めて来られます。
この豊川の家の方は、愛知県からわざわざ東京の事務所まで御出でになったのですから、当然他の方にも会われるのだろうと思っておりました。ところが1~2時間ほど話されて、それではお願いしますということでその場で設計契約されました。話を聞くに、「いろいろ検討して3年以上も前から決めていて、ホームページを注視していた」とのことでした。これほど爽やかな依頼はありませんでした。当然ながら設計者としては意向をより尊重し、距離に関係なく励まざるを得ない気持ちになりました。
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敷地は階段状の古い造成地で、道路より80cm程高い位置にあります。道路際に二台分の車庫を設け庭との間がアプローチです。
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玄関を入ると階段越しに一段高くなっている隣の擁壁が見えます。この手前に植栽を植えると玄関から緑が見えるようになります。
階段に這い出している円弧上の壁の中はトイレの手洗いスペースになっています。
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南側隣家の敷地が低い分二階の見晴は良く、一階で日差しをあまり必要としない部屋の上部に食事ができる広さのテラスを確保してあります。
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居間の北側には図書スペースを設けてあります。ここはキッチンそばなので勉強の面倒も見てあげられます。
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食堂とキッチン、その後ろは食品庫になっています。
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居間と子供室の間には少しの廊下があるのですが、空間的には一体となっているため部屋に籠らず出てきやすい間取りとなっています。階段を上がると書斎があり、展望台に出られます。
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内覧会は、プライバシー配慮のため予約制とさせていただいております。見学希望の方は事例案内申し込みフォーム、または結設計宛にメール・FAXにてお気軽にお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「豊川の家内覧会参加希望」と明記していただき、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳細をお知らせいたします。

■開催地:愛知県豊川市
■日時 :2014年11月29日(土) 13時30分~
■最寄駅:名古屋鉄道 名電赤坂駅
■お申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934


世田谷の家 壁の石張りと事例案内

昨日の日曜日は、世田谷の家に数組の方をご案内しました。
IMG_3817居間の石張り壁完成しました。建て主様こだわりの石張りです。本物の石なので、質感があっていい感じですね。

P1140646今回ご案内した方々からは、具体的な質問を多く受けました。斜線制限や、防火地域指定についてなど。皆さんよく勉強されていますね。

ご案内する機会を頂き、建て主のSさんにはお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。


世田谷の家 内部壁石張

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世田谷の家は、内部の壁に石を貼っていました。内部左官等の仕上げ工事が進んでいます。
石張りは出来上がりが楽しみですね。

10月19日(日)の午後(13:30~15:00頃)に、建主様のご厚意により、数組の方をお連れして見学出来る機会を設けることが出来ましたので、お知らせします。
場所は、東京都世田谷区(田園都市線沿線)です。(プライバシー保護から見学希望された方のみにご連絡いたします。)見学ご希望の方は事例案内申し込みフォームからお申し込み下さい。


世田谷の家 左官工事

世田谷の家は、外壁左官作業が終わり、足場の解体が始まりました。
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南側外壁の2階部分。オリジナルの配合で骨材を混ぜてもらった左官壁です。今回外壁左官の色は淡い色にしました。そこに黒やベージュの骨材が表面にでて独特の質感があります。

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内部壁は下地ができて、いよいよ左官の仕上作業が始まります。

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今回メインの内部壁は、刷毛引き仕上げです。

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足場外れるのが待ち遠しいですね。


世田谷の現場

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世田谷の住宅の現場。FIXガラスが入りました。内壁の石膏ボード、フローリング張りも終わり。
家具工事の最中です。
結設計でおなじみの小幅板天井も張り終っています。大工さんにがんばっていただいて綺麗に出来上がりました。


