魔法の手

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「棚一枚追加ね!」と言えば、竣工時そこには当り前の様に望み通りの棚が付いています。図面上でもマウスでカチカチとすれば思い通り棚の完成です。しかし、現場の大工さんは違います。上の写真は何でしょう?実は棚板を支えるダボと言う金物です。可動棚の場合ダボを4箇所付けて棚板を受けますが、ガタガタしない様に4箇所のダボは狂い無く同じレベルに付いていなくてはなりません。更に可動という事は最低上下1段程度は調整したいですから(計3段)合計12箇所ダボを寸分の狂い無く付けているのです。しかも棚板もダボを付ける側の板も「木」ですから伸びたり縮んだり呼吸しているのです。そんなデリケートな作業にエアコンの無い埃だらけの現場で毎日取り組んでいるのですね。棚一枚付けるのにこんなに大変!?という事は家一軒って・・・そう、大工さんの手は魔法の手なのです。(石井)