お盆行事

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義父の初盆ということで、普段家のことを何もしてくれない、という評価を多少挽回すべく、盆飾りの手伝いをしてきました。そんな中写真のようなものを始めて見ました。近所の方が手伝いに来て、作ってくれたものらしいです。仏さんが、間違わずに自分の家に辿り着くように飾るのだそうです。真ん中の柱の上のランプのようなものは中に蝋を入れて13に日に火を灯すとののことです。昔は門のそばに二階建て屋根より高く立てたそうです。亡くなった人への思いと絆がそうさせたんだろうなと想像できます。初盆入れて3年続けて立てたそうですが、今は二年だけ、しかも二年目は一本だけのようです。
たぶん、各地の迎え火の替りなのでしょうが、各地いろいろな形に変化しているものなのだと、興味深く見てしまいました。
ちなみに今回手伝ったのは、下の写真で、仏壇の新盆用の前飾りの竹と斑入りのススキを裏山から取って来て、束にして前机の足に固定し、竹の上に縄を回し、ほおずきを載せて作るとのことで、よくわからないまま、お義母さんの指示の元、息子と作りました。
墓に迎えに行くとき息子に、このような形の行事はだんだんなくなって行くんだろうな、と言われ、確かになくなって行くだろうけど、はたしてその代わりの、文化として残るほどに、絆や拘れるものを、自分たちは今後作れるものなのだろうか、考えてしまいました。たぶんバレンタインデイのチョコや、クリスマスケーキのように、仏壇の脇にある銀の蓮の葉の飾り物のごとく、商魂たくましい業者に支えられたものが、形だけ踏襲されて残るのかも知れないと思ってしまいました。本物の竹やススキは間違いなく消えるのでしょうが、でも私には銀の蓮の飾り物を飾る前の方が自然でさっぱりしていて、美しいように見えました。
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大宮の家 内覧会無事終了

先週末、大宮の家の内覧会が無事終了しました。
当日は天気にも恵まれとても良かったですが、暑過ぎるくらいでした。

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内覧会を開催させていただき、建築主様にはお礼を申し上げます。
また暑い中お越し頂いた皆様、ありがとうございました。


大宮の家 今週末内覧会

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今週末に内覧会を行う、大宮の家の工事中の写真です。
写真は、玄関三和土とアプローチに玉砂利洗い出し仕上げの左官工事中の時です。
石は那智黒という石で、下地のモルタルを塗ってから、職人さんが1つ1つ石の形を見て使える石を選びながら、バランスを見て1つ1つ敷き詰めていきます。
とても手間のかかる作業です。
石を敷き詰め終わりましたら、上からモルタルを塗り込み、表面だけ洗い出して仕上げていきます。
下の写真が、仕上がった状態です。
左官職人さんはどんどん減っているようで、このような仕上げは段々貴重になっていくのかもしれませんね。

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大宮の家は、今週末の内覧会を予定しております。
住宅の性能は、長期優良住宅の認定を取得していて、耐震等級3です。
暖房方法は、基礎に夜間蓄熱させる蓄熱冷暖房という方法です。冬は、足元からゆっくりと柔らかい暖かさがあります。
外部の仕上げはサイディング張りと左官塗り仕上げの2パターン、内部にも左官塗り仕上げや和紙貼り仕上げの部屋もあり、見学に来ていただいた際には仕上げの違いを見比べることも出来ます。

内覧会は、プライバシー配慮のため予約制とさせていただいております。見学希望の方は事例案内申し込みフォーム、または結設計宛にメール・FAXにてお気軽にお申し込み下さい。
お申し込みの際には、「大宮の家内覧会参加希望」と明記して頂き、住所、氏名、連絡先、参加人数をご記入下さい。
参加申し込みのご連絡を頂いた方に、詳しい住所などをお知らせいたします。

■開催地:埼玉県さいたま市大宮区
■日時 :2014年8月2日(土) 午後2時30分~ 
■最寄駅:JR大宮駅より徒歩で20分ほど(タクシーで約10分)
■申し込み先
事例案内申し込みフォーム
e-mail: office@yui-sekkei.co.jp
FAX:   03-5651-1934